代表です。
米沢嘉博記念図書館で開催中の「樹村みのり展 ─その優しさ、芯の強さ─」に行ってきました。
その作風は内省的で、硬質なタッチでありながら、瑞々しい描写に胸を打たれます。
1階の原画展示を見るうちに10代の頃に読んだ感動が甦り、思わず2階の閲覧室に行って往時のコミックスを読み耽ってしまいました。
樹村みのりは14歳で『りぼん』でデビューし、10代の内からアウシュビッツをテーマにした作品を描くなど、強い問題意識を抱えた作家性で知られます。
あらためて読み返しても、作者の「描かずにはいられない思い」が強烈に伝わってきました。
そして同時に、往時の少女マンガ雑誌がこうした社会性の強いテーマを許容していたことにも感慨を覚えます。
会期は6月6日まで。お時間のある方はぜひ足を運んでみてください。