みなもと太郎先生が亡くなりました

代表・中村公彦です。
悲しいお知らせをせねばなりません。
漫画家のみなもと太郎先生が8月7日に亡くなりました。
昨年より肺ガンで闘病中で、連載中の「風雲児たち」(コミック乱/リイド社)もお休みされていました。
朝日新聞:漫画家・みなもと太郎さん死去 74歳 「風雲児たち」

私にとり、10代の頃より愛読させてもらった作家であり、またマンガを語る立場でも大きな影響を受けました。
みなもと先生とのご縁についてはティアズマガジンvol.65のごあいさつで触れています。

折に触れお会いする度に、作家としての漫画にかける情熱と、研究者としての広範な知識、そしてピュアな漫画読者としての探求心に、ただただ圧倒されるばかりでした。

代表作「風雲児たち」は、関ヶ原の決戦から描き起こし、江戸時代を通覧し、幕末の志士たちに結び付けて描く大長編歴史ギャグ漫画(79年~リイド社刊:ワイド版20巻/幕末編34巻)。間違いなく日本の漫画史に残る傑作ですが、それが未完となったのが何より惜しまれます。
けれど誰よりも悔しい思いをしているのは、みなもと先生ご本人でしょう。今はただ大恩ある先生を偲びつつ、作品を読み返すことにします。

末筆ながら、ご冥福を心よりお祈り致します。

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