ティアズマガジン33 Push&Review全コメント

このアーカイブは、前回のコミティアで頒布された本に対する、
 1.ティアズマガジンPush&Review用に送られたコメント
をすべてデータ入力したものです。書式は、

【本のタイトル/サークル名】
●コメント。
(投稿者の住所・ペンネーム)

となっています。掲載の順序は、サークル名が英字・ひらがな・カタカナ・漢字(コード順)となっていますが、編集の都合上順序が入れ替わっている所があります。あらかじめご了承下さい。

コメントがない葉書・イラスト主体の葉書は記載されていません。また、集計締め切り後に来たハガキも極力載せています。したがって、順位の票数と実際の掲載数が異なっていることがあります。

コミティア実行委員会

ハガキアンケート得票数
7 【創-Kiz-3/アートファクトリー】
6 【花男/オヨグネコ】
6 【Living Return/リスプ2】
6 【ジャムシティVOL.1/リスプ2】
5 【軽井沢異譚/オーダーメイド】
5 【教えてあげよう・完全版/道楽者に月の冠】
5 【犬缶2/猫缶】
4 【超力戦隊オウムレンジャー/冗談社】
4 【ジンカ/虹と理科教室-2】
3 【JOURNEY OF A FALLEN ANGEL/Ad.SANDROSE】
3 【CHASING THE RAINBOW "TONIO"/E.M.P.T】
3 【KASAR/WARA・WARA】
3 【笛吹きと詩歌い/月砂時計】
3 【早起きの太陽/古屋トシタカ】
3 【臥竜傾城縁七十二候/大魔人本舗】
2 【SunShine/EXPO】
2 【がんばるおとうさんたち/POSTMAN】
2 【She'S4 さくら軌道/TEA PA】
2 【Scylla Charybdis2/TIMES】
2 【サヴァ/うぐいす姉妹】
2 【HERO(前編)/ディーバ】
2 【ときふじデラックス国内盤/ユニーク学園マンガ部】
2 【シアワセ行進曲/山川直人】
2 【FIAT500な本2/山本内燃機】
2 【呪/紫月巡禮】
2 【人生6/人生】
2 【売れたい教新聞/人生】
2 【山田参助のここらで一発!/東風社】
2 【真夜中のアイスクリーム/道楽者に月の冠】
2 【がんばれ三つ編みっ娘/日本ワルワル同盟】
2 【老婆の休日/理数館】
1 【夢みる旋律/ANGEL CAKE】
1 【THE CONCH REPUBLIC/ARTISTS COMPANY】
1 【RHYTHM RED/ASKY】
1 【SHY・BOY・カンバージョン1.5/CHINESE倶楽部】
1 【月姫に花束を/CHOU-FLEUR】
1 【遊泳少女/CLUB HOUSE COMPANY】
1 【春/COWGIRLS】
1 【月兎/CRYSTAL BOX】
1 【のみちゃん蟻の国を行く!/DRUG STORE】
1 【駅スポ91-95/EXPO】
1 【クリーチャーズ「貴瀬」/INDIES-くじら組】
1 【Suki Suki Sue vol.10-Shining Happy People/M'S WORK SHOP】
1 【Sourire Le Angelique/M's WORK SHOP】
1 【IDEA/NORTH NOMAD】
1 【Baptism/New Beat Taps】
1 【XXX/Plantation】
1 【ヒビノアブク 再販/Plantation】
1 【NINE and HALF/R&R】
1 【赤い月ACTION2/SAHARA BLUE】
1 【瞳の中の王国/STUDIO V・A・W】
1 【職場の達人王!12/T-time】
1 【ひとやすみ/TEMPO】
1 【東の窓の記憶/TIMES】
1 【Simsia/Tirano】
1 【TEAR DROPS/UMIN'S CLUB】
1 【ラブレター/WARA・WARA】
1 【5月5日はこどもの日2/WARHEAPS】
1 【真紅の伝説/YOIKO】
1 【すばらしい日々/?】
1 【ジャピアスの剣/風牙狼】
1 【グリーン・フィールド/グリーン・フィールド】
1 【Baby's breath/あっぷるはうす】
1 【わたしのママ/お山屋】
1 【Too Late/さん☆ふっしゅぱぁてぃ】
1 【カムカムTOMORROW2/すたじお過酸化水素】
1 【本の博覧会'94/それがどうした労働組合】
1 【つくりものがたり/つくりもの】
1 【TOMODACHI/ともだちカンパニー】
1 【ながまる2 押入/ながまる堂】
1 【やおい論準備号/なぜ】
1 【少年誌としての少年ジャンプ/なぜ】
1 【神秘の文鳥本/ななつのこ合唱団】
1 【EVERY DAY 1+3/のんの本】
1 【ONE NIGHT IN HEVEN3/ぱるぱらん】
1 【とりもち/ぺりかん石鹸】
1 【KAっPAっPA VOL.2/ぽんぽこHOUSE】
1 【月華焔/まっこうくじら】
1 【Brillante/まんまねえ屋】
1 【あやしい地球の歩き方94/むじなの会】
1 【よもちゃんもち/よもすみ】
1 【ROOTS/イディオ・サヴァン】
1 【われ虚より現より/コダケ録音】
1 【ヘリオトロオプ/サイエンスの幽霊】
1 【MARIA/サリーガーデンズ】
1 【花散周辺,MARIA/サリーガーデンズ】
1 【在日朝鮮料理教典2/スーパーゲームスワークショップ】
1 【skeleton corst/トバエ】
1 【役に立たない鳥類図鑑/トラブル・メーカー】
1 【Little Love/ニコニコ堂】
1 【鉛の飛行船'93/ハーベストホーム】
1 【まんなねえ屋/ブリランテ】
1 【魔女娘/ペケペケ倶楽部】
1 【おにいちゃんと犬/ランドスコップとタカハラユニット】
1 【NOAH4準備号ペーパーバック/安紀良坐パート2】
1 【もうひとつの遅れたメッセージ/安紀良坐パート2】
1 【犬とロマンチスト1、2/英管プラザ】
1 【君和晏ニ眠リヲリ/何賀屋NEN】
1 【COMICメイキスONE/楽書館】
1 【少女将軍春の号/擬少女Mノオト】
1 【好戦記・下巻/喫呵亭】
1 【宵風白刃奇談/極東見聞舎】
1 【熊とドラゴン/熊どこ】
1 【カローラ2にのって/月の裏で会いましょう】
1 【人はなぜ塔を夢みるのか/月屋】
1 【悪魔トリルの黒ずくめの天使~前編~/月姫倶楽部】
1 【現代棋士の基礎知識/プロパガンダユニオン】
1 【五つの月第二帖逢魔中の二/五月組】
1 【Paradox Holiday Sale Vol.9/午後の紅茶】
1 【光速船6/光速船団】
1 【国家公務員公立探偵の日常4/国家公務員探偵事務所】
1 【屋上へ続く場所/散歩の冒険】
1 【古典漫画入門/慈徳社】
1 【別冊ドクターKスペシャル/時の農協前】
1 【悪魔にキッス/若月京子】
1 【ダイアナ6/手動復元源】
1 【ride out/十五夜企画室】
1 【自己防衛プログラム/処女漫画入門】
1 【Summer Time/女中菊舎】
1 【ぱっちわーくVol.13/水の王国】
1 【制服少女読本/水族館】
1 【料理の学校2/多夢都夢】
1 【すてきな奥さん/大乃国文庫】
1 【カルピス/卓上噴水】
1 【コア/虫と理科教室】
1 【羽化を待つ胎児/転生輪】
1 【Clock Work/東京自由自在】
1 【風と欅とかたつむり/道楽者に月の冠】
1 【YM3O/突撃蝶々】
1 【サボテンとパトライン/日本印度化計画】
1 【つれづれ猫日記/猫おばさん】
1 【別冊ラディシュ創廃刊号/別冊ラディシュを発行する会】
1 【B.O.D/放送塔】
1 【宇宙洪荒/蓬生】
1 【緑の日々/未視感】
1 【夢眠風16/夢眠風】
1 【B2I2/夜祭同盟】
1 【働く男2/雷おこし】
1 【歌を思い出すために/理数館】
1 【ハイランド戦記 -天人の黄昏- 第1話/練馬ガスタンク】
1 【私立成崎学園/刹那主義】


P&R葉書全感想紹介

【夢みる旋律/ANGEL CAKE】
●一目ボレです。
絵柄も、お話も、カラーの絵も、本の装丁もみんなきれい。この本以外にも買わせて頂いたのですが、それもおすすめです。この独特のふぁふぁ感ときらきらがもりさんの世界なんでしょうね。いいなぁ。(神奈川県・ナミ)

【THE CONCH REPUBLIC/ARTISTS COMPANY】
●キーウェストで昼間からかっくらうダイキリはうめぇだろぅなぁ~。(埼玉県・秦一紀)

【RHYTHM RED/ASKY】
●ASKYさんの楽器屋シリーズ。もおパロディ本を作りタイくらいniceです。RHYTHM REDもgoodとぉーにかく良い(神奈川県・Kenchan)

【JOURNEY OF A FALLEN ANGEL/Ad.SANDROSE】
●もうキャラが魅力的!! かわいい子供たちやちょっと大人びた少年、美形のお兄さま、ステキなおじさま…それにいかにも悪役~ってカンジの老人まで、すごく幅が広くって、それでいてみんな表情豊かで感動しました!!
特にラストシーンで返り血を浴びたペルワーン様の微笑み その微笑みもヴァリエーションが富んでいて、注意深く見ていると、結構こまかい心情を現しているんですよね。
本をペラ2とめくった時は、セリフとか説明多くて、むずかしそうな印象があって、ちょっとためらっちゃったのですけど(笑) 絵が気に入っちゃって覚悟して読んだら、限られたページに濃いお話がぎゅっと詰まっているカンジ。何だかスケール大きそう。(でも、やっぱり、セリフでキレイな絵が隠れちゃうのは私は悲しいです…)
私はゲーム大好きなので今まではRPGぽいファンタジー本ばかり買ってたのですが、さすがに食傷気味ってカンジで、これからはこういうのもいいナって思いました。
次回からはチェックですね!(笑)(神奈川県・槇野えみ)

●この本は、氷山の一角だ。絵の華やかさで、ともすれば見落としがちな骨格の設定と頑強な世界観が、雰囲気とキャラで流れて行く少女まんがファンタジーとは全く異質だという事を物語っていると思う。
一見、何の変哲もないストーリーとして危うく簡単に片付けられてしまいそうだが、たった28Pのまんがの中で、キャラクター達がそのしっかりした設定の中で、それゆえに絶妙に活かされている。
今回買った本の中で一番薄くて安かったがきっと何か壮大なものを秘めているに違いないと一番期待させてくれ、「早く次が読みたい!」と思わせてくれた一番の本だった。1年ぶりに来て良かったなぁ。うん。(東京都・栄一)

●主人公が女装して暗殺に行くという内容なのですが、主のやめだったら何でもしてしまいそうな所が良いです。何か、そういう所が恐がられているそうですが、なかなか健気なお兄さんです。しかし、女装して絶世の美女と言われる程の男っていったい…(埼玉県・笹原由美)

【SHY・BOY・カンバージョン1.5/CHINESE倶楽部】
●初めて出したオリジナル本の第2弾
右手の手術後、初の本という思い出の作品です。この時期は、不幸の連続だったけど、がんばって書いたということで自分に一票投じます!
今見ると下手ぴっぴでまいっちゃうし「下手くそ」と言われても本当の事だから文句は言えないんですけど(書きたい)と心の底で思ったからこそ書けたものだしねっ 下手だどうか…より、書いて見てもらうコトに意義があるよーな気がします。マンガって夢や(もしも)がえがける唯一の場所ですものねっ(東京都・櫻希明)

【月姫に花束を/CHOU-FLEUR】
●ミステリーと云う程重くなくコメディと云う程軽くなくほどほどに元気な楽しい学園モノです。「花とゆめ」系のまんがかな。書き込みもパースもしっかりしてるけど全体に線が細すぎるのが残念。(茨城県・真美也)

【遊泳少女/CLUB HOUSE COMPANY】
●「空を飛ぶ」少女の機械仕掛けの翼が好き。古い物置のなかで見つけることができそうな、どこか懐かしい機械を彼女は背っている。きっと手仕事、誰かが図面を引いて、木を削って。そんなことを感じると現実とファンタジーの隙間も狭くなる。そこから忘れてはいけないことがそっと流れ出している。優しくなれる気がします。(静岡県・K.本城)

【春/COWGIRLS】
●大阪コミティア実行委員会で買いました。短編です。とりたてて言う程の筋もありません。それでも、いろいろな読み方のある非常に気になる本です。それまで、かたくなに人を入れることを拒否してきたマンションの自室に、何故、渡が人を招き入れる気になったのか、私にはわからない。でも、渡の「ああ、このまま溶けて消えてしまいたいな」という想いは、強い共感を持って私の胸につきささってくる。自分とは一体何なのか。そもそも自分というものが存在するのかどうか、そんな問いをつきつけられたようで、いてもたってもいられなくなる。私にとっては、そんな本です。(埼玉県・清水悦子)

【月兎/CRYSTAL BOX】
●オススメッ!! 地球から来た人間が支配する惑星シャムアースの先住民(兎耳族)の少女、福田幸ちゃんの話。母の代わりにヘルパーとして行った家の地球人、木村篤くんとのちょっとせつない話なんです。2巻もでてます。とにかく読もうっ!!(東京都・西尾ちゃちゃ)

【のみちゃん蟻の国を行く!/DRUG STORE】
●これは超ドシリアス漫画だ!!
カリカチュアライズされた のみ・ゴキブリ の絵にだまされるな!! これは、小さき命が生きる希望を失うことなく頑張る、愛と感動のドラマだ!! 気合いを入れて読め!! (大阪府・水口知子)《イラスト》

【CHASING THE RAINBOW "TONIO"/E.M.P.T】
●とうとう「CHASING THE RAINBOW」が完結した。久々に「感動」というちんけな言葉を味わわせてくれた作品かもしれない。シリーズものとしては一見、時系列としては無茶苦茶なエピソードの積み重ねだったのだが、それが最後になって見事にまとまっている。今回、主人公トニオの表情がこれまでに比べてかなり穏やかになっているのが、ほっとさせてくれた。このシリーズでのフランセというキャラクターの占めていたポイントの重要性がよく分かる。
今年になって以前から出ていた数冊の本を再編集して、出版し直していて、「商売上手」とか言われていたらしいが(私もそう思っていた)、この本を見て納得することが出来た。ただ、これら再版本3冊に以前の "FRANCE 2" だけが納められていないので、タイトルにもなっている最後の「虹」のエピソードの説明が欠けてしまったような気がする。ちょっと残念。
最後に。販売の際、行列を作らせたりして妙な売り方をしていたので、「とうとうこのサークルも売れてるのでイイ気になって来たのか?」とか思ったら、ちゃんと理由があった。ここではあえて明かさない。でもありがちな手とはいえ、やはりああいう仕掛けをされると心にぐっと来てしまう。うれしくてこの本が手放せなくなりそうだ。(東京都・たからしゆたか)

