ティアズマガジン35 Push&Review全コメント
このアーカイブは、前回のコミティアで頒布された本に対する、
1.ティアズマガジンPush&Review用に送られたコメント
をすべてデータ入力したものです。書式は、
【本のタイトル/サークル名】
●コメント。
(投稿者の住所・ペンネーム)
となっています。掲載の順序は、サークル名が英字・ひらがな・カタカナ・漢字(コード順)となっていますが、編集の都合上順序が入れ替わっている所があります。あらかじめご了承下さい。
コメントがない葉書・イラスト主体の葉書は記載されていません。また、集計締め切り後に来たハガキも極力載せています。したがって、順位の票数と実際の掲載数が異なっていることがあります。
コミティア実行委員会
ハガキアンケート得票数
5 【ドブス/ユニーク学園まんが部】
4 【やおいの穴/人生】
4 【フロリスト1999/道楽者に月の冠】
3 【南米大陸ペルー・ボリビア旅行記/グループ自由巣】
3 【ホリーガーデン/サリーガーデンズ】
3 【人形少年/黒戌舎】
2 【Sinsia/Tirano】
2 【I WISH 2/WE】
2 【よいこのChristmas/YOIKO】
2 【賞金稼ぎの街/インクボトル】
2 【X-D/オーダーメイド】
2 【ジャムシティ Vol.2/リスプ2】
2 【春に棲む/擬少女Mノオト】
2 【山田参助の続けて二発!/東風社】
2 【犬缶4/猫館】
2 【たたんたたんVol.6/年寄工房舎】
2 【B.O.D Vol.2/放送塔】
2 【ミッドガルドの森綺譚/北島文子】
1 【RAY'S総集編3/AKASATANA分室】
1 【少女/ANGELION】
1 【桜の下にて…/Apre's Vous】
1 【緋の史/BACK HALF】
1 【坂本さん2/CO-MIX】
1 【夜光玉 オリジナルサウンドトラックBGM集
/COTTON FIELD】
1 【DRAGOON5 ABRAXS/DRAGOON】
1 【ロビンソン side A/DiDo2】
1 【お茶待ち時間の本6/FUKURO・KOUJI】
1 【Noel 2/FreeOrbit】
1 【WHOLE SOMEシリーズ/GEM STONE IN TAMAYA】
1 【if/OFFICE OUT】
1 【歯医者さんのはみがき本11/KURO=MUMIN】
1 【サラ/Mai-Tass】
1 【OXYGEN/Marie Gold】
1 【London Calling/Moonlight Party】
1 【NOVEL AIR version3.01/NOVEL AIR】
1 【小宇宙図鑑・3/O2PRESS】
1 【WILD FROWERS/PASTA'S ESTAB】
1 【水の谺/SATIESM】
1 【東京ティッシュボーイズ/STINKS】
1 【RETURN/STUDIO AXE】
1 【NEO GANDHARA/STUDIOバックギャモン】
1 【ねくろ教教典/Shambara】
1 【微生物の純粋培養/TRANS FOR NATION】
1 【Sinsia Vol.2/Tirano】
1 【USⅡ/Y-collection】
1 【rotate/meta-need】
1 【佐渡/shambara】
1 【フラボノイド2/「有害コミック問題」を考える会】
1 【石魔の花嫁/あんきも工房】
1 【女子高生生体機構学/こげこげHOUSE】
1 【紀行作家吉川吉衛門/すたじおHAPPY2】
1 【つくりものがたり/つくりもの】
1 【でぃれったんと叢書4 短編集 ちいさな舞台で~/でぃれったんと】
1 【ながまる/ながまる堂】
1 【ドラゴンボールはなぜ終わったか/なぜ】
1 【物語的やおい論/なぜ】
1 【八月の戀/ふじさん】
1 【地啼宮/まっこうくじら】
1 【EASE 2.5/まるち~ず】
