本日(既に日付は昨日ですが)、東京都の青少年健全育成条例の改正案が可決されました。
誠に残念です。
この改正案の問題点は各所で語られていますし、コミティアが参加する「全国同人誌即売会連絡会」でも見解を表明していますので、こちらを確認していただきたいと思います。
今後は来年7月の施行に向けて、その内容の解釈や運用の有り方をきちんとチェックしてゆかねばならないでしょう。基本、同人誌即売会は、対面販売という明確なゾーニングのスタイルを取っているので、対応はこれまで通り変わらないと言うことができます。参加サークルの方は「新しい規制基準」をきちんと読み込んで、それぞれの販売方法を検討してください。
今回の件で、個人的に非常に大きかったのは、これまであまり縁のなかった政治の世界に否応なしに関わったことです。都議会には何度も傍聴に行きましたし、議員さんとの懇談を重ね、シンポジウムの開催にも関わりました。そこには信頼できる議員さんもちゃんと居る一方で、信じられない狡い遣り取りや、耳を塞ぎたくなるような野次もありました。そして現実にそんな議会で、この条例は一度は否決され、そして見かけを変えて甦り、今日可決されたのです。
今後も私達は政治の行方を監視し続けていかねばなりません。この問題に限らず、表現規制は手を換え品を換え、さまざまな形で行われようとするでしょう。その時にきちんと抗議し、具体的な行動を起こし、相手を説得する論理を持ちえるかが、これからの我々に問われます。
何より関心を持ち続けることが大事です。そして選挙に行き、民意を示しましょう。
今日は署名記事にします。
2010.12.15.
コミティア実行委員会代表・中村公彦