●…とうとう完結。もう少し読みたかった気もしますが、とりあえず一言。(T)さん、御苦労様でした。完結おめでとうございます。(神奈川県・瑞木亮)

●完結ということだそうで…おめでとうございます。ま、まさか!自分の名が本にきざまれるとは…。すっっっごく嬉しいです。私だけの本になってしまった。(いや、他の本もそうですが)
レターセットもついてきてまるで一粒食べて2度(2倍だったかな?)おいしい状態ですね。
…でも、やっぱり最後の言葉は"たびはつづくよ"で、フランセがいうように、"そうだよ続いているんだよね"と、自分の気持ちが言っています。(神奈川県・TOMO)

【SunShine/EXPO】
●expoは最近ノッてるっス。両想いってトコで。(上尾市・飛井類司)

●立派なコミケスターになって下さい。(千葉県・しーのふゆみ)

【駅スポ91-95/EXPO】
●EXPOの本はユ学の本と併読するとおもしろさ120%。いやホントホント(埼玉県・武田五条)

【クリーチャーズ「貴瀬」/INDIES-くじら組】
●わたしは即売会で、商業誌では読めないタイプの、娯楽商品として未熟でも絵やや話が魅力的ならOK。どちらかというとプロ指向でない本を基本的に求めているのですが、この本はひさしぶりに、おたく以外の人にもきちんと読ませようという話で、いい本に出会えたな、と思いました。「絵がきれいで売れればいい」とか「同人誌だから自己満足でいい」という考えの本が(自分も含めて)多いと思うんですが、この本は志が高いです。(千葉県・三五千波)

【Suki Suki Sue vol.10-Shining Happy People/M'S WORK SHOP】
●「アタタカサ」ということを、最近よく考えることがあります。例えば谷川史子とか、かの香織とかスピッツとか、眠る前のかすかな空腹感を満たして、胸の中に出て来て溜まった怒りや悲しみのもやもやっとした沈澱を中和してくれるもの。それは太陽のように光り輝き直射する「暖かさ」ではないけれど、どこかほんの少し切なさを含んではいるけれど、ラベンダーの香りのように、わたしたちを優しく包み込んでくれる、言ってみればカタカナの「アタタカサ」。桜ヶ丘さんの本には、そういった「アタタカサ」がたくさん詰まってます。決して派手さはないけれども、一日のうちぽっかりと空いた時間に、ふとその感じを確かめたくなってページを開く。「ホノボノ」としていて、「カワイイ」感じで、そうしてその中からそういった言葉では括れないピンク色の粒子が立ちのぼってきて読む人を包んでゆく--「肩の力を抜いて」「楽しんで」作られた本だからこそ、そんなことが出来るのだと思います。
「すきとほったほんたうのたべもの」という宮澤賢治の言葉を、ふと思い出します。「かたくてつめたくてやわらかくてあたたかいもの」--桜ヶ丘さんの本はちょうどそんな、無意識のココロの飢えを癒す「ほんたうのたべもの」なのかもしれません、と言うと少し大げさに聞こえるでしょうか。でも、この「アタタカサ」を求める人々はこれからももっと増えつづけるでしょう。ほんの小さな「癒し」が必要になる時が必ずあるから、そしてそれは一人ではどうにもならないものだから。「Suki Suki Sue」という名前で本を出すのはこの10号が最後だそうですが、今後もこういった本を作りつづけてくれれば、と心から思っています。(東京都・堀坂圭)

【Sourire Le Angelique/M's WORK SHOP】
●「天使」がテーマの本ですが、3人の作者の方のそれぞれの天使には夢がたくさんあって、童話のようなお話つくりにはほっとさせられるものがありました。とにかく、おススメの1冊です。(東京都・豊祐)

【IDEA/NORTH NOMAD】
●不老不死の主人公と、エスパーの仲間たち。地球を追われる。次の舞台は宇宙。…私の好みの世界がここにはあって、とてもうれしかった。キャラもいいです。ストーリーもしっかりしていて読みごたえもタップリ! 応援したくなっちゃいます!(東京都・ひびき謙)

【Baptism/New Beat Taps】
●前作「PLASTIC PLANT」にも言えることだが、動物性、植物性という言葉で分けるとすると、ナガイ氏の絵は確実に後者に入ることであろう。走査線やICチップのメタファーとしての植物の蔓や葉、それが「神」という概念とこんなにも綺麗に結びつくことに、軽い驚きを禁じ得ない。絡みついた蔓=コードを通るパルスによる洗礼(バプティズム)が終了し、実存在としての「肉体(ボディ)」を失った時、わたしたちは静的(ネガティヴ)であることを思想の基とした「植物性の神」の存在を感知するのかもしれない。とても小さな本だが、その小ささに十分に細かい工夫をし、かつそれを十二分に活用している本。(東京都・堀坂圭)

【がんばるおとうさんたち/POSTMAN】
●92年発行の本だそうですが、私はコレをおすすめします。幼い頃の父は厳格な人と思ってました。だからガハハと笑ったり自分を俺というお父さんにちょっとあこがれてました。でも今はちがいます。
他人にはちょっとわかりづらい父の表情を理解することができるからです。私の父との絆だと思ってます。父は厳格ではなくぶきっちょな人でした。なんだか「がんばるおとうさんたち」を読んでて、そんな父とのコミュニケーションをふと思い出します。昔は会話させ難しかったナと。
そして「がんばるおとうさんたち」が等身大に思えるというのはやっぱり私もテキレイキだからでしょうか。"はっ"と気付くと彼氏は父とよく似てたりする
CMの度にチャンネルを変える父(と彼)「30分単位でしか番組はかわらないの」とうるさがるのは母と私。(埼玉県・なとせ桂子)

【ヒビノアブク 再販/Plantation】
●この本を読んでいたら、「流れに浮ぶ泡沫は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまる例なし」という古文の一節が頭に浮んできた。出典は何なのか、昔のことなので覚えていない。そりゃあ人生なんて、あぶくのようなものかもしれないけれど、人各々喜怒哀楽いろんなことがあって、一人一人貴重な一回きりの人生を生きているんだよ、と教えてくれる本。個性の強い作家達の物語が、一冊の本としてきちんとまとまっている。創KIZと同じく、出会の大切さを感じた。(埼玉県・清水悦子)

【NINE and HALF/R&R】
●20ページの本ですが、中味が濃くて、おしゃれでおトクな1冊でした。夏に作る本の予告本ということらしいので次の本への期待をもたせてくれてマル。ナカガワタマキチさん(作者さん)の絵が、硬質でキレイでいつも楽しんでます。
余談ですが-お話の中で突然死んでしまう男の子(キクチくん)が超好みの上に名前がまたかっこいーのでくらくら キクチ…ふう 良い姓ですわねー。(全日本プロレスの菊地毅のおっかけひとすじはや7年…のたわごとでした)(東京都・半田あさみ)

【赤い月ACTION2/SAHARA BLUE】
●まだまだ少数派であろう、長編まんがの2巻目で、まだ前ふりといつた感じなんですが、今後の期待をこめてポストします。内容は戦争物で、この作家の得意分野のようですが、とにかくどこまで続けられるか、ということですね。個人的には長編作家は応援してしまうもので……。(千葉県・香野(カノ))

【瞳の中の王国/STUDIO V・A・W】
●2月の読書会で読んでみて面白かったので今回、買わせていただきました。(Push&Reviewにも載ってたし。) 正直言って同じジャンルSの者としましてはくやしんですけど、良い本に出会うのはやっぱりうれしい事ですね。新作も楽しみです。(神奈川県・つるぎ基明)

【職場の達人王!12/T-time】
●今回は非常に面白かった。「怒り」ネタが多いのが特徴だが、はたから見る分にはこんなに面白い感情ってないからなあ。
スライムは確かになんか怖いし、ポトスはどうにも気になるだろうし、包囲学も有名な聞き違いだし、でもなんだか面白いのは4コマが本当に上手なのだろう。
編集後記がないのは気のせいか?(埼玉県・Gori)

【She'S4 さくら軌道/TEA PA】
●「さっき、睦美先輩にはキスされたじゃないですか。だったら私にはキスして!」(本文より)
♀♀の小説本です。桜の季節に出会った2人が、春夏秋冬を通じて心ひかれあう姿を描いています。構成も確かで流石だナ、と感じました。(大阪府・水口知子)

●さくらちゃんが可愛いから1票
読むとくすくす笑いながら幸せになれる1冊です。エロじゃない百合本をお望みの方にぜひお勧めします だから恵佳さん今度はたくさん持ってきて、完売しないようにしてね P.S.She's1~3も、まだ在庫はあるらしいぞっ。かわいー女の子が目白押しだぞっ(東京都・榎野朋美)

【ひとやすみ/TEMPO】
●鶲さんの男の人はみんなかっこいいのだ。女の人もいい女だし。でもそれだけじゃないのだ。でもそれは、私が感じたコトなのでヒミツ。下手な先入観はいらないと思う。(千葉県・永井めぐみ)

【Scylla Charybdis2/TIMES】
●コルクカード、グレイくんのシリーズです。「シラ・カリブデス」は、グレイくんの「運命の相手」(←と、「サハラ始末記」に書かれていた)こと、ショア・ホリーさん登場の巻です。彼は「FRAGILE」にも出てきているんですが、、このシリーズは特に年代順に発表されているわけではないようなので。ちょうど「シラ・カリブデス」でおこった事件の直後ぐらいの話ではないかと思います。
コルクカードは、人造人間とか人間兵器だとか言われて、確かにグレイくんも、やること物騒だけど。無表情に人殴ったり射ったりするし。でも、それは守らなきゃならない相手がいるからで。むやみに乱暴なわけでも、何も感じてないわけではないんです。(そのわりには守ったはずの相手から「ひどい事するな君はー」とか言われたりする。in「知恵の果実」)
そういう、彼の乏しい表情の奥にある何かを、感じとってくれる人なんじゃないかな、という期待をショア・ホリーさんは持たせてくれましたね。"この人なら"っていうかね。ホンオtいい人だし。真面目で。"誠実であろうとする姿勢"のようなものが感じられました。
このお話の段階でグレイくんは14歳とのこと。「鳥の帰還」で8歳ですから、約6年経ってますね。「鳥の帰還」の最後で、彼は半年分記憶を消されています。その、消されてしまった記憶がどこへ行ったのか、という問いにも、この作品がさりげなく答えをくれています。
前掲の「サハラ始末記」は「protcol」(90年11月刊)の中のトークページです、思えば、古本屋さんでこの本を見つけたのがTIMESさんとの出会いです。以来、昔の本は古本屋さんで探しているのですが・・・。えーん、「サハラ砂漠でお茶を」が読みたいよー新参のファンは哀愁なのだな。(文京区・たおるん)

【東の窓の記憶/TIMES】
●表紙の色合いの美しさが秀逸でした。時枝さんの本は、Storyもさることながら、絵も一見の価値有り、だと思います。"ぼうぼうとした"草花や、水や鳥の翼--イメージは宵闇の青が似合うと思うのです。B5版でイラストが見れて嬉しかったのでした。(神奈川県・鷹水真)

【Simsia/Tirano】
●結婚してなかなかコミティアにも行けなかったのですが今回は場所的に買い物もできる所だったので良かったと思います。
小説の好きな私はとても良い本を見つけました。帯がついていて中身のわかる本!!小説っていまいち内容がわかりにくいし…文字ばかりなので買って、良くなかったと思う物も実際あります。でもこの「Sinsia」という本は、内容が外側に書かれているんです。中を読まなくてもなんとなく内容がわかって買ってみたくなってしまう…私も買ってみました。絵が一つもないので少しさみしい気もしましたが…創造力がひろがるので小説の好きな私にはとてもNiceな本です。
皆さんも一度とりあえず帯の内容を読んでみては?…買うのはそれからでも遅くない!!(千葉県・Misako)

【TEAR DROPS/UMIN'S CLUB】
●せつないマンガがテーマだそうですがたしかに切ないっ!! 個人的なシュミONLYで同人誌を買ったのは久しぶり何年かぶりだと思うのだが、昔、ナサケナイ高校生だった頃を思い出してしまう。大バカやってる一方で、ベルイマンのえーが「ある結婚の風景」を喰い入るよーに観、サリンジャーを読んだ後、オチこんでねむれなかった17の時の自分に戻ったような気がしたです。(東京都・黒井敏典)

【KASAR/WARA・WARA】
●…似せようとしたケド似なかった…イチローですぅ ~いや~去年のそうさく畑(東京の)で売り切れちゃって手に入らなかったやつ、やっと手にいれましたぁぁ!!…やっぱりおもしろいですね…絵もすごい好きなタイプで、同人とかでわ初めてグッズ類買っちゃいました。ところで話変わりますが、私イチローの髪型好きだったのにーー とりあえず当分みじかいまま…ですよねーーもちろん…しくしく(東京都・柴拓巳)

●いつもランキング上位で、11月にもこのハガキ出したし今回は買わなかったけれど(持ってるもんで)展示イラスト含めてやっぱいいわコレ!とにかくとにかく実に丁寧で繊細で美しくて読みやすくて面白いです。ぜったいぜったいおすすめ!!(神奈川県・楽賀きのすけ)

【ラブレター/WARA・WARA】
●「KASAR4」まだかなーと思ってたら違う本が!今回はファンタジーな作品「KASAR」とはうってかわってのホノボノ少女漫画(なんですよね?)主人公、山田君が一通の手紙に思いをめぐらせ(笑)ふりまわされるという何ともおかしい話。頁数も短くて、一気に読んで思いっきり笑わせて頂きました。(会場でばか笑いしましたよ)たとえジャンルが違っても、読者をひきつけるモノはかわらない…本物です!読み終わってみんなで「あ…あったあったこんな事!」「なつかしーね!」などと何ともレトロな気分にさせてくれた作品です。「KASAR」しか読まねーよ。なんて言ってる不届き読者さん。これをよんでもっと天野ワールドにハマりませうその後「KASAR」も読めばもっと新鮮な気分へ…(笑)ますますFANになりましたー(東京都・櫻希明)(ハートマークのよこにミ)

【5月5日はこどもの日2/WARHEAPS】
●かんそーぶん。
正確に言うと(コミティアで)買った本じゃないのだな。お知り合いのサークルさんの本でして、ま、有難くいただいてしまった本の一冊~。自分のサークルが暇になってやっと会場を見て廻ろうかと思ったのが1時だか2時だか。今回はあまりいい本に会えませんでした。
で、本題。
鉛筆描きのコピー誌なんだけど、これが、作品雰囲気とプラスしてるよーな。ほのぼのとした中に、一瞬ふっと見せる男のコが女のコを意識する瞬間…。(Hじゃない) 結構、気持ちいいです。
こんな小短編、懸ける様になりたいと思うも、道が違う気もする今日近頃~(東京都・ねこにんじん)