1 【Brillante/まんまねえ屋】
1 【想い出になれない/まんまねえ屋】
1 【Sarah/みりめとる】
1 【FAKE No.3/わーかーほりっく】
1 【1920/わくわくはうす】
1 【KIZ・4/アートファクトリィ】
1 【よいこの絵本 銀行/カダフィー企画】
1 【MAP/カミナリ・パンチ】
1 【Green Turf Vol.5/グリーン・ターフ】
1 【CHERRY PLANET/コスモス パーク】
1 【えんじぇる大戦争/シュガーリーグ】
1 【月と星と2/パパル】
1 【MAD ABOUT THE GIRL/プロパガンダユニオン】
1 【セプテンバー・モーン/ホランドテラープロダクション】
1 【クワガタの木をさがして/メタ・パラダイム】
1 【Living Return2/リスプ2】
1 【僕等の宇宙的愛は君達の生理的事情に勝てる…かな?/リバーシブル友の会】
1 【NOAH 4/安紀良坐パート2】
1 【夜明けの地図を追いかけて/英国犯罪博物館】
1 【HOPE/王様の卵】
1 【素因数分解/奇画堂】
1 【きゃらめるりぼん/金星楽団】
1 【富樫義博/月光盗賊】
1 【ANNA&MILLERS SUPER/月蝕華劇】
1 【GODOT NO.7/散歩舎】
1 【自忘自記/慈徳社】
1 【少年王女/少年王女】
1 【売れたい教大教典/人生】
1 【PRODROMES 1/須彌山】
1 【I/O Vol.2/酔族館】
1 【星空予報/星空予報】
1 【百合すと/西在家香織派】
1 【Works/青空倶楽部】
1 【CELESTAIL FACE/天上遊園】
1 【星ヒトツ/東風社】
1 【ポスト・ウーマンリヴとスーダラ人生/道楽者に月の冠】
1 【遊びの理由(私家版)/奥谷敏彦】
1 【NYABIRINTH NO.2/二次元魔術館】
1 【ジンカ/虹と理科教室】
1 【犬缶/猫館】
1 【たたんたたん4/年寄工房舎】
1 【機械少女/腐蝕金属】
1 【B.O.D/放送塔】
1 【くだまくくだもの8/満月小唄】
1 【WILD JUNK!!/遊民公司】
1 【瞳子/林檎堂】
1 【RETURN MATCH 翔子/學茶無館】
P&R葉書全感想紹介
【RAY'S総集編3/AKASATANA分室】
●簡略化された描線の意味深な囁き…。一つの描線が一つの余白が驚くほどの意味をもっている。ただの"白っぽい絵"ではない。独特の間がある。ギャグも笑えます。超たのしい!! (東京都・遠見彬)
【少女/ANGELION】
●この本の前では、ストーリーがどうの、絵がどうの、面白いだの何だのといういわゆる常套語の褒め言葉は全て無意味になる。もちろん、絵が悪い訳でもストーリーが悪い訳でもなく、悪い所か及第点以下だろう。では何故、この本がそれらを重要視しないかと言えば、それは作者がそこに、見事に"本質"というもののみを提示しているからだろう。本当の意味の美しさ、本当の意味での少女の性。作者によってそこに提示されたそれらと向き合う時、同時に私達は目の細かいざるにによって、知らないうちに細かく分類されていることに気づくだろう。理解者と部外者。そうしてそれらの目は更に細かく分類され、仕分けされ、結果見事に選ばれた者たちだけが、彼女の夢をのぞき見る資格を与えられるのだ。この上もなく甘美だが、毒を含んだ夢。
選ばれた者だけに効くその毒によって選ばれし人は彼女の前から姿を消すことを余儀無くされる。けれど彼らはそれでも幸せなのだ。何故なら彼女に選ばれた者だけが、味わうことのできる毒だから。
とにかく一度彼女の作品に触れてみて下さい。魅力という言葉の本当の意味が、ここにはあります。(大阪府・セノヲ)
【桜の下にて…/Apre's Vous】
