COMITIA104 アフターレポート

梅雨の頃となりました、皆さんいかがお過ごしでしょうか。5月5日に行なわれたコミティア104のアフターレポートをお送りします。

1年ぶりのビッグサイト3ホール開催として行われた今回。流石に昨年の100回記念には及ばないものの、4700サークルと思った以上にたくさんのサークルの方々に参加いただきました。当日は見事に快晴で、かといって暑いわけでもなく、理想的なイベント日和。多めに用意したティアズマガジンもほぼ完売で、やはりゴールデンウィークはいつもと人出が違うなあと実感しました。

前夜の会場設営にも100人を超える一般協力者の皆さんが集まってくれました。ただ、例の脅迫状騒ぎで、チェックの時間が大幅にかかって会場の引渡しが遅れ、全体に作業が押し気味の進行になってしまいました。どうしてもイベントに突発的な予定変更は付きものですが、皆の協力で乗り切れた感じです。あの時に集まってくれた皆さん本当にありがとうございました。

さて、全体的な雰囲気はというと、やはり規模が1・5倍になるとにぎわいも1・5倍になるなあという印象。ただ、スペシャル感はありつつも、サークルアンケートの反応でも「いつもよりにぎやかでした」と普通に受け止めている声が多かったです。何より会場を回っていると、いつも通り閉会までずっと人が残っていて、本を最後まで探したり、みんなで楽しくおしゃべりしている様子を見て、「ああ、コミティアを楽しんでくれているなあ」とうれしくなりました。 会場内企画で注目されたのは、手塚プロダクションの企画による「手塚治虫で妄想する。」と題した、若い作家による手塚治虫トリビュート作品を集めた「OSAMU MEETS COMITIA」展。「ああ、こんな解釈があるんだ」と大いに楽しみました。当日に合わせて新しい作品集も刊行され、売行きも好調だったようです。

もう一つは「ながやす巧原画展 結晶-壬生義士伝の世界とながやす巧の軌跡」。歴史に名を残す大ベテラン作家とはいえ、いまの若い世代には知らない人も多かったでしょう。ところが、いざ見てみたら、生の原画の迫力や、緻密な作画資料に圧倒される方多数。達人の手で描かれたものをそのまま展示する、原画展ならではの魅力を存分に感じさせてくれました。あらためてもっとゆっくり見れるギャラリーなどでの展示を期待します。

この他、出張編集部も68誌の出展といつも以上の規模でにぎわい、季刊エス公開メイキング講座やCLIP STUDIO PAINTセミナー、漫研コミュの公開講座など、盛りだくさんの企画をみんな楽しんでくれたようです。

ということで、年に一度ゴールデンウィークの3ホール開催も無事終了しました。今後も定番にしてゆきたいと思いますので、もし年に一度はコミティアに出ようと思っている人がいたら、ぜひこの回を選んでください。一緒に大きく盛り上げましょう。

さて、次回COMITIA105は8月18日に東京ビッグサイトで、いつもの2ホールに戻ります。夏のコミケットのスケジュールが1日ずれた都合で、間が6日というきついスケジュールになりますが、コミティアならではの魅力や面白さを大切に、私たちはいつものように開催します。多数のご参加を心よりお待ちしております。

コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズ104より)

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