【真紅の伝説/YOIKO】
●「真紅の伝説」は「赤ずきんちゃん」を翻案した漫画であると同時に、その起源ををたどる作品になっています。少女の赤い服が初潮を向かえたことの象徴だとか、狼は男の象徴だとか、そんなことが自然と描かれています。男である私には分かりませんが、女性の多くは「赤ずきんちゃん」をハラハラドキドキしながら読み、狼にあこがれているのかもしれません。ストーリーの最後、実の父親を殺された少女が、それでも、なお、狼を追う姿が印象的でした。しっかりと描かれた背景が雰囲気をもり上げています。(東京都・匿名希望)

【ジャピアスの剣/風牙狼】
●少年カムと人格を持つ剣の物語。と書くとすごく簡単ですが、世界はかなり複雑です。登場人物もどんどん増えて、それらを巻き込みながら展開するストーリーはまさに長編のダイゴ味。次回本をドキドキしながら待ってます!(山梨県・高峰五湖)

【グリーン・フィールド/グリーンフィールド】
●グリーン・フィールド5号。ミステリ10選はミステリファンとして面白かったです。10選なんて、かたよればかたよる程笑えるね。って、文句じゃなくて。偏屈者の笑いですか。(和歌山県・山下ちか子)

【Baby's breath/あっぷるはうす】
●何げないあたたかな気持ちでできた本です。
…それはお母さんのお嬢さんに注ぐ愛情が形をかえて、やさしい魔女や猫のかたちをとっているみたいに…
小っぽけな袋のなかにあたたかさが詰まっている。(東京都・水那岐黎二)

【サヴァ/うぐいす姉妹】
●実に九年もの歳月をかけて、ようやく発行された一冊だそうだ。パロディの方でも有名なこのサークルの久々のオリジナル本はぶ厚い読みごたえでその年月に答えてくれる。その中でも全体の半分の頁を割いてある『ホテル・バニアン』は、裕福な家庭に生まれ育った主人公が毎年の夏を過ごすホテルでの出来事を描いた長編で、変わりばえのないはずの夏がしかし少しずつ移ろう時間の中で、主人公を置き去るように変わってしまう様子を描いた傑作である。針とびをするレコードの音色のように繰り返す時間は、しかし確実に流れていく。この本に込められた時間に同じくそれは見えないけれど、心に残る夏があるように、私の手元にはこの本が残った。(大阪府・大岡田徹)

●小学生の頃、夏休みは世界が自分を中心とする日常に分界される季節だった。極親しい友達と一日中遊ぶ事、家族で旅行する事……ひとりきりの秘密。そうした事が、当たり前のようにただ繰り返されていく毎日を、当然と感じている事にさえ無自覚だった。父が逝去したのは11歳の八月だった。親戚が集まり、大人達が喪中と呼ぶその期間に、しかし私は当番の日に学校まで自転車を漕ぎ、兎に餌をやっていた。後に担任は、そんな私が「嬉しかった」と語ったが、当の私に義務感や何かの考えがあった訳では無かった。ただ、平常の行動を繰り返す事で、父の死の本当の意味を直視する事を無意識の内に拒否していたのかも知れない--だが現実は当然、誰をも見過ごしにはしない。日々の流れは決して単純な円を描くようなものではなく、それはちょうど螺旋のように、折々の出来事や想い等は一つ一つ経験として積み重ねられてゆき、同じ日は二度と戻っては来ない--Tonoさんの「ホテル・バニアン」は、そんな人生の真実の一つに初めて気づいた時の、眩暈にも似た感覚と、どうしようも無い、切なさを思い起こさせてくれた。
併載のうぐいすみつるさんと朱童さんの作品も、狐影に搦め捕られた人を描いて、心に重い好篇。読み返す度に、心のどこかが震えるのを感じる一冊。(神奈川県・佐藤和夫)

【わたしのママ/お山屋】
●実は買ったのはコミティア31なのだけど、葉書をだしそびれたのでとりあえず。「ねえっこのオウリン何で作ってあるか当てるわ!卵とミルクとバターよ!」「そんなの当たり前でしょ!」「だって買ってくるプリンじゃないわ」…話中ナンシーのセリフのように、市販の作品(?)とは一味違う何かがあると思った。特に旅立ちの日、列車越しにお互いの手を握りしめる両親と、それを見つめるレイチェルの姿が忘れられない。言葉がなくても感動は伝わるのだと気付かされた。悲しいだけでなく、幸せなだけでもない、これは本当の人と人との物語。(東京都・久保10番)

【Too Late/さん☆ふっしゅぱぁてぃ】
●「Too Late」、いままで、この'さん☆ふっしゅぱぁてぃ'に気付かなかったのって何故? というくらいに気に入りました。うー、正確には'気に入る'という表現では済まないけど・・・。
まずはスペースに飾ってあった絵(DADの方のイラスト)が、やさしくって、暖かくって、もろに好み! で、DADの1とこの本とを買ったんだけど・・・。友永さんの言いたかった事とは違っちゃうかもしれないけど、「すっごく人間て、我慢で自分勝手な種族だよな、やっぱり」と思ってしまいました。Σ-IIIでも他の生命体、種を隷属させ、支配して、都合言いように使おうだなんて・・・。そのあげく反乱起こされたら皆殺しとは・・。「あおの星に満足できない奴らがどんな星なら満足できるんだ。」「他の生命体ににそっぽを向れたことを認めたがらない」本当に今の人間っていう種だよなって。ちょうどコミティアのすぐ後に「朱鷺のミドリ」が死んで絶滅宣言されたでしょ? その記事みた時、この本がうかんだの。なんか'人の性'というものなのかな、隷属と必要以上の死を求めるのってって。
でも、ヴィー・ガウルとウィルとレムにワラーラとか、互いの'生'を認めあって'今'の状態をより良くしようとか、がんばっているんだし。
あきらめちゃダメだよね。後ろをみてもだめだよね。自分の未来と、人の未来、自分の生と、他の者の生、どれもその者にとっては、ただ一度で変わりのないもんなんだよね、やっぱり。
「戻るために旅立つ」、これって一人じゃ出来ないことだもんね。これ、番外編あるそうで、早く読みたいです。(うー、上手に言えない・・・)(埼玉県・ねこ)

【すばらしい日々/?】
●海外派遣研修の旅行記だそうです。出てくる方々の人柄がとってもよくて、すごく楽しい本になっています 最高なのは添乗員の小西くんでしょう。この楽しさは読んで味わって欲しいです(埼玉県・かる)

【本の博覧会'94/それがどうした労働組合】
●本が読みたくなる本です。多勢の人が各々自分の読んだ本について、個性的な語り口で本の紹介をしています。新聞の読書欄とは全然違います。たとえていえば「この本おもしろかった」「この本の読ませ所はここ」「こんな読み方もできる」等々。本好きの友人のおしゃべりを聞いているような楽しさです。2月12日のコミティアで買ったのですが、この本を手にして、図書館も古本屋もない田舎に住んでいる私の本代は、はね上りました。それだけが少し困る点です。(埼玉県・清水悦子)

【つくりものがたり/つくりもの】
●絵がものすごくアートしていて、お話がトリップしていて、生っぽいのだけど、夢のような…。そう…。こんな夢、ちいさい頃みたような…。ふしぎな作品です。心に残るというか…心にひっかかると言うべきな作品。水のカーテンが美しく、悲しい。(東京都・野島ひろみ)

【TOMODACHI/ともだちカンパニー】
●ここ数年、同人誌の類には食傷気味だったせいもあって、久しぶりにキレ味の良い作品に出会った事が嬉しい。「TOMODACHI」というタイトルはやや凡庸だが、どっこい料理の出来映えは実に味わい深い仕上がりになっている。また一人「RIGHT STUFF」を有する作家と出会えた。その人、瀬川乃里子氏の作品は硬質なイメージはあるものの、最後まで手を抜かず読ませる安定した力と爽やかな透明感が、このかたの資質の良さを感じさせる。多分、ご本人は決して器用な生き方の出来る人ではないのじゃないか(…もし間違っていたら失礼を許してほしい)。それ故の実直さが十分にうかがえる作品といえよう。キャラクターの存在は圧倒的なのに読者に変に媚びない。そこがまた潔ぎよい。(多分に氏の人柄そのものではないだろうか?)ゲスト参加の「OTOMODACHI」のかたがたも個性的で楽しい。瀬川ワールドは"漫画"というより"小説"を読んでいるような、読み手に常に何かを問いかけている重みがある。しっかりと根底に「テーマ」を持った、稀有な作家がいたものである。(東京都・竹群リウ)

【ながまる押入/ながまる堂】
●押入というのは、明るい日常に襖立てするという構造からして、家屋内でも特殊な空間といえるが、同時にその狭さ、暗さ、隠匿性の高さ故に、子供達にとって恰好の遊び場でもある。秘密基地第一号として活用した者もいるだろうし、一人きりで一番大きな夢を紡いだ者もいるだろう。また、誰かに閉じ込められて泣いた者もいるだろう(そうで無くとも、一度襖を閉めきってしまうと、意外に内からは開けにくいものだ)が、いくら大人に叱られようとも、押入の魅力は子供達にとって圧倒的だ。しかし、成長するにつれて押入は自らがそこに入るものでは無く、人生の記憶を生活の残滓と共に積み重ね、しまい込む場へと変化していく。押入の中で描かれた夢や秘密さえも、その内へ封じ込めて。中の荷を全て出した後の空っぽの押入に、心に穴が空いたような感傷を覚えるのはそのせいだ。
『ながまる押入』はその押入をテーマにした、四人の描き手による掌篇集。押入という空間の特殊性を表すかのように、軽いながらも奇妙な味を漂わせる作品が揃った。一般に押入への憧憬は、兄弟が多くて個室が持てなかった者の方が強いようだが、押入が単に物をしまう空間では無いと、私と同様の考えをお持ちの方には楽しめる一冊だと思う。(神奈川県・佐藤和夫)

【やおい論準備号/なぜ】
●評論系同人誌というと内輪だけの話になりがちだが、本誌は「現状批判主義宣言」とサブタイトルに入っているように、きちんと問題を見すえていて好感が持てた。とくに「サルでも描けるやおい教室」はやおいをぜんぜん知らないでも楽しめた。(東京都・新田五郎)

【少年誌としての少年ジャンプ/なぜ】
●現代日本で最大の「物語」供給メディアである「少年ジャンプ」の作品群を論じたこの本は、同時に優れた現代社会批評としても成立している。それを支えるのは冷徹なまでに明晰な論理展開であり、特に「少年ジャンプ」を支配するのが単純な男性原理ではなく性的要素を切り捨てた「社会原理」ともいうべき原理であると指摘してのける下りは、見事と言う他はない。だが、クールな分析を行いながら、論者の姿勢は決して後向きなものではない。現実を厳しく見据えることから、「社会と個人のより良き在り方」の模索を始めようとする論者の姿勢は、非常に前向きなものだ。またこの本以外にも「都市論としての東京BABYLON」「やおい論準備号」でも論者は同様の姿勢を貫いており、メディアを問わず現代社会に於ける「物語」の役割を把握する上で大きな助けとなるだろう。論客の登場である。それはそうと、論者の年令が19才というのは本当なのだろうか?(いや、自分が19のときはもっとバカだったような気が…(笑))(東京都・義忠)

【神秘の文鳥本/ななつのこ合唱団】
●この手の本は、単なる飼主バカの本になりがちだが、これは面白い! 見せ方を心得ている。(千葉県・高橋誠一)

【EVERY DAY 1+3/のんの本】
●以前から気になってチェックしていましたがやっとこのシリーズを手に入れた時"やったね"でした。
元もと私は他人から見れば気付かないよーなちっぽけな出来事を見つけ出してはラッキーとホクホクするのが大好き(ただし人の不幸は別)なのですがこの"EVERY DAY"シリーズはそれがうぎゅーってつめこまれた愛情いっぱいの本でス。
ちょっと心が疲れた時、落ち込んだ時にはこの本を読みそんなとき絶対忘れていた"小さな幸せ探し"を思い出し復活しています。

【ONE NIGHT IN HEVEN3/ぱるぱらん】
●まずは完結おめでとうございます。おそらくは、エルザさんが1を描きはじめられた頃から予定されていたHAPPY ENDINGでしたね。異種恋愛は引き裂かれる悲劇かさもなくば全てこともなし、の予定調和にならざるを得ないのだけれど、ここまで爽やかにやられると、セピア色の銀幕を眺め続けていたような懐かしささえ覚えてしまうのです。(野田市・顔長おぢさん)

【とりもち/ぺりかん石鹸】
●イラストとギャグ満載のコピー本。こういうのってアイディア勝負なのでなかなかたいへんだとは思いますががんばってください。ヒソカ小ジャンルを形成していると思われる「なんでもあり系バカ本」の金字塔となられますよう、おいのりしております(東京都・新田五郎)

【KAっPAっPA VOL.2/ぽんぽこHOUSE】
●「カッパのタカラとあゆみ」まるで「うる星」の「キツネ」と「しのぶ」の様でいい、タカラのいじらしさがたまらなく可愛い!! あゆみのタカラを死んだ弟と信じる子供らしさは最高である、と同時に小学生らしからぬキャラクターが好きであり、ヘアスタイルが気に入っている。顔が大人びていることろなんかはこの作者のいいところだと思う。
「ゆいきあきら」さんの絵はキレイでキャワユイ!!
笑っている顔は最高さ!! 「私はいつまでも子供の様な心は失いたくない」そう女の子や女性は笑っている顔が最高さ!! (東京都・ジングルアンドベール)

【月華焔/まっこうくじら】
●今回は「当たりだ」と思う本が殆どなかったので、前回買った本を挙げます。(実際、今まで行った中で一番買った本の冊数が少なかった)まず、何よりもこれだけ長いP数を(しかも合作で!!)完結まで描き続けたということに敬意を表したいと思います。かなり数が多くみられる「大ぶろしきを広げたけれども、プロローグだけかいて未完のまま」というパターンには常々苦い思いを抱いていたので…。やはり、区切りがつくまでいかなくては「話」としては評価できないものですから。その点この本は、画のクオリティもますます高めながらの発行でしたので、ずっと楽しみに続きを待っていられました。まだ少し描き直しがあるとのこと。期待してます。(神奈川県・鷹水真)

【Brillante/まんまねえ屋】
●まんが4編、とても読みごたえのある一冊です!! お客さんは、男の人が多いとか…。でも、女の子にもおススメです!! 個人的には、水中恋愛がすき (千葉県・あべかわ萩)

【あやしい地球の歩き方94/むじなの会】
●特に地球はあやしくない。
あやしいのは人間である。
この本はあやしい人間たちが硬派なスタンスで作ったあやしい本である。文章中心でとっつきにくそうだが、実はビジュアル面でもすぐれた物だ。始めて手にとる人は2P目の台湾ニセネコバスのインパクトに声を失うはずである。あらあらかしこ。(東京都・遠藤浩)

【よもちゃんもち/よもすみ】
●本当は、30で購入したんだけど今回も委託だけど在ったから大Push!!すみさんのにゃんこの本面白いし、すごくタメに成るし、何より猫がメチャ可愛いのまだまだ画の未熟さは有るけれど、巻を重ねる度に上達しているし、面白さも増して、新刊が待ち遠しい超オススメのシリーズ!! 猫おたく必見です。(東京都・F・B・S)

