COMITIA112 アフターレポート

季節の変わり目、いかがお過ごしでしょうか。5月5日に行われたコミティア112のアフターレポートをお送りします。

当日の天気は午前中の曇りから午後は晴天に。良いイベント日和になりました。参加数が5000サークルを超えたのは3年前の100回記念以来のこと。広いビッグサイト3ホールが、みっちりサークルで埋まり、一般参加者も予想以上に増えて、2時過ぎにティアズマガジンも完売。大通路も人で溢れていて、通行にも苦労するほどでした。「なんか凄いイベントになったなあ…」としみじみと感慨深かったです。

今回の大きなトピックは、お向かいのホールで開催されたユウメディアさんの「刀剣乱舞」オンリーイベント。今一番熱い二次創作ジャンルだけに、あっという間にサークル数が増え、あちらも急遽3ホール開催に拡大されました。実際、お向かいの来場者が通路に溢れたり、導線が混乱して、こちら側の運営に影響がなかった訳ではないのですが、サークルアンケートでも「心配したが、思ったより平常運転だった」という意見が多数。とくに「雰囲気がいつも通りで、それを守っているスタッフに感謝」と、スタッフへのねぎらいの言葉がたいへん多く、面映ゆく読ませていただきました。

同時に「同日開催を避けてほしい」という声もいただくのですが、スケジュールは会場側が決めていて、同人誌イベントは同じ日にまとめたい意向もあるようなので、避けることは難しそうです。

さて会場内企画は2つ。アニメ映画「この世界の片隅に」(原作・こうの史代)クラウドファンデイング応援企画・片渕須直監督トークショー&レイアウト原図展と、「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」発売記念イベント・トークライブ&サイン会。どちらもそれぞれのファンが詰めかけ、立ち見がたくさん出る人気ぶり。みんな大いに楽しんでくれたようです。

とくに「この世界の片隅に」のクラウドファンデイングは、コミティア後に大幅に伸びて、ついに目標額の150%という3000万円を突破。片渕監督からは御礼のお手紙もいただき、コミティア事務所ブログにて公開させてもらいました。来年の映画の完成が楽しみです。

GWとはいえ、全体に人口密度が高かった今回のコミティア。色々なところでサークルスペースの混雑が報告されました。事前のリサーチで、混雑が予想されるサークルは大きな通路側に配置しているのですが、新しいサークルは予測が付かなかったり、サークル自身も初参加で慣れていなかったり、となかなか思うようにはいきません。また3ホールの広い面積には混雑対応のスタッフ人数が足りていないのも現実です。何分イベントは当日ふたを開けてみないと分からないことが多いもの。今後とも参加者の皆さんには様々な局面で運営上の協力をお願いすることが多くなると思いますので、どうぞご理解をお願いします。

そんな訳で31年目のコミティアは、次第に増えてゆく規模や作業量に比して、スタッフの負荷が重くなってきています。一緒にコミティアを支えようと思ってくれたら、スタッフは常時募集中ですのでご応募ください。心からご参加をお待ちしています。

コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズ112より)