COMITIA90 アフターレポート

寒さ厳しき折、皆さんいかがお過ごしでしょうか。さる11月15日に行なわれたコミティア90のアフターレポートをお送りします。

当日は好天に恵まれ、気温も上昇。良いイベント日和でした。今回の内部的な大きな問題は、開催2週間前に急遽決まった深夜0時設営。時間的に一般協力者の参加は無理と判断し、中止の案内を発送したり、スタッフの調整をしたりで大わらわ。ただ、最近とてもスタッフの人数が増えてくれているおかげで無事やり遂げることができました。あらためて仲間を頼もしく思った次第です。

今回のトピックは、西ホール・アトリウムで同時開催されたpixivマーケット。展示と即売がセットの形式で、コミティアの5月の展示参加ブースのような雰囲気です。人気のイラストコミュニティサイトの企画だけに、サークルも一般参加者も多数来場。今回は協力して、片方のパンフレットで相互入場できる形にしたところ、どちらの来場者も千人規模で増えて、大いに手応えがありました。当日、西2ホールではスタジオYOUの歴史系オンリーイベントも行われており、西ホール1階全体がオールジャンル同人誌イベントのよう。ただ、3つのイベントが被って、入場導線が複雑になってしまった反省もありました。

おかげ様で多目に刷ったティアズマガジンも無事完売。その上、pixivマーケットの参加者も覗いて行ってくれたおかげか、1ホールでは入場者数も過去最大に。レイアウトに工夫をしたので、「人が多いわりに、通行はスムーズだった」という声多数でしたが、人口密度が上がった関係で「空気が薄い」という声もかなり聞かれました。今後は換気対策なども考えねばなりません。

サークルアンケートによる販売データは平均49.45冊、中央値21冊と、久し振りに平均が50冊に迫り、5月の拡大開催に近い売行きを示しました。pixivマーケットの影響も考えられますが、実は今回は販売数上位2位が1500冊と1300冊ととても多く、そちらに引っ張られた部分もあります。本当は普段も千冊越えのサークルが居ない訳ではありませんが、アンケートを出してくれるのが珍しいのでこういう結果になりました。その意味でも、より正確な現状把握のために、ぜひ多くのサークルにアンケートへご協力いただきたいと思います。

会場を歩いていて感じたのは、来場者がどこかに集中するのではなく、大通路・島中通路問わず、全体に人が満遍なく居たこと。それは閉会間際までその状態でした。アンケートでも「活気があった!」という声が圧倒的でした。オリジナルオンリーのイベントでこれは本当に嬉しいことです。参加者がお目当ての本を買って満足するのではなく、もっと面白いマンガはないかと探し続けているのですから。「コミティアはなりたかったものに少しだけなれたのかな」とふと思いました。まだまだ道は遠いですけれどね。

そう言えばアメリカからのツアーで10数人が来訪。みな日本のマンガが好きで、マンガを描いて同人誌を作って、コミティアに参加しようという企画でした。20冊以上売れて、みな大喜びだったそうで、「国際化の時代」?もヒシヒシと感じるところです。

今回のサークル申込数はさらに増えて、落選が500サークル以上に。抽選洩れの方には本当に申し訳なく思います。そこで例年の5月に続き、今年は11月も2ホール開催を決定しました。これで、やっと抽選状況も緩和できるはず。かといってスカスカでも困るので、ぜひこれからも多くのサークルに参加してもらいたいです。

ということで昨年一年、計4回、コミティアは無事にぎにぎしく開催することが出来ました。今年もこの調子で行きたいものです。どうぞ宜しくお付き合いくださいね。

コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズより)

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