【創-Kiz-3/アートファクトリー】
●「創」は毎回執筆者のレベルが安定していて、いつも安心して読むことが出来る。(それが良いか悪いかはともかく…)しかし今回山川氏の「たちくらみ」は他人事ではないように思われて言葉もなかった。創作に携わる人間なら少なからず似たような感想を抱くのではないだろうか?「創2」の「ひとりあるき」も同様に他人事ではないと思ったし、身にしみて泣ける話だったが、今回は泣けるどころではない。ある意味で怖いくらいにリアルだ。「悪魔にそそのかされて」「気狂いの落書き」を描いているのはこの主人公だけではあるまい。「この男の悲劇は、最後まで自分を信じ通せなかったことさ」痛い。痛すぎる言葉だ。(東京都・久保10番)

●3号目の「KIZ」ですが、ページが多くなっただけでなく、内容も読みごたえがあって、よかったです。特に桜季よんさんの「丘の上のヘンリー」作者の言いたいことと、それを伝える漫画の方法が絶妙に、非常によくこなれた作品になっています。同じ描き手として、うらやましいです。その点で、山川直人の「たちくらみ」は40ページの力作ではあるものの、いささかレアな感じがして素直には読めないのでは?BELNEさんの「悲歌」カッコイイ。そのカッコよさがこの作品の世界を造りあげているのですが、同時に限界でもあるような気がします。毎回載ってる中村さんの文章は、具体的な作品(または作家)について述べるのでなければ、これ以上続けても同じことの言いかえにしかならないのではないでしょうか?表紙もよかったです。(東京都・山川直人)

●今回も、北島文子さんの「スターシード」や大黒真希さんの「セールスマン」、のみちゃんシリーズで有名な桜木よんさんの「丘の上のヘンリー」など力作ぞろいですが、描き手としては山川直人さんの「たちくらみ」がやはり印象に残りました。黒い服を着た男の主人公にに言ったセリフ「十代の頃、君が夢中になって読んだ君に漫画を描くきっかけを与えた漫画を思い出すんだ。」「あの頃の君は、雑誌に載ることも金にすることも考えず、夢中で描いていたじゃないか。」というのが私には複雑な思いをいだかせました。正直言って、私がそんなコトを言われたら、それはムリだと答えるしかないと思います。主人公も、最後まで自分を信じ通せず、病死してしまいますが、やはりそうならざるえないかな…と痛感いたしました。(神奈川県・摺沢慎治)

●1、2に続いて、どれも力作ぞろいの一冊。中でも心にひっついて離れないのは山川直人さんの「たちくらみ」。かつて一緒に同人誌を作っていた仲間がいつの間にか某小説の同人作家(この呼び方が私は嫌いだ)として、売れるようになった。しばらくは仲間として、オリジナルの企画を話したりもした。しかし、いつしか彼女からは「こうしないと売れない」とか「売れなくっちゃつまらない」という言葉しか聞くことができなくなった。そうして、彼女とは作品の中身について、語り合うことは無くなった。売るために描くのだろうか。確かに漫画を描くことで生計をたてるには、売れる作品を描かなくてはならない。理屈ではわかっていても、それでは描き手の気持ちはどうなるのか。描き手が考え、人に読んでほしいと思う作品を発表してはいけないのだろうか。商業目的ではなく、作品や人間性の向上を目的とした作品発表の場があってもいいハズだ。「たちくらみ」に表現されている描き手の姿は、恐らく創作活動をするどんな人でも感じる「不安」や「絶望」といったものだと思う。描き手は大きなエネルギーを作品に込め、読み手に伝えている。それを受け取った読み手が、今度は描き手にそのエネルギーを返なくてはいけないと思う。前回のティアズマガジンに「"本来対象であるはず"の読み手に面白い漫画になっているのか疑問だ」という批評があった。私には読み手のことを考えている創作者の思いが伝わってくる。"面白い"一冊だ。(東京都・田村涼子)

●私は、ある短歌の結社に入会させていただいて、会誌に作品も載せてもらっているのですが、その会誌に常にと言っていいほど、会員・同人の方々の「歌が出来ない、どうしても書けない」と云う悩みの声が寄せられています。私はこのことが実感としては判りませんでした。詩や小説ならともかく、三十一文字だけなのだから、無理矢理でもどうにか作れるのでは?と思っていました。BELNEさんの「悲歌」には、二人の歌人が登場しますが、一人は歌が詠めない苦しさから歌を詠むことをやめ、もう一人は、彼が灰にしてしまったものを求め続けます。表紙を含めて十六ページの短編に、"創作"というものから逃げられない苦しみと、そして、"創作"への限りない作者の愛を感じ、私は心が震えました。そう、「震えるほどの」と云う形容が"創作"の前に付くことを、伝えてきたのです。「歌詠まぬ人は歌人に非らずや否や 気の遠くなる問いを抱いて」と云う最終頁の言葉に、自分が読めない苦しみを理解できなかった訳が判ったような気がしました。まだ私は苦しむことが出来るほどの密接な関わりを、"創作"との間に持てていなかったのです。(東京都・夜歌)

●自分が"描きたい"と自分で"読ませたい"というコトバはとても似ているようで実は大変イミが違います。という事を知りそれから自分の作る作品本にはその時に出来るだけの気合いと"ていねいはタダ!!"を込めていいかげんな本を無責任に出すことはしていません。まだ思考錯誤のくり返しですが…そんな中Belne先生の"悲歌"を読みましたが今の私の状況とオーバーラップする事があったばかりであまりにも痛すぎて涙も出ませんでした。
"どうしたらいいんだろう""命懸けて求めているものです"-ただ私はわらじをはけずにOLを辞めまんが家目指して今年の5月末でもう1年経ちます。けど、まだ私はデビューしてません。どうしよう? でもあせっても仕方ないのよ? どうしようどうしようどうしよう…だけど走るコトしか出来ないからなぁ…と突っ走って現在に至るけどそれが正しいと信じていたのに仲間の"夢あきらめ宣言"でガク然としていたトコロだったので…だけどやっぱりブキヨウなあきらめの悪い私は走り続けます。だって転んだって何したって私、まんがが好きなんだもん…
だからその気持ちを自信に変えてくれる"コミティア"に参加できるってコトを大切に、忘れずにじっくりとまんがを描きます。うう、見てろよいつかきっと…(東京都・ぽわそん)

●今回、「創KIZ2」と「3」を買って家で一気に読んだ。読後に残ったのは、「漫画を読んだ」という充実感だった。そう、この本には漫画が載っている。最近目にしにくくなった漫画が載っている。漫画―同人誌が好きな人は一度手に取って欲しい。少なくとも「読む」作品と、「読ませる」作品とは違う事が感じ取れるだろう。(東京都・三茶屋和尚)

【ROOTS/イディオ・サヴァン】
●魚の好きな人と、これから魚を始めようとする人にとって、大変ありがたいお魚育てのプロの本(笑)もちろん知らなくたって楽しく読めちゃう。作者の点子さんは、自分のとこで育てている魚の名前から取ったのだとか…。マンガタッチだけど、実物を見ると点子さんの上手さがよくわかる。これを読むと魚を育てたくなる。多分(笑)(神奈川県・戦士ひつじ)

【軽井沢異譚/オーダーメイド】
●「軽井沢異譚」をpush!!
「新宿異譚」に続く第2弾ということで、楽しく拝見させて頂きました。前回のバックグラウンドが無機的だったのに比べて今回は有機的。
「軽井沢」という土地が上手く生かされていたと思います。…しかし灯露さん、光部さん共に小説書きが本当にできたら他のジャンル(ファンタジーとかお笑い(!!)etc)などの作品も是非みせて下さいね。(静岡県・匿名希望)

●表紙だけで本を買っちゃいけないんだと教えられた事がある。でも本当にキレイなのだ。だからといってそれだけで私は買ったことがない。基本的に活字・写植や紙が好きなので、小説誌といったら、好きなものばかりで出来ている。それだけじゃあだめ、絵が見たいと思ったら漫画を読むけれど、絵だけ良けりゃいいって物でもなくやっぱりストーリ重視。小説だって同じ、この本は表紙からもう作家2人の目に写った軽井沢がはじまっている。もし私が行ったとしても、あんなに美しくとらえる事が出来るだろうか。やはり選ばれなければ無理だろうか…で内容はって?それは自分で買って読むように。(埼玉県・粗目糖)

●軽井沢冬ヴァージョン。
静かで、すべてが凍りつくような場所で、「少女」はゆるやかに流れながらも確かにここに存在している。BorwWhite、BoneWhite、thew、SnowWhite…色々な「白」に少女は埋もれていくのです…
清らかでも、純粋でもない「白」がここにあります。
軽井沢夏ヴァージョン。
時という概念の消えた場所。変化は罪となり、彼を圧迫し、傷つけ続けている。かなわぬ恋。忘却という許しが欲しいのに、それすら得られぬまま、傷口から流れる血は止まらない。あふれる緑に落ちていくような感覚が読者の思考までもマヒさせますヨ それにしても今回、2作品ともよく人が死ぬ 軽井沢に霊がたまって、さらに魂を引き寄せるんじゃないか!?(東京都・榎野朋美)

●軽井沢には行ったことがないのですが、この本から受ける軽井沢のイメージは「魔的」でした。冬と夏、二人の書き手による二つの季節はそれぞれにとても魅力的で、気が付けば紡がれる軽井沢の物語にすっかり浸っていました。それぞれに個性があるのですが、二人とも文章がしっかりしていて落ち着いて読めますし、台詞が少なめで派手な設定もないのにここまで面白かったのはなぜでしょうか。本のデザインも作品の合間の装丁も素晴らしく、全体的にとてもレベルの高い本だと思います。
次回作にも期待が持てます。(埼玉県・茅場おん)

【花男/オヨグネコ】
●きゃー!
カマタさん! かわいいー!
このお話はカマタさん(半魚人風の人)に尽きます。
&主役の澪ちゃんの「アイルランドポピーの花言葉」な気持ち。
きゃー、澪ちゃーん!
でもそれが伝わってくるのは、やっぱりカマタさんあってのこと。
もちろん花男《はなおとこ》くん(オイオイ…だってお名前が出てこないんですもの)との微妙で意味深な会話も。
だんだん! 好きに! なぁって! いく? …ところとか。とてもとてもグッときていいんですけど(きゃっ)。
でも澪ちゃんは「人型じゃない人たちに戸惑い」を感じてるわけで。「人型じゃない人種を見ると失神してしまう母親」のことで心を痛めるのも、実は「差別はいけない」と教育されてそう思いこんでいるからに過ぎないのね(たぶん)。
「アイルランドポピーの花言葉」は未成熟なんです。
あ、もちろん澪ちゃんは、やさしい女の子ですよ。うん。絶対そうだよね。でも花男くんとの出来事があって、本当に咲くことができたのっ。よね。
それなのに!……(ガーン)
ラストシーンで澪ちゃんと花男くんが一緒に「前」を向いているでしょ。(もう、澪ちゃんってば、なんていい娘なの!)そこがたまらなく好き。
カマタさんへの(そしてさまざまな人種の人たちへの)澪ちゃんの成熟した「アイルランドポピーの花言葉」に、
心を打たれるから。
澪ちゃんの言葉に、心を打たれるからなのっ。(東京都・平岡也朋)

●淋しくて泣けた。(東京都・あい)

●湖川さんのマンガの独特の雰囲気にはやはりこういうキャラクターが描かせませんね。(東京都・絹月光)

●湖川さんは絵もお話も好きで、いつも楽しみにしているのですが、今回の「花男」は不思議なお話で、最初読んだとき、なかなか入り込めませんでした。何度か読んでいく内に、やっと世界がわかってきて、それでも読みおえるとやっぱり不思議なものがのこります。シンプルな絵で、とてもキレイで、花を使う話とは春らしくていいですね~。もっとこのお話の世界をのぞいてみたいです。地球から遠くはなれた星で暮らす人達。カマタさんの御家庭など…(笑)これからも頑張って下さい。応援しています。ありきたりな感想でした(神奈川県・市川薫)

●不思議な雰囲気の作品です。どこかの星に家族と越して来て暮らし始めた女
の子。その日常の中に突然現われた、庭に埋まって首だけ出している男との物
語。とでも言えば良いのでしょうか。ちょっと「花男」の正体がひょうし抜け
でしたけれど。主人公の、花男との会話とも独り言ともつかないような会話シー
ンが魅力です。
でも母ちゃんとカマタさん(半漁人のような外見のお隣さん)のお付き合い
の関係の方が印象的でした。(東京都・たからしゆたか)

●湖川みさきさんの書かれるお話は、いつも何処かに向かって前向きに主人公達が生きているように感じます。この話も例外ではなく、読み終えた後、非道く優しい気持ちになれました。感想は決して万人が同じ事は思いませんが、私は、静かな日常生活を書かれた「花男」をとても気に入っております。(東京都・一河弥生)

【われ虚より現より/コダケ録音】
●小岳氏の音盤中、最も統一され、洗練された物となったこの「われ虚より現より」は、氏の眼差しを強く感じる作品となった。確かにこれは、原田女史の「医学生レセフについての物語」のイメージアルバムに類されるのだろうけれども、むしろこれをモチーフとした、お二人の共演(これは女史が装ていを手がけた事にもよる)という色が強い。小岳的音響を有しながらその実、この作品は、他の作品とは何かスタンスのような物が違っている気がするのだ原田女史はこのCDがダーニングポイントになるかもと語ったそうだが、これは小岳氏についても同じなのかもしれない。氏の眼差しがレセフのそれと一瞬重なったのは、気のせいだろうか…(千葉県・篠崎夏樹)

【ヘリオトロオプ/サイエンスの幽霊】
●不思議な暖かさを感じさせる作品です。前作までは一貫して漂うデカダンス、シュールさは継続しているんですが、今までおよそ天野さんの作品には似つかわしくないと、半ば決めつけていたやさしさも持ち始めたのです。
それは自転車の車輪に垣間見えるダイヤモンドだったり、突然聴こえなくなる友人の硬い靴の音だったりするのですが、それらの要素を巧みに組み換えたところに見える、少年同士の共感、友情が自然に伝わってきます。そこにはもはや、デカダンス夜耽美に永遠につかり続ける重さはありません。天野さんはその液体を絶えず撹拌して、自由な流れ、感情を作り出そうとするのです。(文京区・村山博司)

【MARIA/サリーガーデンズ】
●紺野さんの描かれる女のコ、みーんなため息つくほどきれい 目の保養~!!
あんな絵が描けるなんてうらやましい…(東京都・小津水花)

【花散周辺,MARIA/サリーガーデンズ】
●ページをめくると深緑の香りが鼻をつき、心地良い風を肌に感じてしまいそう。少女のころの透き通るような感性が蘇り、ちょっぴりなつかしくそして切なくなりました。サリーガーデンズは私のお気に入り(愛知県・村岡靖子)