●月村真樹さんの個人誌。これまでのコピー本等に収録された蓮くんとゆなちゃんのお話の総集編です。Hシーンがちょっとハードかな、とは思いますが、ストーリーはしっかりしてるので、本全体もかわいい感じになっています。杉浦志保さんのイラストもグー。月村さんと杉浦さんの実録4コマがとてもおもしろいです。ここのサークルさんは今回をもってしばらく冬眠してしまうそうで非常に残念です。(神奈川県・桐野朝)
【緋の史/BACK HALF】
●とても美しい絵と完成度の高いマンガ本文が目をひきます。キャラクターもとても個性的な感じがして、本編を読んでみたかったのですが、とりあえず序章本を買ってみました。(群馬県・真白るり子)
【四神聖獣伝記1/CHINESE倶楽部】
●CHINESE倶楽部さんの四神聖獣伝記1私のお気に入り。中でも彼。白い石を持つ伯黎(はくれい)さまが1番好き。2巻ではたくさん活躍すると聞きました。
早く伯黎さまにあいたい。(埼玉県・天童あやめ)
【ひらりんがいっぱーいシリーズ/CLUB HOUSE COMPANY】
●「長編」と言っていいかわかりませんが、1to2、3、4、5、5・5と出てますので、Pushします(もっとあるかもしれない)。ひらりんズのボケボケぶりも、もちろんおもろいけど、裕美絵ちゃんの成長ぶりと、堀井ちぇんちぇー(先生)との恋のゆくえを、これからも見守りたい。ので水口さんガンバレっ! わしわ見てるでー。買えばもれなく「大阪どツき漫才」ついてきますねん。(東京都・ちゅきでちゅーR)
【坂本さん/CO-MIX】
●ほのぼのする同人誌はあるが、笑える漫画が少ないような気が…。その中で久しぶりに、ククッと笑えました。写真を使うというずるい手を使っていましたが、今回買った同人誌の中では1番私好みでした。(東京都・東雲重龍)
【夜光玉 オリジナルサウンドトラックBGM集/COTTON FIELD】
●一応試聴サービスも行っていらっしゃったのですが、どうも他人が使ったヘッドフォン(とくにインナーイヤータイプ)をはめるのは生理的にイヤだったので、思い切って買ってみました。…目からウロコが落ちました。素晴らしいです。音質もさることながら、濃厚で壮大なスケールのサウンドは、真にてむじん氏の世界そのものです。妖しい(笑)メロディラインも、「夜光玉」のイメージを余すところなく表現しています。更に聴いていて心地好い。これが最も重要なコトです。
という訳でおんがくとして非常に完成されたものですので、原作を読んでいない方にも是非聴いてもらいたいです。そして原作にも手を出してほしい。(笑)やはり前作「ハヴァウェアストーリーズ」の出来を信じてよかった。(でも多少の不安はありましたが…)これからはヘッドフォンステレオを持参して回りましょう。(神奈川県・あんどんねこ)
【DRAGOON5 ABRAXS/DRAGOON】
●骨太でイイセンスしてるっていーと思うのダ。(愛知県・久保玲)
【ロビンソン side A/DiDo2】
●最近、装丁(デザイン)を余り考えない本が多くなったような気がします。見ずらいだけなのに文字の配列をやたら凝った本とか、無意味なフルカラーとか、表紙から本の内容がまったく想像できない本とか。シンプルだけが良いとは言いませんが久しぶりに私が内容、装丁とも納得できた一冊です。JUNEも平気な方はぜひ一度目を通していただきたいです。(茨城県・佐藤浩)
【お茶待ち時間の本6/FUKURO・KOUJI】
●思い出のいっぱいつまった小さいけれど、やさしくて、ほっとする本です。
昔のこと、なつかしい想い出するには、一種の才能がいるのではないかとおもいます。私なんか、昔のことは、思いだしたくもありません。まれに昔のことを、嫌なことも、つらかったこともなつかしい想い出として語れる人がいるのです。そんな強くてやさしい人の想い出話は、読んでいて、とてもほっとするし楽しいです。話に添えられているえもきれいで物語とよくあっています。
