先週「井上雄彦 最後のマンガ展」を見てきました。
何というか、言葉にならないというか、…凄かったです。
個人的には、まず会場に入るまでが難関でした。
何も知らずに午後2時過ぎに会場に着いたら、当日券はとっくに販売終了。
会場の外には入場待ちの人たちが長蛇の列になっていました。
何より数千人の人が原画を見るためにじっと並んでいることに圧倒されます。
この時点で覚悟を決めて、翌朝早朝に並ぶことに決めました。
翌日は朝8時半頃に並び始めて、実際に会場に入れたのは午後1時半過ぎ。
いやはやどこかの同人誌即売会のようです。
さて、その内容はと言うと、美術館という空間の全てを生かして描かれた、
一篇のマンガ…としか言い様がありません。
この人の場合、色々なエピソードが空前絶後というケースが多すぎるのですが、
この原画展もまさにそれ。
ここまでのスケールで、これほどの完成度で行われた「マンガ展」は
やはり空前絶後でしょう。
これはマンガという表現にとっての「事件」とさえ言ってもいいと思います。
その凄さを言葉で伝えるのは到底不可能。
実際にその場でこの作品を「体感」しなければけして伝わらないものです。
会期は終了してしまいましたが、何らかの形で全てのマンガ好きに見てもらいたい、
「伝説」となるべき作品だと思います。