【在日朝鮮料理教典2/スーパーゲームスワークショップ】
●作者が教典で紹介する料理は、確かに私たち日本人の口にも入れることを考えて選んだものに違いありませんが、庶民的なレベルでは満足できません。たとえば生麹、牛テール、小麦胚芽等近所の食料品点では手に入りにくい材料が使われている主な料理がそうです。もっと身近な材料で作れる料理を教えて下さい(個人的には菓子類をもっと多く紹介して欲しいですが)。作者の教典が、日本の食社会への突破口にならんことを・・・。(横浜市・うさぽん)

【HERO(前編)/ディーバ】
●今時、不幸の星の下に生れついた…なんていうと某人気TVドラマのようでしらけて笑ってしまうのに、これは笑えない。どうしても笑えない。主人公(オオカワ巽)が不幸に遭うたびにグサリグサリくるものがある。痛みはないけれど確実に刃物をつきたてられてるみたいな。この作品に巻き込まれている。この世界に打ちのめされている--感じ。何度読んでもうまくあてはまる形容詞が思いつかないのでこんな言葉だけど、ともかく「スゴイ」と。(東京都・南つきみ)

●届いた新刊の誤植とかのチェックに読んでみて、実は原稿仕上げたのは半年前だったせいで、自分でも「おお、これからどうなるんだ?! 」と思ってしまいました。…クラゲのやうに私に記憶する器官がないせいでしょうか。いえいえ本当に考えてないだけ(笑)。けれど自分で今スペースを見て、一番「読んで欲しい!」と思うのは、この本だけです。もちろん、その対象はどんどんと移行していかなくてはいけないんですが。
汚い字でどうもスミマセンでした。しかも自選で… けど、今回のティアズマガジンの「P&R」には、小説が少なくって悲しかったです。小説こそ会場では探しにくい内容な
ので、おススメを知りたいです。(東京都・すはら七生)

【skeleton corst/トバエ】
●「トバエ」の鳥人弥己とその友人相沢竜「ふじさん」の藤木笙の三人誌。1/3(笑)自選です。鳥人さんは「テーマがなくまとまりがない本」と後書きに書いていますが、私はそれなりにテーマができてて三人共「日常の果ての荒廃感或は孤独」というものについて描いていると思います。ジャンルはばらばらですけど(笑)7/30のコミティアで「ふじさん」ではこの本の仲の藤木笙が描いている「空中楼閣」の前話を描いた本を出します。『skeleton corst』と合わせて読んで頂けると嬉しいです、(東京都・藤木笙)

【役に立たない野鳥図鑑/トラブル・メーカー】
●500種以上の鳥達を収めたこの本はどこか変です。それは確かに図鑑なのだけど、クロガモは墨汁をかぶり、コオリガモは氷漬け、すべてがこんな調子でおちゃらけています。どのページを見てもついつい笑ってしまう、そんな鳥達であふれています。
作者は「役に立たない」なんて書いているけど、とんでもないです。この図鑑の鳥達は本物とは程遠いかもしれない。でも、それぞれの鳥の特徴をきちんと描いているから、ヘタな図鑑よりずっとわかりやすいですよ。それに、これだけたくさんの鳥達を描き続けるなんて(4年かかったそうです!)、ちょっとやそっとの事ではできません。作者の鳥への愛を感じます。(埼玉県・河村崇)

【鉛の飛行船'93/ハーベストホーム】
●最新刊ではなく'93版のみを入手しました。サークルの方はおかしな買い方をする奴だ。と思ったようですが…経済的理由もさることながら、この号が私にとっては他の号を圧倒して光っているように思えたのです。収録作品はどれも粒揃いだと思いますが、特に気に入ったのは以下の3つです。
「魔法使いは修行中Part2」(茅薙隆裕氏)柔らかい線と表情の温かみが気に入りました(うらかすみ氏の絵に似ている気もするんですが…)そして何より、主人公の魔法使いを囲む人々のやさしさ、主人公のひたむきさが心ひかれます。単行本化してほしい一冊です。
「JOHNNYと犬」(佐野タカシ氏)商業誌でのほのぼのとしたレズものからは想像できない破壊的なギャグ四コマ。女の子の瞳の描き方に特徴があるのを除くと、とても同一人物の作品とは思えない。氏の意外な一面を垣間みることのできる作品。
「シャドウレスエクスタシィ」(KYO☆氏)よく人間性や趣味を問う質問が「透明人間になれるとしたらあなたは何をしますか?」というのがあります。そえに対する答えがこのマンガの主人公のように「好きな人の側にずっといたい。たとえ気付かれなくてもいい」というものだったら、この世はどんなにか平和になるだろうに…。しかも彼の方もそれを見抜く能力を持っていて実は両想いだった。という結末も私好みです。統一テーマなきアンソロジーという一見奇妙な本なのですが、何故か不調和を感じさせない一冊です。(千葉県・堅井雲孝)

【まんなねえ屋/ブリランテ】
●「まんまねえ屋」サンの「ブリランテ」を大プッシュしまーす
実は…私は今間でアニパロばっかで。オリジナル本あまりかったことなかったんですが…。先日、「まんまねえ屋」さんの「ブリランテ」読ませていただいたとたん、「く~っ、なんで、今までオリジナルのスペース、スドーリしてたんだろー こーんなにステキな御本みのがしていたとは…うぅ、一生の不覚」と頭の中、コウガイの嵐!! そーなんです、とーってもよかったのです!!…絵もお上手ですが、モノローグとか、セリフなどの言葉…1つ1つが宝石のようにキラキラ輝いていて…。きっと、作家の岩田さんって方は、絵、言葉、両方大事にしてらっしゃる方なんでしょうね。
ホントに「センサイな」とか「ピュア」といった形容(表現?)がピッタシな…一生の宝物にしちゃいたいよーな本でした!! 岩田先生、これからもがんばって下さいね!! オーエンしてまーす(東京都・HARADA)

【魔女娘/ペケペケ倶楽部】
●「魔女娘」と聞いて君は何を想像する? 黒いドレス?(OK!) ホーキに乗って空を飛ぶ?(グレイト!) しかも魔界の出身だって?(ビンゴッ!!!) まぁさに王道じゃあ、あ~りませんか! (死語)さぁ君もマヤマヤのけなげなやさしさに触れて目からウロコを落としてみないか。きっと違う何かが見えるはずさっ!そうっ!!(HAPPY)(茨城県/沢田一等)

【ときふじデラックス2松田君結婚記念号/ユニーク学園マンガ部】
●EXPOの本はユ学の本と併読するとおもしろさ120%。いやホントホント(埼玉県・武田五条)

【ときふじデラックス国内盤/ユニーク学園マンガ部】
●すんげー面白かった。この作者達はバカだ! そう、愛すべきバカだ!! そしてもらった自分(無料でした)もバカだ!!! いや、マジにすごいって、みんな見てごらん!!!!(東京都・麗美りん)

【おにいちゃんと犬/ランドスコップとタカハラユニット】
●「シロが(主人公の人間になった犬)とってもカワイイ」感想はこの一言につきます(福島県・遠藤典子)

【Living Return/リスプ2】
●人を好きになるのに、理由なんかないよね、気が付いたら好きになっていたのよ。でも感情だけでもない。どこがいいとかどこが気に入ったとか。そういうことなんだけれど、でもそれだけじゃない。抱きしめたくなる程その人を愛しいと感じる理由は、だってそういうことではないもの。それを思い出させてくれる真紀さんの新作。もう2人で勝手にやってねっって赤面しちゃうくらいかわいいお話です。おすすめ。(杉並区・西村由美)

●久々の個人誌が出てうれしかったです。いつもながら心暖まる話でした。"自分のいないところで泣いているのはやだ"とかいってかけつけてくるなんて。じーんときました。(神奈川県・勇がんばれ)

●リスプ2のJAM CITYを買うためだけにいった今回のコミティア。行ってよかったぁ!!私の大好きな葉芝真己先生の突発本がでてるじゃありませんか。遠い福島から新幹線代をかけていったかいがありました。Living Return最高です。泣いてる十暉を将平がぎゅぅっと抱きしめるところが一番のお気にいりシーン 超良かったです!(福島県・遠藤典子)

●初めてコミティアへ来ました。
リスプ2の新刊『ジャムシティ』目あてで来たのですが、葉芝真己先生のトッパツ個人誌『Living Return』まで手に入れることができて、ラッキーでした
表紙は文句なくかっこいいし、中身もたった16ページのまんが(4Pのが1本と12Pのが1本)なのに読んでいて幸せになれる…さすがは葉芝先生です。この将平くんと十暉さんのお話、もっともっと読みたいです。(神奈川県・桐野朝)

●思わぬ所で葉芝先生の個人誌を手に入れることができて、メチャ嬉しいです!
私も終点まで寝てしまって、折り返しの電車がもうないという悲しい体験をした事がありますが、将平くんのようなかっこいい彼はもちろんできませんでした。(笑)
葉芝先生の描かれる涙のシーンは、繊細ですっごく綺麗でとても好きです。
将平&十暉をもっと知りたくなっちゃいました。(神奈川県・望くんの姉)

【ジャムシティVOL.1/リスプ2】
●Wクリップからジャムシティになると聞いてどんなものになるのだろうと思ってましたが、以前に増して内容も濃く、おもしろいです。読みごたえがあった。今いろいろと危ない東京に出てきたかいがあったと心から思いました。ジャムシティVOL2楽しみにしています。(神奈川県・哲ちゃん)

●やっぱりJam City/リスプ2です。千子先生のShort Storyはくせになります。たくさんの羽毛の中に裸でうもれているような感じなのです。人肌の暖かさと、肌にからみつくような柔らかな空気と、そのまま眠ってしまいたくなるような心地良さ。かかれる日常のさりげない出来事やしぐさは羽根が首すじに軽くまとわりつくようなくすぐったさがあって。くすぐったいと微笑む度にせつないくらいの愛しさがふえていく。そしてその思いは自分の中で"何か"に型を変えて、元気の素になってしまう。そんなパワーを持っていて。
これはくせになっちゃうんです。(杉並区・西村由美)

●毎度のことながら、本の出来というか、愛情度というか、とってもよいですし、スペースの笑顔と、手際のよさも混んで並ぶのも気にしないですむようなです。
描き手の多さと、作品を短くまとめ、中身のこいものを造ってらっしゃるなぁと、いうかんじです。
どの作品も 続きは と、言いたくなります。次も要チェックですね。(市原市・HIROMI)

●全国の吉祥寺ファンの皆様、JAMCITYは美味しいぞ。
ああ、今回のコミティアから、W-CLIPSにはお目にかかれないのね…と少々がっかりしていた私ですが、代わりに登場のJAMCITYが、ああもう表紙からして、かっこよすぎるっ!
戸川視友せんせいの「いずれ花咲く恋もある?!」。何てウブウブで可愛い河合くん。対する有朋くんはつきあう=SEX(にあり、いこーるですらない)の、シンプルな御方。一度は破れたかに見えた恋ですが、縁あって隣人となったからには、こんなに初々しい河合くんも、全く悪びれない有朋くんに、こんなことやそんなことや、あ~んなことまできっと、されてしまうのね。ぐっすん。かくなる上は、視友せんせい、その過程をどうか、じっくりゆっくり、誌上でたんのうさせて下さいね。
佐野裕貴せんせい、「TRASH TALK 5」はW-CLIPSからの"勝手に引継ぎ連載"。今回、視点が変わって栄氏サイドからのお話。W-CLIPSからのTRASHファンは、"あらあらまあまあ、そうだったの"と、にんまりすること請け合いです。ふふふ。
葉芝真己せんせい「遊びじゃないんだ」は、いきなりアブないシーンから始まりまして、勇ちゃん目が点になっているのにけろっとしている例の二人、三条と伏見の関係に焦点を当てております。
とはいうものの、謎は解き合かされるどころか深まるばかり? 周囲の騒ぎをよそに1人マイペースに決意を深める朱雀くんの姿が印象的でした。
他にも書きたいこと(遠東せんせ、あの可愛いゆきずりの少年をまた出して、とか)はいろいろありますが、最後に一言vol.2を楽しみにしてます ということで。(東京都・Schroeder)

●コミティア1回お休みはとても長かったですけど待った甲斐がありました。
「いずれ花咲く恋もある?!」、汀ちゃんすごくかわいい 戸川先生、是非この続きが読みたいです~。「トラッシュ・トーク」もやっとふたりが恋人同志になれたようでひと安心。これからが楽しみです
「遊びじゃないんだ」の三条と伏見の関係も気になりますが、私は朱雀が"3ヶ月以内にキス以上すすむか"そっちの方が気になります。 GO! GO! 朱雀!! (神奈川県・望くんの姉)

●う~ん。表紙からしておいしい1冊だ。 三条&伏見(神奈川県・桐野朝)

【NOAH4準備号ペーパーバック/安紀良坐パート2】
●4月29日限りのコピー本です。本来なら、当日指定のしかも自分の所の本など書くな!ってなモンでしょうが、お礼を言いたくて実は書いていたりします。今回のコピー本は45部刷りました。いつもウチの本は、売れて35。「こりゃー余りまくるぜ」の覚悟でした。所が結果は売り切れ。殆ど初めての嬉しい誤算でした。買って下すった皆様。ありがとうございましたっっ(千葉県・富田安紀良)

【もうひとつの遅れたメッセージ/安紀良坐パート2】
●さて、この本、御本人はあまりお気に召さない様で…。確かに、他の作品とは趣の異ったものではありますが、これはこれで上質のミステリーをあたえられた様な気がします。ドライな作品も又、違った方向からの視点、楽しさを教えてくれますよね。これはこれで(しつこい!)気に入った作品の1本であります。(東京都・ひろ)

【犬とロマンチスト1、2/英管プラザ】
●これよこれこれ、これなのよ! 私はこれを探していたの!! くーーー このシリーズには私がJUNEというジャンルに求めていたものがかなり高いレベルで具現されています。
大財閥の御曹司にその家の居候、あるいはハーバードでもトップの大天才(もちろん全員美形だ!)なんて荒唐無稽気味の設定もOKOK!(かなりいろいろ調べてらっしゃるようですし。) 重要なのはキャラとキャラとのからみあい。飼い主(恩人)のために死にます。と言いきる東篠の傍らで苦しげに目を閉じる近衛!最高! シチュエーション設定や構図の上手さもJune(男×男)でなくては表現することのできない切なさ、セクシーさをあます所なく描き出しています。(Juneほどキスしーんを魅せるジャンルもないよね! と私は思う…。) ヤマなしオチなしイミなしのひたすらいちゃいちゃベタなJuneでもなく、モロ描きでやりまくりのエロ本Juneでもなく(いやべつにそれらの価値を否定するわけじゃないですよ) 私の胸をぎゅうぎゅうとしぼりあげる切なさを備えたこの「犬とロマンチスト」こそJuneの心髄ーーー!! …すいません、興奮しちゃってます(笑) いや私の好みってだけなんですけど。ツボにハマってしまいました。4巻まで出ているそうなので次のイベントが楽しみーーーなんつってもう通販しちゃうよ。わたしゃ(笑)。(東京都・水人蔦楽)

