実り多き日でした。

代表です。
ちと日が経ってしまいましたが、先週の土曜日はなにげに忙しい日でした。こんな記録を日々さらりと書ければいいのにと歯噛みしつつ、振り返ってみます。

午後2時、ジュンク堂書店池袋店で行われた芳崎せいむさんのサイン会にちらりとお邪魔。5年前に「金魚屋古書店」の原画展でお世話になって以来で、遠目にご挨拶しただけでしたが、お元気そうで何よりでした。
今回刊行された「鞄図書館」は、とても芳崎さんらしい、本への愛情溢れたショートストーリー集で、読んでいるとまさに作品世界に惹き込まれます。装丁もとても素敵でした。ぜひご一読をお薦めします。
2448

「鞄図書館1」東京創元社
判型:B6判並製
ページ数:222ページ
初版:2009年10月30日
ISBN:978-4-488-02448-2

さて、そこから神保町に移動し、先日開館したばかりの米沢嘉博記念図書館へ。準備期間中に幾度か中を見せて貰いましたが、無事開館して感慨深いものがあります。
一階のショーケースには、米沢さんの趣味・興味・研究の幅を示す、マンガやサブカル系の資料がずらり。あらためて故人の底知れないスケールを実感しました。しかもその蔵書の整理はまだまだ途上。関係者の苦難の日々を心より応援するばかりです。
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お次は徒歩5分ほどの明治大学で行われていた「マンガ・アニメ・ゲーム・フィギュアの博物館学」のトークショーへ。途中からの参加でしたが、コミケットの3共同代表、海洋堂社長らの非常に興味深い話を聞けました。特に主催の森川嘉一郎さんのこの仕事にかける情熱と覚悟に深く打たれました。
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さて、こちらの閉会後はまた池袋のジュンク堂書店に戻って、編集者・松田素子さんのトークショーにこれも途中参加。松田さんはかつて偕成社からでていた「コミックMOE」の編集長だった方。往時少しご縁があったのですが、情熱的に仕事をされる方でとても尊敬していました。20年ぶりにトークショーの告知を見てお会いしたくなり、終演後にご挨拶したところ、私のことを覚えていてくれて感激しました。変わらずお元気で、精力的に仕事をされているご様子。お話を聞いていても、作家への深い愛情、粘り強い仕事の姿勢、真実を見抜く曇りのない眼、…ああ、本物の編集者とはこういう人なんだなあ、と深く得心した次第です。

そんなこんなでいろいろ歩き回りましたが、実りの多い素敵な一日でした。こういう人たちとの出会いが、日々の仕事の原動力になりますね。これからもまだまだ頑張ります!

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