COMITIA118 アフターレポート

急に肌寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。10月23日に行われたコミティア118のアフターレポートをお送りします。

2年ぶりとなった秋の東京ビッグサイト3ホール開催。昨年の秋は2ホールしか押さえられず、たくさんの落選を出してしまいましたが、今回は昨年とほぼ同数の4355サークルの申込をすべて受け入れることが出来ました。来年以降も可能な限りGWと秋の3ホール開催は維持してゆきたいと思います。

悩ましかったのは前回からの間が僅か2ヶ月という準備期間の短さ。スタッフにとっても、新刊を描くサークルさんにとっても厳しいスケジュールになりました。実際この日程ゆえに参加を諦めたサークルさんも多かったでしょう。これは11月にオープンする東京ビッグサイトの東7・8ホールのこけら落としのイベントのために、例年この時期に開催されるイベントが前倒しになったもの。会場の都合ばかりはこちらも如何ともしがたいところです。

もう一つ実は大変だったのが前日設営の段取り。東2・3ホールはいつも通り18時からの設営開始でしたが、東1ホールは他の催事の撤去作業があり、コミティア側への引き渡しが20時半頃。東2・3ホールの設営を終了させてから東1ホールに移る、という変則的な作業になりました。しかも折悪しきことにレンタルしている机が4種類も混じった上に、一番量が多かったのが棚付の机だったこと。これはサークルにとっては便利だったと思いますが、重量が他の机より格段に重く、設営作業には大きな負担となりました。レンタル業者に数千本単位で発注する以上、一種類の机で統一できないのは仕方ないとしても、どうにも不運が重なるものです。設営に集まってくれた協力者は50人くらい。結局22時近くまでの作業になり、来てくれた人達には本当に感謝の言葉しかありません。

さて迎えた当日は曇り空とはいえ雨の心配もなく、気温も適度で、ある意味イベント日和でした。5月の3ホール開催時は5500サークル近くで、今回は同じ面積に約4300サークルですから、企画が多かったとはいえ、会場の密度にはかなりゆとりがありました。そのせいかサークルアンケートも「過ごしやすかった」「平穏だった」という声が多く聞かれました。ティアズマガジンの販売も好調で、場内は終日人が溢れ、遅い時間までにぎわっていたのが印象的でした。

会場内企画は、毎年秋の恒例で今年で5回目となる、多数の海外作家が来日して参加する「海外マンガフェスタ2016」と、アニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督と原作のこうの史代さんのトークショー。どちらも大好評でそれぞれの熱心なファンが詰めかけ、企画会場内は熱気に溢れていました。

なお、設営で苦労した机の問題は撤収作業にも当然影響があり、いつもより1時間押しでやっとこさ終了。スタッフも疲労困憊でしたが、こちらにも協力してくれたサークル・一般の協力者の皆さん、本当に有難うございました。

そんな訳でいろいろありましたが、今年最後のコミティアは盛況の内に終了しました。あらためて多数のご来場有難うございました。また来年、会場にてお会いしましょう。

コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズ118より)