【君和晏ニ眠リヲリ/何賀屋NEN】
●「死んでるみたいに生きていた」という主人公・凛。けれど、たった一人きらわれたくない人がいていい。人間がかわれるきっかけってそんなコトかもしれない。最後にみせたりんの笑顔がひどく印象的です。…とにかくこりゃ「最高の一冊」でしょう!!(埼玉県・高遠剣)

【COMICメイキスONE/楽書館】
●ひさしぶりの楽書館の新刊「メイキス」は、情緒豊かな作品、天野晴彦坊さんの「午後の羽音」や、思わず笑ってしまった当森正さんの「ササイ」。そして、谷口敬さんの「聞け聞けひばり!」が面白かった。そして、谷口さんが商業誌ににおいてヒット作にめぐまれず、キビシイ状況におかれているのが、残念でなりません。あとがきで「プロの漫画家でした。」と過去形になっていましたが、私としては「まだまだ、新作を読ませて下さい。」と言いたくなってしまいました。最後に、水野氏に「メイキス」の次刊は来年ですかと聞いたトコロ、ちがうよ! 今年中に出るよ!! と怒られてしまいました(笑)。次刊には水野氏の新作が見られると良いのですが…。(次刊がダメなら、次々刊でも!!!)(神奈川県・摺沢慎治)

【少女将軍春の号/擬少女Mノオト】
●これは無料でいただいたペーパーのようなものなのですが、B5サイズの8ページ構成だったし、とても内容の濃いものでした。改めて、どうもありがとうございました。怪しくて(ごめんなさい)それでいてとても美しい世界を描かれる砂川美於さんですが、こに本の中では描き手としての色々なお話(いわゆるフリートークです)が書いてありまして、私も読み手として考えさせられてしまったし、以前の個人誌では触れられなかった砂川さんの一面を見たようで、以前よりさらに作品を丁寧に読み返すようになりました。このようの描き手の方を多少なりとも身近に感じられる可能性が高いというのは同人誌の大きな特徴である、と私は思っています(ご本人が売り子さんであることが多いし・・・)
それはともかく、もう少しで砂川さんの新刊が出るそうなのでとても楽しみにしている私です。(埼玉県・(い))

【好戦記・下巻/喫呵亭】
●以前に上巻・中巻をまとめて買ったとき、「必ず下巻を出して下さいね」などと生意気なこと言って、でも実際そう思ってました。下巻が出ていると知って、でも買いそびれていたんですが、やっと手に入れました。朝の洗いものをする前にほんの少し…のつもりが、うっかり読破してしまった。おかげで家事が2時間おくれてしまいましたよ。
でも、終わり方がイマひとつ、すっきりしませんね。これは"続き"を期待しろってことなんだと思ってますが。(千葉県・梅原利江)

【宵風白刃奇談/極東見聞舎】
●(東京都・美樹麗)

【熊とドラゴン/熊どこ】
●ドラゴンの末裔の番外編がおもしろかった。本編に(あまり?)でてこないヤマヒコと加也乃のオゲレツマンザイがたのしいっっ!夏にでるという本編がまちどうしいわー(埼玉県・高遠剣)

【人はなぜ塔を夢みるのか/月屋】
●月屋さんの新刊が「ピタゴラス七音」でない事に気づき一瞬我が目を疑ってしまいました。そして新作の読みきり本だと信じて購入したのですが、話を読んでいくうちに「これはもしかして…あ、やっぱりー」と思ってしまう自分が悲しかったです。(月屋さんフリークだから)
でも内容が素晴らしく良かったので絶対におススメします 若作りの近衛師団長エアロさんとニンフのカリスちゃんのかけあいマンザイのような歯切れのよい会話と、近衛師団の若い兄ちゃんや渋いおじ様まで魅力あるキャラクター陣が抜群にいいです。あくまりくさんのセンスが窺える1冊です
早く続きが読みたくなる、そんな気持ちにさせるまさにオレンジ色の憎い奴(笑) 次のコミティアが待ち遠しいです。続きが出てるか分かりませんけど…(東京都・頻田桂)

【笛吹きと詩歌い/月砂時計】
●ずっと楽しみにしていた一冊 せつない音楽が聞こえるようで読み返すたびに泣いてしまいます 絵一枚 言葉一つに心を動かす美しさと優しさがあるのです 樫森さんっ一生ついていきますっ(パリ・謎の似顔絵師)

●ハーメルンの笛吹きを題材にしたお話です。
誰でも、過ぎた昔に取り返しのつかない過ちの記憶、心に痛い思い出の一つや二つは持っているでしょう。他人には言えないその人だけの経験に、その人だけの痛みがありますね。
赦されたい、癒されたい。それはとても自然な欲求だと思うのだけど、このお話の『詩詩い』は、己の罪科の重さに、救いを求める権利さえないと考えています。彼女は泣きません。
赦すというのはとても難しい行為です。口にするほど易しいことではありません。それでも、『笛吹き』は『詩歌い』を赦します。赦してあげるのではなく、とても自然に。
過去は消えない。犯した罪も消えないけれど。
『詩歌い』が流した涙に、『いつか、誰もが赦しを得る日が来るかもしれない』
と、そんな希望を、夢を見ました。
これは、これ以上は無いというくらい優しい作品です。(東京都・見城加奈子)

●作者の樫森さんの作品は独得の雰囲気があって好きです。そして何よりも絵がうまい。装飾的な絵柄はストーリーと良くマッチしていて必見! 見逃せない作家の一人ですね。(千葉県・トロとウニ)

【悪魔トリルの黒ずくめの天使~前編~/月姫倶楽部】
●「病気の姉を助けてもらう為、天使を呼びだすつもりが、出てきたのは悪魔だった!」というお話。トリルの中性的なみりょくがGOOD!! この作者がもう少し丁寧に(?)かくことを覚えたら、ムテキだと思う。(埼玉県・AKIRA)

【現代棋士の基礎知識・プロパガンダユニオン】
●ホモを好きな人もいればレズを好きな人もいる。おかま好きやSM好き、ま、世の中広い。将棋好きのミーハーなひとがいても全然かまわないと思うゾ。というわけで、読んでみて下さい。(東京都・にせ子)

【早起きの太陽/古屋トシタカ】
●よく雑誌とかで見かける様な絵を描く古屋さんですけれども、彼の絵はそれでも"自分の色"を持っている。これってムズかしいことだと思いますよ。
お話もいつも見落としてしまいがちな日常生活のほんのちょっとした出来事とかを素直にそのまま紙にぶつけて忘れていたことをふっとおもい出させてくれる様な作品を描きますよね。
表紙も黄色がとても良いです。
最後に、彼自身、勿論雑誌でイラストを描いていらっしゃいます。いつまでもこういうお話を描いていって下さい。
P.S.コミティア・32の表紙オメデトウ!! ステキでしたよ。(東京都・大野ヨーコ)

●おんなじ世界を見ているのに、この人は私にはとても思い及ばないようなことを、いろんなものから感じ取っている。そして感動をやさしいことばにかえて、あるときは人を納得させ、あるときは新しい発見を手だすけしている。ほんとうに素直に、世の中のいろんなことを見つめなおせるきっかけをもらったような、豊かな気持ちになりました。(東京都・稲葉郁子)

●なんといっても古谷さんは良いです。彼の絵も好きですがそれにも増して分が好きです。ひねくれている時に読んだらきっとバカ言ってんじゃねーよ!と言ってしまいそうだけどちょっと心を開いているときに読むとそれはとてもやさしいぬくもりで心の中を満たしてくれます。ハァーこんな本がつくりたい… 又コミティアに行くまでに良い本をつくって私も頑張ります!(横浜市/阿字丸)

【五つの月第二帖逢魔中の二/五月組】
●受験で同人誌だちしていたので、入手が遅れてしまった時代創作(歴史ではない!!)の名の通り歴史人物、出来事に負うことなく、文化をフルに生かしたそのストーリーは絶妙!! イラストがまたそれと中和してバランスの良いマンガになっている!! 男女問わずに読めるゾ(笑)(埼玉県・灼彗我無羅)

【Paradox Holiday Sale Vol.9/午後の紅茶】
●連載中の「モモ」も、第2章がおわりました。「灰色の男」達に追われたモモが辿り着いた、<どこにもない家>でのお話です。様々な事件や人に出会い、そのたびに人の話に耳を傾け、何かを見付け、大切な事に気付いていくモモが描かれています。殊に、「時間の源」で時計の振り子の動くにつれ、咲いては散る「時間の花」に一喜一憂しながら、そこから導かれるように、モモが幽玄の「星の音楽」に入りこむシーンは秀逸。
原作「モモ」を読んだ事のある方もない方も、Yanotea'sモモに会いに行きましょう!(連載はVol.7からです。)(埼玉県・近藤恵子)

【光速船6/光速船団】
●カイザーでおなじみのすがわらくにゆきさんの「わんわんこばなし」がすごく良かった。久々に良質な下品ギャグを読んだ感じ。わたしも見習わなければ。でもそれよりも神風くらんさんの おちゃらけバスターズ がサイコー。いやホント、マジで。心が洗われるッス。ギ味って感じ。毎回ガンバってほしいっス。あとデジャも上手くなってたしTOUCHIはシブいし藤井くんもガンバってるし魔法岸だし。おたがいガンバるのだ・ヤブも(上尾市・飛井類司)

【国家公務員公立探偵の日常4/国家公務員探偵事務所】
●友人の作った本なのだがお世辞ヌキでおもしろいので一票入れましょう。お上の探偵さんのくせして探偵ぽくないし、役人くさくもないし、平和な町らしく陰惨な事件も起こらない。探偵モノなのにこんなにほのぼのぽかぽかとマヌケして良いのか、と思うくらい四出て楽しいですな。何も考えずに無条件に読んで楽しいマンガが好きな読者にとってうれしいシリーズです。(東京都・飛島修介)

【シアワセ行進曲/山川直人】
●最近の同人誌は、ありえないような事件や環境が、それが当然であるかのように描かれながらも、結局は「絵空事」にしか見えない作品が多いように思う。そんな中で、山川さんのこの作品を読むとホッとする。他愛もない日常。「あるある」と思うような内容。でもそれが、本当はすごく大切で、人間にとっても何が本当に幸せなのかを考えさせられてしまう。単純に見える山川さんの絵には、非常に豊かな表情と動きがある。泣いたり笑ったり、喜んだり怒ったり。でも印象に残るのは、「にっこり」微笑んだ幸せいっぱいな顔。絵からにじみ出る優しさが心の隙間を埋めてくれるような気がする。(東京都・田村涼子)

●私は2の4話目のお話『人生が2度あれば』が好きですかわいい絵柄の中にもせつなさが込められていて、なんともいえない味がでている作品だと思います。もっとこの絵だからこんなシアワセ野郎のお話でも許せちゃうんでしょーねーあ゛あ゛この人形…ありますよ。ウチに。(東京都・YOIKO)

【FIAT500な本2/山本内燃機】
●ちっこいクルマ好きにはたまらん一冊。フィアット500欲しくなっちった。夏のボーナス頭金にして… イカンイカン!
この本(たぶん)レーザープリンタで全部刷って手折り製本だと思う。中身はMacだし、これぞ本当のDTPだ。スゲェ。感心。レーザープリンタ欲しくなっちった。夏のボーナスで… 買うか!(静岡県・こーのこーいち)

●「FIAT500」本
別に免許を持っているワケでもないのだがエンジンのボアアップなどなど偏愛ともいえるイキオイがあって好きです。MACちゃんを使って図解などわかりやすいのもヨイ。表紙のポリゴンなFIAT500はコントロールパッドか何かで遊んでみたいモノだが…うーんどこかのソフトハウスが作ってくれないものだろうか?(東京都・黒井敏典)

【呪/紫月巡禮】
●かつて私が紫月さんに出会った頃、彼女の作品は仏教的でどこか別の世界にいるようでした。そのころの私は紫月さんに崇拝に似た気持ちを持っていました。その後、紫月さんが普通の女の子のような作品を書くようになってからも、私の目はなかなか変わってくれませんでしただから「こういうのも面白いけど、昔のような作品も書いて欲しいな」と思っていました。
でもそれは違ったのです。紫月さんが普通の女の子になったのはつまり現実を生きるようになったということだったのです。そして、今回の本で紫月さんは大人の女性になったような気がします。最後に載っている「サヨナラ」が、それを思わせます。
しっかりと地に足がついた紫月さんが次はどこへ歩き出すのか、いろいろ想像しながら楽しみにしています。(横浜市・ときたけいこ)

●今まで、彼女の作品で、これ程、生の女を感じる作品に出会ったのは、初めてです。大好きだった、彼の人へ綴る決別の『呪』のような気がします。短編の中で、一番のお気に入り作品は、巻頭の『変化』です。恋の初めに、希望と夢との石で積み上げた塔。それが崩れるとき、愛の深さゆえ女は変化する。蛇に鬼に。業の深さに身も焦がし、その青い炎の冷たさに身震いもせず、嫉妬の、怨念の地獄の猛火と化す為にのみ生きている。生臭い女の方燐が蠢いています。誰かを憎むことさえ生きる糧に、変化させる女。ぐいっと胸倉に短刃を、突き刺された気分です。自分の中で見え隠れしている女に対面してみるのも、いいかもしれません。そんな、この本に1票いれます。(東京都・野島ひろみ)

【古典漫画入門/慈徳社】
●この本の最大のウリは、全然オタク的でもノスタルジックでもないってことだ(ウリになんねえか、これ)。江戸時代のマンガ(黄表紙)といういかにもそっちへ流れそうなテーマを扱いながら、「昔はよかった、それにひきかえ今のマンガときたら」的なノリは一切なし。動員されている知識はかなり豊富だが、単なるその羅列にも終らない。江戸の人間だって今の人間と同じように、それなりの賢明さと愚昧さ、それなりの狡猾さと小心さを持っていたことを、強いていえばアカデミックな(入門というだけあってかなり噛み砕いてはあるけど)やり方で明らかにしていく。作者いわく「素朴とは素朴を信じる者のオツムの中身である」そのやり方は突きっ放したようで、例えば『歴史系』の人たちには冷たいような、物足りないような印象を与えるかもしれない。だがこの本の後半で、200年前の一人の戯作者に対して作者が見せた深い共感と羨望には、この表面的な冷たさを突破しないとわからない温もりがある……のだよ。いやホント。以上、作者本人によるプッシュでした。失礼。でもねえ、買ってよ、もうちょっと。買わないと夏コミはセラムン本作っちゃうぞ。(東京都・鳥取利樹)

【別冊ドクターKスペシャル/時の農協前】
●(東京都・石鍋智也)

【悪魔にキッス/若月京子】
●商業誌のパロディというか番外ヘンなんですケド…スゴクぅホノボノで可愛い本なんで…大好きなんですぅ…(神奈川県・Kenchan)

