代表です。
先週の土曜日(2/23)に、熊本県合志マンガミュージアムで開催された、
トークイベント「ぱふの時代を語る」に登壇してきました。
(写真はサイトよりお借りしました)
このミュージアムを訪れたのは2回目。
2017年11月に最初に行った時のレポートは下記をご覧ください。
「合志マンガミュージアムへ行ってきました。」
この記事中に書かれていた「ぱふの時代」展がやっと開催にこぎ着け、
その企画の一環としてのトークイベントだったのです。
『ぱふ』とは1974年から2011年まで刊行されていたマンガ情報誌。
私も20代の頃に、約10年間在籍しました。
トークの内容は、『ぱふ』の歴史を3つの時代に分け、
前期:現在ノンフィクションライターとして活躍する柳澤健さん、
中期:現コミティア実行委員会代表の私・中村公彦、
後期:現『COMICリュウ』(徳間書店)編集長の猪飼幹太さん、
の3人がそれぞれの思い出と共に当時の『ぱふ』の状況を語りました。
あらためて感じたのは、70~80年代は雑誌がコミュニティの中核をなしていて、
00年代からWEBの時代になるにつれ、その役割がSNSなどに移行していったこと。
「お手伝い人」という読者ボランティアを受け入れ(登壇者3人とも読者出身)、
より読者に近い存在だったがゆえに、そのメディアの変化と共に
『ぱふ』という雑誌はゆるやかにその役割を終えたということでしょう。
それでも読者それぞれが「マンガを語ったり」「情報発信したり」「交流したり」は
様々に形を変えて現在も続いています。
往時、編集部で働いていた時は無我夢中でしたが、
それが今に結びついていると思えば、苦労した甲斐もあったというものでしょう。
また、WEBの時代だからこそ、紙の実物が閲覧可能で、
こうした歴史を俯瞰する企画も出来る「図書館」という存在の重要性も感じました。
本イベントを企画してくれた合志マンガミュージアムの橋本博館長とスタッフの皆さん、
本当に有難うございました。
合志マンガミュージアムの当日のレポートはこちら。
後日になりますが、トークの記録の公開も考えているとのこと。
その時を楽しみに待ちたいと思います。
ということで、合志マンガミュージアムはとても素敵なマンガ図書館です。
近隣にお住まいの方は、ぜひ一度お訪ねください。
なお、 「ぱふの時代」展は3月24日(日)まで開催だそうです。
【合志マンガミュージアム】
公式サイト:合志マンガミュージアムWEBサイト
電話番号:096-273-6766
開館時間:10:00~18:00
住所:熊本県合志市御代志1661-271
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、毎月末日(土・日・祝を除く)、年末年始
入場料:大人・大学生300円/中学・高校生100円/小学生以下無料
アクセス:
・熊本電鉄 御代志駅より徒歩12分
・合志市レターバス 西合志庁舎前 下車 徒歩2分
・熊本交通センターから自動車で約30分