すこしこっちに置いといて、香りのよい紅茶でもいれて一息つこういう気持になれます。ありがとう。(埼玉県・清水悦子)
【Noel 2/FreeOrbit】
●天使が出てくる話なんですけれど、すごく人間味のあるストーリーだと思います。現実離れしていない、ごく普通の人間の生の営みの中に、ふいに天使が現れて、でもそれがちっとも不思議じゃなく、当たり前のように人間の心の中にとけこんでいく。ほのぼのとかほんわかとかいった雰囲気ではないのですが、じんわりときました。(前の本「Noel」も当然読みました)口の悪い天使が好きです。(埼玉県・関麻里子)
【WHOLE SOMEシリーズ/GEM STONE IN TAMAYA】
●山奥のはやらない一件の病院。そこで1人で運営してる高林先生にぞっこんホレこんでいる待ちゃんと、突然あらわれた患者、バラゾノ(♂)の、一風変わったラブラブ物です。高林先生命の待ちゃんがとってもカワいくてナイスだ! 早く「つづき」を読ませてくれー! この本は「まさに同人誌」ってゆー感じで、読後感サイコーです。(静岡県・杉本諒介)
【if/KICK OUT(?)】
●この本は東風社さんに委託されていたものです。作者の戸川隆行さんは別冊宝島などで文章やカットを拝見した事があるものの、漫画も書いてらっしゃるとは知らなかったのでこの本を見つけた時は喜びもひとしお(?)でした。
このストーリーは二人のゲイの男達が主人公ですが、JUNEではありません。日系アメリカ人のリュウと、同姓愛者であるというだけで父親に命を狙われてしまう青年ジェフという設定は、よくありがちと思われるでしょうが、「海外生活の中でセクシャリティーだけではなく、人種問題、民族問題、そして西洋白人文化圏のエゴイズムについてずっと腹を立てたり絶望したりを繰り返していた」という作者のコメントを踏まえた上で読むと、怖いくらいのリアリティをもって迫ってくる人間のドラマなのです。特に個人的に自分も同じようなことで真面目に悩んでいた時期があったので、同じセクシャリティではなくても共感できると言うか分かるなあという部分がたくさんあって、単にひとつの『作品』として読むわけにはいかなかった一冊でした。結局ジェフは家族とはわかりあえなかったわけだけど、(許しあえたとしても)「誰も私が私であることを止められはしない。私ですら私が私であることを止められない」というラストの台詞はなんだかほっとしたというか…救いじゃないけれど、結局そうゆうことなんだよねと納得できました。自分のことでも。
しかし、これと一緒に買ったのが『山本参助の続けて二発!』だったところが我ながら凄いなあ(笑)。ヒトは自分の中に千の仮面をもってるものだよね(とかなんとかいってごまかす奴…)。(神奈川県・タナカ)
【歯医者さんのはみがき本11/KURO=MUMIN】
●作中の「入れ歯」を「義足」にたとえて、治療をいやがる患者さんに「君は足の指のひょうそうを放って腐らせて足を切って義足にしたいのかー!」という歯医者さんのセリフには、虫歯への危機感が高まり、やはり一日3回は歯をみがなければと思いを改たにされました。
私は「時の農協前」の歯医者さんの本も好きだが、この歯医者さんのはみがき本もいい。しかし、この本はあまりにもサイズが小さすぎて、しかもB6の半分以下なので、他にも歯医者さんの本を出してるサークルさんはないのか~!? という欲求不満な方々が見逃してしまったのではと思い、筆をとりました。
個人的にはちっちゃな本はかわいく好きなのだが、再版するときはせめてもっとめだつようにB6の大きさにして、このおもしろい本を広めるべきであると思う。(埼玉県・歯医者ファン)
【サラ/Mai-Tass】
●甲申由氏の絵や話にはスゲーセンスがある。(神奈川県・白倉浩憲)
【OXYGEN/Marie Gold】
●くりくり巻毛でちょっとおバカなトールがメチャかわいいー。なんとか加賀の約に立とうと、健気なところもとってもかわいくて惚れちゃいました。