【ダイアナ6/手動復元源】
●「我敏新書」と「山羊の歌」というマンガが2本載っているのですが、何とも味のあるストーリーを考えつく方です。私個人としては「山羊の歌」という作品が好みなのですが、好き好きの反応になるかもしれません。お祈りをする事を「山羊の歌を歌いにいく」というちょっと変った少女(ダイアナ6)のお話。少女が何故、山羊の歌なのかを説明するくだりと問いかける少年に返す答えがすごくイイ!
「神様に祈る人々の声は神にとって山羊がメエメエ言ってるようにしか聴こえないのかもしれないと思って」「それじゃ何の為に祈るの?」「世界平和というのは建て前で自分の身の安全。人間って身勝手よね。でも嫌いじゃないわ」←結構キます。(東京都・頻田桂)

【ride out/十五夜企画室】
●昔はこんなライダー本が、もう少し多かったように思う。そんなライダー本が好きな自分にとって、何だかなつかしかった。まだ二輪免許を持っていなくて、これから通おうと思っている女性にとってなかなかに楽しくも怖しいバイク談である。ネタが集まれば次も出すらしいので、この本が沢山売れて、自分のように次の本が出たらいいなと思う人が増えると嬉しい。作者も読者も喜ぶ…と思う(笑)(神奈川県・戦士ひつじ)

【自己防衛プログラム/処女漫画入門】
●この方のセンスには驚きました。物語の構成や設定、絵柄などすべてにおいて素晴らしく、同人誌即売会の中でこれ程文句なしに感激した本は初めてです。これからもぜひ、頑張ってほしいと思います。(千葉県・FUMITAKA UEMURA)

【Summer Time/女中菊舎】
●読んだ後に、何かを残してくれる作品ってありますよね。それを感じました。見本誌コーナーでチェックして、お金と内容の一致で甲斐に行きました。お値段とは割に合わないぐらいいい内容で、これはお得だ!-と思った。キャラクターの個性がそれぞれしっかりしていて、内容も、どこかなつかしさを温かさを感じました。とりあえず、一度読んでみて下さい。
上手く説明できなくてごめんなさ~いどーもこーゆうのヘタなんですよ。作者の方が練りにねって描かれたそーで、すごく濃くてよかったです。私1年ぶらんくがあいての参加だったので、今回男の子がぐんと増えていたのにはビックリでした。\300ですよーすごい。P.98ですよ。これからもっともっと描いていってほしいと感じさせる作品でした。皆すごい!-って行くたびに感じます。(神奈川県・ふぢこ)

【超力戦隊オウムレンジャー/冗談社】
●「オウムレンジャー」すごすぎます。こんなにバカ笑いをしたのは久し振りです。もう、ネタが細かい細かい。たきや…(はっ!)いえ、作者の方は6面スクリーンとかで1日中テレビを見てらっしゃるのでは!? という程、情報が細かい! パロディはこうでなくてはいけませんね。スバラシイ。
この本がオウム信者の目に触れ、御身が危険にさらされるような事態になった折には、是非、弾よけとしてワタクシを雇って下さいませ。だから、再販して下さーーーいっ。実は、私も買えずに涙をのんだ1人なのですー。(友人のを読ませて貰った。)(東京都・滝季山影一ファン倶楽部No.2 まいこ)

●モラルがどーとか社会的規範がどーとかそういうの全くお構いなしに「面白いものは面白いんだよ!」と、前向きに事件と取り組む著者の姿が感動的である。「良心が痛みます」とか言ってる人も絶対どこかで面白がってるに決まってんだ。ということで私は声を大にして言いたい。オウムって面白いニャー でもこの本はそれよりも面白いのでもっと皆読むように。(千葉県・滝季山影一ファン倶楽部No.1 さやか)

●たとえ私がポアされそうになったとしてもこれだけは言います。なぜならば魂の平安を得るためだからなのであります。決して高校の後輩がオ○ムレッドの新婚約者だからというわけではありませんのです。「P&Rに出たのですからオフで完全版作って下さい」
P.S.レッド×グリーンリバーシブルやブルー総受なども良いと思います。(東京都・滝季山影一ファンクラブNO.3えり)

●小さな、手作りの絵本です。なんだかとてもなつかしい、それでいて今の自分の身のまわりのことについて改めて考えさせられるような、心に残る一冊でした。きっとこれを描いた人は暖かくてユーモアにあふれ、それでいて毅然とした勇気のある人なんだと思います。これからも世間をドキドキさせるような素敵な作品を作って下さい。応援しています(神奈川県・情熱的老婆)

【人生6/人生】
●"強烈!"
『人生』というサークルを一言で表せば、こうなるのでしょう。
世に満ちる醒めたニヒリズムのかけらも無い、ストレートな、強烈な、『毒』。ワサビ抜きの寿司が甘ったるくてそのうち飽きてしまう様に、『毒』のない平和な世の中はつまらなく、窮屈で、そしていじめと差別でその身を保つのでしょう。そう、『毒』があるからこそこの世は健全であり、楽しく素晴らしいのです。
そして、『人生』。
この『毒』はすでに『毒』を超え、今や『麻薬』でありさえする気がします。
コミティアに参加している人々は、みんな大なり小なり何らかの『毒』(=刺激)を求めている人々なのだと思います。そして、『毒』のある社会が健全なように、人間が『毒』を求めることもまた健全な精神の営みなのではないでしょうか。例えそれが麻薬に等しき物であっても…
人間、変で当り前。所詮この世、どつきどつかれて、『毒』を撒き散らして撒き散らされて生きるのだ!(埼玉県・水野輝生)

●昔から自分は結構変わり者だと思っていたが、現時点では、別に不都合だとは感じない。
この作品(人生)の中に出てくる人々も、自分で自分の事を嫌だとか、変な奴とは思ってはいないだろう。自分は自分という事で、まさしく人生一直線なのである。が、その人生な人々のほんの少し外側に居る人々から見れば、それはもうおかしくて、不思議で、変わった世界に見えるのだろう。
ところで、かなり「人生」な私であるが、それでも身近な所にもっとスゴい「人生」な奴が現実に居たりする。案外、お互いに「あいつ、人生してるなぁ…」とつぶやきあっているのかも知れない。(東京都・加藤ぴー太郎)

【売れたい教新聞/人生】
●うごーぉぉぉがぁぁぁ!
「売れたいと思う自分を恥じるな」
「売れたいと思う自分を恥じるな」
「売れたいと思う自分を恥じるな」
洗脳ぉー!(東京都・平岡也朋)

●10年前、中学に通いながらボランティアとして老人たちにアムロの育て方を教えていらした教祖は、私にもツチノコ養殖業のノウハウをたたき込んで下さいました。そのときはクチビルキノコなどを斜めにかまえていたワタクシも、売れたい教入信と同時にめきめきと売れるようになり、200部完売に7カ月もかかっていたものが300部を半年弱で売り切ることができるようになりました。5月にはついに400部を刷り、アマチュア邦楽ファンジン(ホモでないもの)としては実に限界に挑戦しつつあると思います。"今日は1冊売れたから精神的に勝ちよ"といっていた頃を苦い思いをかみしめることなく懐かしむことができるのも、売れたい教のお陰です。また、売れたい教信者となってからはあんなに頑固だったタコ個もてれて赤面症が治り、複視を起こすことも少なくなりました。本当にありがとうございます。(東京都・教祖の侍医志望)

【ぱっちわーくVol.13/水の王国】
●この同人誌を読んだとき、同人誌の原点に戻ったような気がしました。最近の同人誌は表紙フルカラーや紙替えといった商業誌のような装丁にこだわっていて、同人誌らしさを失っているような気がしていたのですが、この本は昔なじみの表紙1色刷で、ボリューム満点で(A5 284P)、中身は完全オリジナルという内容の本でした。執筆者も多く、まんが小説中心で(小説は長めですが…)、執筆者のみなさんが自分の世界を確立してるので、ぱっと見た目には地味でも買って損はないと思います。ただ、ちょっと古い本なので(1991年2月発行)在庫があるかどうかが心配ですが…。(茨城県・くりみかすい)

【制服少女読本/水族館】
●中井芽菜さんの「トレロモ」が凄く好き。
女の子って綺麗だよね。女の子同志のキスシーンとか、男女のそれよりも綺麗に見えるので、余計ドキドキしてしまう。でも、こんな事書いてたら倉橋さんに怒られてしまいそう、「男の為にあるんじゃないわ」って。ゴメンナサイ、邪念入りまくってます。
私はこのお話は、主人公より相手の倉橋さんの気持ちを考えてしまう。義父の視線を嫌い一人で暮らすようになった彼女。きっと、誰も構わないで欲しいと思いながら過ごしてきたのだろう。そういう孤独の中にいながら、自分に必要な人を倉橋さんは見つけてしまったのは、つらいね。私は、孤独と恋慕の葛藤の結果が、彼女の複雑な行動だと思っている。そう思うと、無機質に言い放った「愛してるのよ」という台詞が、とても痛い。(埼玉県・河村崇)

【料理の学校2/多夢都夢】
●料理教室先生本ということですが、1に続き仕事の話がいろいろと出ていて、こんなこともするのかぁと初めて知りました。本に出ている闇のスープは試しに作らせていただきましたが、なかなかうまく作れました。前回に出ていた闇のドリアは、もう何度も作ってしまいました。一度おためし下さいと言いたいです。(本当にトリコです 笑)
3が出るのが楽しみです。(東京都・えすてる)

【すてきな奥さん/大乃国文庫】
●書いてらっしゃる肩のお人柄が分かるようなほのぼの微笑んでしまう御本です。
"あくまでフィクション…"なのだそうですが、きっと『すてきなお嬢さん』なのでしょう…肩に力の入らない(?)かわいい4コマ集です。よし、次は『2』を買うぞっ!(埼玉県・麻宮のりこ)

【臥竜傾城縁七十二候/大魔人本舗】
●白状しろ!アンタは300才だろう!ってほどすごいの。すいません。三百比久尾の名を捧げます。(三重県・うーこのこ)

●まず驚いたのは、おどろくほど自然な江戸・吉原の様子です。懲りすぎるあまりに設定にふりまわされがちな歴史物ですが、まるで自分の日常生活を描いているかのように無理がなく、しかも、着物の柄、題名の背景の文様、どれもが実に手が込んでいて、作者の入れ込みようが伝わってくる。
いわゆる時代もの、新撰組だの勤皇の志士だのをミーハー根性だけで追いかけて背景設定一切無視、という作品に飽き飽きしていた目には実に新鮮でした。洗練された絵でも、今風センスのある絵でもないですが(失礼)、それがぴったりとはまっています。(ナウい絵で描かれたらむしろ興ざめ)
装丁も同じで、よくあるオフセットに表紙だけ和紙を貼ってくくったようなお手軽な代物でなく、ほんとうの和本の体裁。どほど手間がかかるのか想像もできません。
あと、これは私の想像というか推測なんですが、作者様はもしかして差別問題に挑戦しようとしているのではないでしょうか。(ちがったらすいません) 話の中にどうもそれらしいのが出てきて、そして、それについて今後描くつもりらしいです。私は、差別問題に挑戦した漫画は、「カムイ伝」しか知りません。同人誌では初めてなんじゃないかなと思います。(無知なだけ?)
手製の和綴じということで、量産はできないと思いますが、できる限り多くの人に読んでもらいたい作品だと思い、プッシュさせていただきます。(神奈川県・みさこ)

●江戸後期、吉原が舞台の物語です。同心。越智一馬さんと吉原の主・"竜さん"を中心とした、吉原の人々の人生模様が描ががれております。全24巻・72話(!!)予定という大型シリーズですが、基本的に1話完結なので、どの巻からでも読みやすいものとなっています。(また、一冊づつ春・夏・秋・冬となっていて、続けて読むと、吉原での季節の流れも楽しめます。)
話の土台がしっかりしていて、登場人物もいきいきしていて、とても魅力的です。
「有名人の出てこない時代もの」にご興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
今回の新刊の七巻、季節は秋で「涼風至」「鶺鴒鳥」「玄鳥去」の三編が収録されています。(横浜市・末吉薫)

【カルピス/卓上噴水】
●なんだかきれいな詩を読んでいるような気分になった。すごいと思う。そろいもそろったりという感じのメンバー。
絵を描く人同士が友達だなんていいなあとそれは常日ごろ思っていることだ。私は読み手で、絵を描く友人はいないから。
山名沢湖さんの りん、としたバレリーナの表情が好き。あと、好きなところ全てあげたらきりがない程だ。(大阪府・ぴよぴよひよこ)

【コア/虫と理科教室】
●自分の中にある「大きな世界」を「本」という限られたスペースの中にキチンと収めることは仲々できません。仲々できないから「本」が限られたスペースであることを言い訳にしたりします。だけど志摩さんはその限られたなかにキチンと「大きな世界」を収めてしまっています。こんな「大きな」本を読んだのは、初めてです。初めて感じた宇宙タマシイの事実(スピッツ「たまご」より)(神奈川県・関谷美穂)

【Clock Work/東京自由自在】
●地味なつくりの本ですが、描き手の言いたいことがひしひしと伝わってくるところが気に入りました。絵はめちゃくちゃ上手いというわけではないが、これからもっと上手になるのではと思います。のびやかでかわいい
しばらくコミティアに来ていなくて来れてうれしくてフラフラみて歩いた中で買った唯一の(サークル)個人誌です。これからもがんばってもらいたいので1票入れます。(千葉県・中南昌子)

【山田参助のここらで一発!/東風社】
●山参兄貴サイコーッス。文句なし今回一番抜きました。皆もこの本で抜いてくれ!(千葉県・藤王さやか)

●ぜひJUNE系の方に読んで頂きたい一冊です。ここには女の子が目をそらした下半身の真実と男のロマンがつまっている!! 私も女の子としては下品なホモまんがを描く方だと思ってましたが、やはり男性にはかなわないと思いました。いえ品性は全然下劣じゃないんですけど。ふんどしの講釈などには作者の男文化への真の愛情が感じられました。私は二郎君が、雄三よりデカかろうが毛深ろうが、ズルムケけだろうが、カリ高だろうが、その涙する姿は可愛いと思いました。(千葉県・まんだ林檎)

【教えてあげよう・完全版/道楽者に月の冠】
●読後しばらくは満足感に浸れます。よくできた戯曲のようです。人生に疲れを感じる三十男としてはイロイロ思う処があるのですが、小学校という形のネバーランドでの物語として単純に楽しみました。(マンガ方面の友人達に読ませようと三冊買わせて戴きました。)作者の水人蔦楽さんは引っ越ししてバイトしながらまんが家を目指しているとの由。(東京都・西田好伸)

●今、日本では誰も同性愛の問題について語ろうとしません。自然破壊を嘆く知識人も、政治改革を訴える評論家も、同性愛については何もしゃべりません。世間で耳にする同性愛に関す情報は全て興味本位で作られています。まるでそれがまじめに論じるに値しない問題であるかのように。
かく言う私も、数カ月前、この「教えてあげよう」の「性に関するアンケート」を一生懸命書いている友人を妙に冷ややかな目で見ていました。でももう逃げるのはよしにしようと思います。だって、この「完全版・教えてあげよう」のアンケート集計をみて下さい。そこにはこんなに真面目な、一生懸命な、そしてだからこそ魅力的な「性に関する議論」があるのです。(足立区・栗原若葉)

