代表です。
どうしても観ておきたいものがあり、ちょっと日帰りで新潟まで行ってきました。
お目当ては「新潟市マンガ・アニメ情報館」で行われている「萩尾望都SF原画展」と
同じく「新潟市マンガの家」で行われている「坂田靖子原画展」。
まず、「坂田靖子原画展」はコンパクトなスペースながら、
入り口のバルーンアートや、可愛らしい記念写真コーナーなど、
坂田靖子ファンのハートをくすぐってくれます。
個人的には伝説の同人誌『ラヴリ』の第1号を見れたことに感激しました。
1969年に刊行された、この世に1冊しかない肉筆回覧誌ですから、
まずきちんと保管されていたことに驚きます。
ページを開いて中が見れるように展示されているのもうれしい心遣いでした。
70~80年代の少女マンガファン、同人誌ファンはぜひ行って見るべきでしょう。
その後は車で5分ほどの、「萩尾望都SF原画展」へ移動。
こちらは昨年、東京の「武蔵野市吉祥寺美術館」で一度開催されていますが、
120点以上の原画が追加されて総数約400点と大幅にボリュームアップ。
さらに展示の見せ方もたいへん凝ったもので、
壁面や床カーペットをすべて黒で統一し、展示額のフレームや説明プレートは銀色。
徹底的に黒と銀で構成された会場は、まるで漆黒の空に星が瞬く宇宙空間に居るよう。
まさに「萩尾望都『SF』原画展」と銘打つ、面目躍如と言える展示会でした。
もう一つの注目は撮影可能エリアの凝り方。
光を使ったインパクトのある演出を施された等身大キャラと一緒に記念写真が撮れます。
とくに燃え立つ炎の中の阿修羅王(百億の昼と千億の夜)の雄姿には目を見張りました。
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これらは原画を見る空間に、作品の世界観を投影させるコンセプトをきっちり作り込んだもの。
原画展というと堅苦しい雰囲気になりがちですが、展示空間をエンターテイメントに昇華させる、
今まで見たことのないような傑出した展示でした。
企画した新潟市マンガ・アニメ情報館の皆さんに心から賛辞を送ります。
より詳細な情報や展示写真は「萩尾望都SF原画展公式ツイッター」をご覧ください。
同館での展示期間は今週末の9/3(日)まで、気になる人はぜひ新潟まで!