この本より前からお話はあるのですが、私は手に入れる事が出来なかったので、加賀がトールを拾ったいきさつが分からないのがとても残念です。
手首の傷とか、まだまだ謎だらけでトールの過去を想像すると、ちょっと切ない気分になります。
トールには幸せになってほしい。(神奈川県・石垣美恵子)
【London Calling/Moonlight Party】
●私はLondonに行ったことはない。
でも一度くらいはいってみたいよな--ゆっくりと、とか、思うんだけど、こういう本を見るとよけいにそう思っちゃう。やれやれ。
我々にとって、というよりたぶん、私にとってなんだと思うけれど、やっぱりロンドンと言ったらBELNEさん。こんかいのネコの話は、いつものロンドンものとも違って、それでもやっぱりロンドンだった。こういうところが、さすがと思ってしまう。
Chrisさんのパ-シィとJのはなしもなんかこう‥すごくらしくていいよなあ、と思う。それもあるけれど、絵が少し変ったかもしれない、と思った。なんかその、話、全体のもってる雰囲気がコマ全体にちゃ-んともり込まれているというか…いやはや、ずっと描き続けてほしいです。(東京都・田村涼子)
【NOVEL AIR version3.01/NOVEL AIR】
●相変わらずにレベルの高い作品群。やっぱりSFっていいよなーと思わせてくれます。(埼玉県・片倉あおい)
【小宇宙図鑑・3/O2PRESS】
●知人が「私は投稿でオリジナルやってるから同人でやる意味ない」と言いました。でも私、同人のオリジナルって商業誌と別個のモンだと思う!! この本はまさに同人のオリジナルの楽しさ、美しさ、すばらしさ、おもしろさのひし2と感じられる本だと思いますー!! 文才ないんでこのへんで。(神奈川県・けろ子)
【水の谺/SATIESM】
●フルカラー表紙の割に地味な上、内容は散文と短歌。旧仮名遣いなども正しいものかあやしいが、フリートークを読む限り、一般によく知られている詩などを全く作者が読んでいないらしいので仕様が無いかな、と思う。確かに拙い作品群ではあるけれど、何も知らない者特有の強さ、のようなものを感じた。テーマの「昭和・日本」の香りは確かに感じられた。三十一文字でヴィジョンが見えたなら充分だと思う。
「繰り返し 首に突き立てる剃刀の 赤い痛みは 水に谺(こだま)す」(神奈川県・K.K)
【東京ティッシュボーイズ/STINKS】
●何気なく歩いている駅前を、違った視線で見ながら歩いていました。この本を呼んだ影響がそうさせた、と頭では分かっていましたが結構ドキッとしました。
魚崎さんの作品は現実的な匂いを強く感じさせるので、身近に話を感じさせられますね。内容は結構ハードJUNEで、話の始めからガンガン飛ばしてくれますし、その状況場面が独特的な切り方なので、より一層ドキドキさせられます(この話は少年が父親に、性的対象にされてしまうというショッキングな内容から始まる)。でも、それだけじゃないよ! うまく表現は出来ないけれど、彼女の作品を読む人なら分かるはず。いい話です! 今回はハッピーエンドだったし、多くの人に読んでもらいたい!! (埼玉県・UNO)
【NEO GANDHARA/STUDIOバックギャモン】
●「西遊記」ではなく「最遊記」なんである。作者自ら「最もふざけた物語」と題名を読みといてしまう。確かにありふれたモチーフではある故になおさら料理の仕方で光るか埋もれるか決まるだろう。この本はパイロット版とも言うべき投稿作が収められており、現在3冊番外風の本が発行されている。本編は「できれば商業誌で発表したい」と温めていると言う事だが、ちらほら見え隠れする魅力で、早くまとまった物語が読みたい! と期待させるに充分である。できれば、よくある番外編とキャラクター紹介の羅列だけで終わって欲しくない、と切に願う次第である。(神奈川県・鷹水真)