●はじめまして。P&Rに(いや、COMITIA…もといティアズマガジンに)初めておハガキ書かせていただきます。今回私がPushさせていただくのは「道楽者に月の冠」様の「教えてあげよう」です。この本は32のティアズマガジンでも大きく取り上げられ、自分もそれを見て買ったクチなのですが「完全版」ということで改めてPushということで。第一印象は「かわいい顔(絵かな)してやってくれる!」でした(笑)。作者のかわいい、やわらかな絵によって描かれる「性」についての考察。思わず「ううむ…」と考えさせられる一冊でした。それにしても前作の「風と欅とかたつむり」同様、作者の描く人物はなんて強いのでしょうか!前作のセリフ「私は女じゃない、男でもない、ただの私だ」とか、今回の「同性愛でも私達はしあわせだってこと」等々…それぞれがそれぞれ「自分」というものをしっかり持っていて、しかもそのことをサラッとクチにできてしまうあたり…絶句でした。現実社会は"集団"が第一とされる世の中ですよね、おおむね。だから、そんな社会の中で"自分"をはっきりと出すとなると、もっともっと非難が激しいと思うんですよ。でも、そんないわゆる「爆弾発言」をサラッと言えるようになることが大切なんじゃないでしょうか。だって、私も、きっとみなさんも、まぎれもなく「自分」なのですから。私は作者の次の「爆弾」を期待しつつ、筆を置かせていただきます。(千葉県・本間隆紀)

●ティアズマガジンに載っていたという理由で買って、「あたり」だったのは本当に久しぶり。合わせて「風と欅とかたつむり」も買いましたが、どちらも面白く、考えさせられる本でした。問題提起作としてはあの桧出郎さんの「同人誌即売会禁止令」以来だったかもしれません。ただ、現実問題としては周りの状況があんなに好意的なはずはない、という点が巻末アンケートなどでも指摘されているとおり、弱点と言えなくもありません。
そう、「完全版」というのはコピー初版時に募集されたアンケートの結果が載っているからです。これ自体なかなか興味深い内容ですね。ちなみに途中までですが私が答えるとすると、「1男2男3どちらでもありたい4女」…でしょうか。
最後に「女」と答えているのは「あなたの恋愛対象の性別は?」という問ですが、これは基本的に、ということで美人のおかまさんでもOKかもしれません。まあ同性相手だと異性の場合よりも外見重視になってしまうけれど。
それにしても作者の方はジェンダーの問題にこだわっておられるようです。私などが軽々しく「分かる」と言える問題ではありませんが、こういったテーマをこんなにさらっとした漫画に仕上げられる力量は、尊敬してしまいます。もし次の作品でもアンケートなどがあったら、ぜひ協力したいと思います。(作者に直接言えよ、って?)(東京都・たからしゆたか)

●漫画部分は前回のP&Rにまかせるとして、なかなかアンケート結果が面白かった。それぞれがそれぞれ自己主張していて、どちらかというと前作(風と欅とかたつむり)に添付のアンケートのような感じだが、それでも上手くまとめて読ませてくれる。
そうか、自己主張が多いというのは標本数が足りないせいかもしれない(笑)。(埼玉県・Gori)

【真夜中のアイスクリーム/道楽者に月の冠】
●自分が自分のために生きることアタリマエのはずなのに責任とかつながりとかウシロメタイ気がしてた。でもなんかこの本で「いーじゃんそれで」とさらっと言われて「いーんだそれで」と私なりにね少し胸を張った私デス。この人の作品はとてもわかりやすくて的確で面白い。これから先楽しみです。(大阪府・きしじゃん)

●前回の読書会で読んだ時には、なんてまぁ夢のような甘い話、と少々冷ややかに読んでしまったんですが、今回買って読んでみて、水人さんの作品は、[現実的/非現実的]という観点で読んじゃうとその魅力を十分感じることができないんじゃないかと思いました。
水人さんの作品の題材は(それが中心的なものにしろ、周辺的なものにしろ)私の生活の領域に割と近いものがあるので、手のうちが見えてしまったり、「そんなの夢だよー」と意地悪く思ってしまったりもしたんですが、でも、「現実的でない」とこの作品を軽く見てしまうのは、「しょせん現実なんてこんなものさ」とみとめてしまうことなのかもしれないなぁと少々反省しました。
本音を言ってしまうと、本当は自分も言いたいけれど、こんな事言ったら誰かに何か言われそうで言わなかった事を、他人に何のてらいもなく、きっぱりと気持ち良く言われてしまって、くやしい、やられた、ということなんですが。(東京都・のざきみれい)

【風と欅とかたつむり/道楽者に月の冠】
●マンガを描く男性、というものは、マンガを描く女性に比べて、ずいぶんと肩身が狭いように思う。世の中、多くの場合において男性が優位に立つことが多いが、例えばコミティアにおいてはサークル、一般参加共に女性が圧倒的に多いように見受けられる。「性差」をテーマに、しかし暗くなりがちなそのテーマを、あくまで透明な明るさで描いたこの作品は、女性はもちろん、パワフルな同人女性(自主制作…はやっぱ使いにくいな)達にともすれば駆逐されそうな同人男性達にこそ読んでもらいたい。そして、共感を感じたならば、その裏に潜むコンプレックスまでもしっかりと見つめる必要があるだろう。それはきっと我々がこの場にいる理由の一つであろうカら。この作品、意外と男性のファンが多いのではないかと思うのは私だけだろうか?(東京都・宮崎雄一郎)

【YM3O/突撃蝶々】
●チョコくれたから(笑)。じゃなくて「水素」からよませていただいているのですが、なんかこーゆう奇怪な本は好きなので(笑)。
ロリ○ン野郎が爆死する。ろりろり美少女と謎に満ちた空白もまぶしいインターバル、読むものの脳をハングアップさせる奇怪なトーク。なんとゆーかこのぐにょといがんだハートマークに戦後日本のゆがみをみるよーであります(嘘)
やはりキーワードは美少女で奇怪っつう感じでしょーか(意味不明)(静岡県・粟岳高弘)

【ジンカ/虹と理科教室-2】
●「ジンカ」は私の場合夕焼けの中の風景にあります。そして闇の中にも心動かされる時があります。言葉ではうまく言い表せない中に、自分の中だけに存在する「ジンカ」です。空気や風やにおいもひっくるめたものです。あやふやで、でもだきしめていたい「感情」です。志摩さんはこういったものを大事にみせてくれます。失ってしまいそうなものを。「ジンカ」は心を動かす源のことです。風景のことです。-「緑の庭」には泣きそうになりました…。(群馬県・やじか)

●「風景」-「何ということはないのに、なぜか気になる風景」-へのこだわりを、形にした一冊。ノートのメモ書きとイラストで構成された「風景学者」は、彼といっしょに旅をして、私自身も、自分にとっての「ジンカ」をさがしている気がしました。
とらえどころがないけれど、でも自分にとって大切なものをさがしていた、学生のころの気分を思い出し、またあまりにも簡素に、手近なものをつかんでいいことにしている自分に気付いて少しショックをうけています。
久しぶりに心が旅をした本でした。(大阪府・秋元弓子)

●おススメしたのにナンだが、余計なコメントはつけたくない-のだ。別々にまわってたコミティア若葉の友人も買っていた。フクザツだった。(和歌山県・山下ちか子)

【がんばれ三つ編みっ娘/日本ワルワル同盟】
●1ページ目からクォリティーが高い作品でした。みんな好きだぁーーー『がんばれ三つ編みっ娘』。本当にねぇ、細かいとこまで。(神奈川県・A.M.E)

●なんか"発掘"された本だそうで。いや前から欲しかったんですけどなかなか手に入らなかったもんで。コミティアで買えるとは思ってもいなかったでス。あるひみすとさんの三つ編みのつくり方がためになりました。(東京都・絹月光)

【サボテンとパトライン/日本印度化計画】
●もし、この世界がなくなると知ったら…
今回のコミティアでは、5冊程Getしたのですが、その中で一番わくわくしながら読め
た本です。(量子ワークホールの重さで、ピートくんのアパートの部屋の床が抜けやしないか、ちょっと心配っス。)(神奈川県・Bis2号)

【犬缶2/猫缶】
●いやーんかわいー(埼玉県・らいと)

●今回、初めてコミティアに行き、その雰囲気に圧倒してしまいました。
犬缶と犬缶2を買いました。私の家にも犬がいるので、読みながら「そーそー」とか、うなずける内容もありました。犬を飼ってる人なら、皆んな共感して読めると思います。…でも、お座敷ハスキーって初めて聞きました。冬猫ゆり弥さん、これからも引き続き、描いて下さい。(神奈川県・のの)

●前略
先日、知人から「犬缶」と「猫缶」を見せられて、なかなか面白いなぁと思っていました。再びその催しがあるとの事で、知人と共にコミティアに参加しました。
「犬缶2」も又、日々の生活を何げなく描いていて、そしてそれがとても楽しい。犬がスプーンやフォークで物を食べると言うのも信じがたいが、きっと本当なのだろう。一度お目にかかってみたいぐらいです。
「犬缶3」ができる事を期待しています。
草々 (広島県・匿名希望)

●うーん、こんな犬いるいる。どこかで見たような気がする。(茨城県・TSA-10P)

●たいへんおもしろかった。ハスキー犬を室内でかうのはさぞたいへんなことでしょう。(茨城県・山田修輔)

【別冊ラディシュ創廃刊号/別冊ラディシュを発行する会】
●これはスゴイ本だ! これこそ同人誌だ! このくらい気合いの入った同人誌がもっと増えることを望む。(埼玉県・徳永和巳)

【B.O.D/放送塔】
●絵がすんごく上手かつユニーク(=独自)で、そのうえセンスがとても良く、さらに頭が壊れているという素晴らしい本。どの頁もパワーとセンスにあふれてるので、見てて気持ちいいです。どうかこのまま突っ走って頂きたい。(神奈川県・紅茶羊かん)

【宇宙洪荒/蓬生】
●表紙と絵にひかれて買いました。人物の間のとりかたとか、コマ割、構図などがうまいと思います。
そのわりに、ストーリーの舞台である中国のスケールの大きさがちょっと出てなかったような気がします。全体像が見えにくいというか(見開きでタテモノとか風景とか入れちゃっていいと思う)。
絵がすごい丁寧で美しいのですっごくすっごく勿体なくって残念です。
以上好き放題書いてしまいました。反省。(東京都・伊庭八重子)

【緑の日々/未視感】
●おとなりのサークルさんだったのですが、表紙の白と黒のコントラストにひかれて見せてもらってしまいました。そして、あったのをみんなかってしまった。詩集のような構成、パソコンを利用したイラスト、何ともいえない透明感にもううっとり。初夏にふさわしい「緑」を感じる一冊です。(神奈川県・西川かおり)

【夢眠風16/夢眠風】
●夢眠先生の本を買うのは実に10年ぶりです。あの頃と変わらないぽあっとした暖かさが私を優しく迎えてくれて大好きだった昔の友達に逢えたようなほんのりと嬉しい気持ちになりました…。夢眠先生の本を読むと幸せをひとつ得したそんな気分になれます。(茨城県・真美也)

【働く男2/雷おこし】
●「働く男1」に続く第2弾。その内容といえば、相変わらずパワフルで、カラッとしたギャグのてんこ盛りである。とはいえ、今回作品としてはシリアスが多いのだ。シリアスなのに、結局、自分たちで落とせるだけ落としてしまう。「何もそこまで‥」と、ついつぶやいてしまうのだが、それすら1作品で2度おいしい気分を味わうことができるのだ。
女の子の書く「JUNE」の常識を、木端微塵に打ち砕いていただいた彼女たちの「ORIGINAL HOMO BOOK」。きれいごとだけでない「JUNE」がここにある。(静岡県・K.本城)

【歌を思い出すために/理数館】
●一人でいるのが辛いひとは誰ですか。
大好きな人と一緒にいるのに、なんだかひどく寂しいひとは、なぜだか泣きたい気持ちの人は。 訳もなく辛い、それとも、訳はあるのだけれど、それがなんだかわからない。 それな心持ちの不安定な時分に、この本を読んだら、あんまり優しくて、優しくて、つい泣いてしまったら、少し楽になりました。原田さんのほかの作品や、ちらしを読むと、あんなにいつも辛らそうなのに、こんなに優しくなれるのは、あんなにいつも辛そうだからでしょうか。
私のような、すがる読者が増えるほど、作者の負担がふくれあがってしまうのかも知れませんが。
音を使わずに響く音楽が聞こえます。
『人の心を動かすのは人の力なのです』
私のは、原田さんの作品で動かされっぱなしです。
寂しい気分のひとや、泣きたい気分のひとは、ぜひ読むとよいです。(東京都・見城加奈子)

【老婆の休日/理数館】
●(ウワサに?聞いた)理数館さんの本で、初めて買った本です。家に帰ってすぐに、祖母に読んでもらい、翌日母が、次に私が読んだ共通の感想は…「おもしろかった」祖母は読み終えて裏表紙を見て「'原田みどり'さん…この人はおばあさん?」私「ちがうと思う…」今度は父にも読ませようかともくろんでいる。
次は商業誌で佳作を受賞したという「医学生の夜」、「INSIDEOUT」の南矢名さんがおもむろに取り出したという「外科医と魔女」、いつだったかティアズマガジンで紹介された「神の手の子」をひととおり買って、どっぷりとひたってみたいと思っています。(千葉県・あをまつ)

●「読者」というのは非常にわがままな存在である。作者の意図通りの「読み」をするよりはむしろ読者自身が望む読み方をした挙げ句に、つまらないだのおもしろいだの難癖をつけたがる、作者達から見れば(多分)厄介な存在であろう。
さてこの『老婆の休日』ですが、正直言って笑わせていただきました。絵や話はいつもの原田さんらしい作りなのだが、あちこちのコマに、コミティアにある程度参加していて本を買い漁っている人間ならばある程度分かってしまうであろう隠しキャラが点在していたりしたからです。
しかしながら、この本は作者にとって「書きたかった」作品なのだったのだろうか?と考えてしまう。作者自身も後書きに「リハビリのような感じで描き始めたもの」と書いているのを見ると、その考えは私の心の中で次第に確信へと変わらざるをえない。その確信はこの本を買ったときについてきたペーパーを見て確固としたものになった。
多分作者の原田さんは読者の事を意識していないようで実のところ大変意識しているのではないか? それがあの(まじめそうな)描き込みの多い画風と、この本の中に見られる「お遊び」的要素との「面白いギャップ」に象徴的に見られるような気がしてならないのは私の考えすぎだろうか?(千葉県・増田正史)

【ハイランド戦記 -天人の黄昏- 第1話/練馬ガスタンク】
●何がいいってそりゃ読みやすい文章と"超"斬新なさし絵でしょう!定番ヒロイックファンタジーでドキドキ・ワクワクしたい方にはオススメの一冊なのですよ!!(埼玉県・翁都市)

【私立成崎学園/刹那主義】
●なんとなく昔の小山田いくを感じさせる作品で、久しく忘れていた「友情」という言葉を思い出させてくれます。 しかしラストは結構酷かったりする(笑)(厚木市・金子晴峰)