11月に東北で考えたこと。

代表です。
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、11月に東北に行った時のことを書こうと思います。

最初は11/3の仙台でした。
この日はコミティアも幹事役を務める、全国同人誌即売会連絡会の初の東北集会です。
全国から主要な即売会主催者が仙台に集まり、地元イベント主催者の東北の復興の様子などの話を聞き、また、併せて様々な意見交換が出来たことは大きな意義がありました。

翌日11/4は各団体が2班に分かれて、仙台の「仙台コミケ・おかえり夢メッセ」と福島の「SUPER ADVENTURES」に見学に行きました。私は「仙台コミケ」にコミティアの出張委託で出展しましたが、復興祈念イベントということもあってか、1000サークル近くが集まって、大いに盛り上がりました。また、この時は復興チャリティーコミック「僕らの漫画」の生原画展も行われ、貴重な原画を見ることが出来たのも嬉しい企画でした。

さて、連絡会の集会としてはここで日程終了しましたが、私はもう一泊して翌日、地元イベント「杜の奇跡」の主催の方に案内してもらい、海岸沿いの津波の被害を大きく受けた地域まで行くことが出来ました。車で走っているとそこは殆んどが片付けられて、更地になっていましたが、よく見ると家々の土台がそこかしこに残っていて、かつてそこに多くの人が住んでいたことを窺い知れました(中にはバスタブだけが残っている家もあり、とてもシュールな光景でした)。一日だけの旅行者の目から見て、復興が進んでいるとも進んでいないとも軽々に言うことは出来ませんが、遙かに遠い道程であることだけは確かなことだと感じました。あらためて長い目での支援が必要であることを痛感した仙台行でした。

さて、その後11/25には、11/4に行けなかった福島県郡山のADV企画さんの創作イベント「Travellers 14th ~創作旅行~」に昨年同様、出張委託で参加してきました。こちらも昨年より少し参加サークルが増え、小規模ながらもきちんと定着していることが窺えます。地方で定期的に開催されている数少ない創作イベントだけに、今後とも協力し合っていけたらなあと思っています。

1年半ぶりに降り立った郡山の街はまだ震災の爪痕が残り、復興の道なかばという印象でした。地元の人と話していて、「福島はこれからどうなってしまうんでしょう」と言われると、私はうまく言葉を返せず、「また来年も来ます」としか言えませんでした。この時の会話は私の胸に深く刻まれました。

明日16日は、衆院議員選挙と東京都民には都知事選の日です。私はあらためて東北の地に立った時の気持ちを思い出しながら、日本の将来をどこにどう託すか、きちんと考えて選挙に行きたいと思います。私は東京都民なので、東京都も同様です。

これを読んでいる皆さんも、ぜひ明日は選挙に行きましょう。

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