【Sinsia Vol.2/Tirano】
●待っていました、コミティア34!! 前回は出ていなかったのでどうしたのかと思っていたTiranoさんが今回は参加していました。先日、Juneにも載っていたのですが、コミティアで『Sinsia』に出逢って、とても読みごたえがあったので2号目も…と思っていました。だから今回Sinsia2号を購入できてよかったよかった!! 小説本で絵とかが入っていないので、想像力もかきたてられる。次号の予告文も載っているから買いやすいんです。次の話の内容もわかるし…。フルカラーの絵が多い中、落ち着いた表紙なので、ちょっと地味かも…と感じますが、中身はおもしろい!! …? 違いますね。せつなくなったり、どきどきしたり、というのが正しいかな。特にHってわけではないんですけど、人の心のせつない部分とか気持ちとかを書いてるのでなんか涙が出ることもあるんです。こうゆう本に会ったのは久し振りかも…。次回も楽しみにしているサークルの1つ。3号目もチェックしてるのでTiranoの出るコミティアには足を運ぼう思ってます。(千葉県・Misa)
【Sinsia/Tirano】
●今回初めてコミティアに行きました。オリジナルの本はあまり購入する方ではないのですが、尾崎南さんが出られるときき、行ってみました。でも、案外当たりだったのがTiranoさんのところの本で、すごく地味で、一見、何だかなぁ~とか思ったのですが、買ってよかったです。
真野さんの書かれた話の続きが楽しみです。ぜひ、次回もコミティアに行って、新刊を買いたいと思いました。(東京都・砂場加奈子)
【I WISH 2/WE】
●"少女小説"ってのが最近ないな、と思ってました。
ファンタジーも好きだけど、昔よんだ"丘ミキ"みたいな、もっとふつうな、女の子の話が読みたいと思って、"1"を買った時にぴったりの話ですごくうれしかった。早く"2"が出ないかなーと思ってたので、うれしかったので、おすすめします。
コミティアとかでてくるので、ちょっと"ふつう"じゃないかもしれませんが。
ファンタジーでもSFでもないふつうの可愛い女の子のお話です。(埼玉県・ゆり)
【よいこのChristmas/YOIKO】
●私の家は「よい子にしていたらサンタさんがプレゼントをくれるよ」なんていう家庭ではありませんでした。クリスマスが近づくと家族でデパートに行き、親の懐具合に気をつかいながら「これ欲しい」とねだり、プレゼントを買ってもらう。夢も何もあったものじゃない。そのくせ、クリスマスの夜まで包みを開けてはいけないというゴーモンを課せられたものです。
本書『YOIKOのクリスマス』を読んでそんなことを思い出しました。女性サンタは孤独な少年にどんなプレゼントを贈るのか? プレゼントを贈るということは、贈られる相手の事を考えるということなんだなと思いました。だから、プレゼントを受け取った相手の反応が気になるのでしょう。女性サンタが実は少年と変わらない小さな女の子だったというオチが最高です。ギャグっぽい展開ながらシンミリさせられる作品です。(神奈川県・匿名希望)
●「真紅の伝説」もドラマチックで好きなのですが、こちらの本はまたガラッと変わって、ほのぼのコメディです。そんな中にも感傷的な人間ドラマが描き込まれていて、やはりホロリと感動してしまうのです。
クリスマスって何だか、暖かい気持ちになれますけれど、それもサンタクロ-スの贈りものなのかな…と、思いました。(群馬県・かないくみ子)
【rotate/meta-need】
●1つの言葉。 1本の線。 画面と空気。 キャラクターの瞳。
そんなものたちが、読む人の心の中から「淋しさ」をひっぱり出す。そんな本でした。でも淋しいのって、時々気持ち良くありません? (埼玉県・片倉あおい)
【佐渡/shambara】
