会長・中村です。
米沢嘉博記念図書館で開催中の「矢口高雄展 夢を見て 描き続けて」に行ってきました。
氏の代表作「釣りキチ三平」(週刊少年マガジン連載)を読んでいたのは、私が10代の頃。あらためて往時の画稿を観ていると、その自然描写の美しさ、躍動的な構図にため息が出ます。原画展のキービジュアルの絵も素晴らしいですね。この密度の仕事を週刊連載でしていたのかと思うと、あらためてその偉業に感服しました。
平日のことでしたが、若い層の来館者も多く、50年近く前の原稿用紙にペンで描かれた作品が、今のデジタル世代の表現者に刺激を与えているのも興味深いです。
会場では矢口先生本人のインタビュー映像も流れていましたが、「漫画界で生き抜くには自分にしか描けない物を持たねばならない。自分の場合は幼い頃より自然の中で生きてきたことだった。それなら手塚治虫先生にも負けない」という言葉に、強い自負と共に、先達からの後進への熱いエールを感じました。
会期は2月13日(月)までと残り少ないですが、この週末にでもお時間がある方はぜひ観に行ってみてください。
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矢口高雄展 夢を見て 描き続けて
《入場無料》
会 場:明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館 1階
会 期:2022年10月14日(金) ~ 2023年2月13日(月)
開館日:月・金14:00~20:00、土・日・祝12:00~18:00
休館日:火・水・木(ただし祝日の場合は開館)、12月25日(日)~2023年1月7日(土)
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