代表です。
まんが情報誌『ぱふ』が休刊するそうです。詳細はこちら。
とくに秘密にしていた訳ではありませんが、私は『ぱふ』編集部の出身です。
20歳でスタッフに入り、何の知識も無いのにいきなり月刊誌を作ることになり、
無我夢中でまんがを読み、出版社を回り、記事を作りました。
私の20代はまるまる『ぱふ』を作ることに捧げたような気がします。
その頃のハードな体験のおかげで今でも何とかやれているのでしょう。
思えば、当時の「同人誌紹介コーナー」を担当し、そこで出来た人との縁から、
コミティアは生まれたのでした。
30歳を越えた頃に、さすがにコミティアと両立が効かなくなり、
編集長を務めていた『ぱふ』を辞して、コミティアを会社にして独立しましたが、
自分にとって『ぱふ』は故郷であり続けました。
休刊の報を聞き、寂しく感じると共に、仕方ないなという諦観もあります。
今日のWEBの時代に、月刊の紙の情報誌という存在は、
遅かれ早かれこうなる運命だったのでしょう。
けれど『ぱふ』という雑誌を30数年作ってきた、
歴史の蓄積とノウハウはどうか途切らせないで欲しい。
何らかの形で復活して欲しいと願っています。
ともあれ、この苦難の時代にいままで精一杯『ぱふ』を守り続けてきた、
現スタッフたちに心から「お疲れ様」と言いたいです。
ひとまずゆっくり休んでください。
『ぱふ』編集部OB・中村公彦より