●表紙の写真に魅かれて買ってしまいました。作者の西表あくびさんとダンナ様の旅行記なんだけど、思い入れがすごく良く伝わってきました。サブタイトル(?)に「トキに会いに行こう」とあるように、旅の目的は佐渡にしかいないトキなのですが、一緒にいただいたチラシによるともう佐渡には(というより日本には)一羽しか残ってないそうで、ショックを受けました。全然知らなかったー。
淡々としたイメージの文体と時間を追っただけの感のある旅行記の中にも、トキや佐渡という島への憧れや想いがこめられいるようで読み終った後、私もトキに会いたくなりました。願わくば、西表さん同様、「たくさんの人がこの本を見てトキに会いたくなりますように」。(千葉県・猫大魔人)
【フラボノイド2/「有害コミック問題」を考える会】
●同人フリークなら、これを避けて通るテはないよなぁ。
これをコミケのときに買い逃してしまったのは私にとって一生の不覚だった。それ位本書は、同人界にとっても現代のあらゆるメディアにおいても、重大な一冊であるのだ!!!! (神奈川県・金子久)
【INVISIBILITI1~3/I-S】
●テンポが最高な本です。
私がコミティアに来る時は「ふんいきもの」と「よみもの」の2つをお目あてにしているのですが、これは「よみもの」としてかいました。家にかえってから1~3まで一気に読みました。
登場人物1人々々に魅力を感じるせいでしょうか?読んでいて本当にあきません。とても個性的なキャラクターばかりです。それに何より朋川様の画風が好きで…。今日いちばんの収穫でした。で本人も「イロモノファンタジーいうべきか…何と表してよいのか分からない」とおっしゃるように、ギャグであり、色々な傾向のものが入っていておもしろいです。これらをまとめる朋川さんてすごい個性のもち主なんですね。
3かんは100Pで600円とリーズナブル。これからもうすくて高い本じゃなくて、よむためのほんをたくさん出していってください。カンバッテ下サイ。(埼玉県・ヒラミ)
【石魔の花嫁/あんきも工房】
●細かいコトを抜きにして、読み終えたときに「面白かった!」と言える作品でした。次回作も楽しみにしています(持ち込みもがんばってください)。私はこの作品に触発されてしまったよ。(福島県・つるぎ基明)
【けだもののように/ぐんたまカンパニー】
●扉を開いたら、もう無駄な灯や、余計な雑音もうっとうしくなって来た。与季子のあのふてぶてしいマスクに似合わずガラス人形の様な肌、時折り見せるイク時の歓喜の表情。今まで見た成人向けマンガよりもどこか引きつける様な力を秘めてるね。何べん読み返したか解らない位。(神奈川県・金子久)
【女子高生生体機構学/こげこげHOUSE】
●お話は、高校に入学した3人が同じクラスで出会ったことから始まります。
井上結佳はスポーツ少女、テニスの試合で一目ぼれされた男の子と付き合い出します。
井上優華はすでに彼氏持ち。仲の良かった関係はしかし、彼の欲求を優華が拒んだことから狂ってしまいます。
本命に落ちてこの高校へきた井上柚香、産休代理の先生に憧れるものの想い届かず去ってしまいます。
恋と性に揺れる彼女達。
自分を求める彼に、大学に合格したらと条件を付けて彼の反応に苦笑する結佳。
最初の彼と別れた優華は、社会人の男と付き合うものの満たされず、浮気、妊娠、中絶。
受験勉強に励む柚香は、予備校で知り合った男の子とほのかな関係。
彼女達のスタンスはバラバラで、経験したことも全然違います。本を読めばその意図は判るのですが、誰をとってみても「そんな子がいても不思議ではない」存在として描かれています。そのせいでしょう、卒業式を迎え3人が離ればなれになろうとするところで話は終わりますが、「でも、私たちは出会ったのだ-。」という最後の台詞がとても印象的でした。
制服ガイド、着こなしについて、雑誌紹介、アンケート、などの読み物としても充実しでおり、タイトルがピッタリはまっている本だと思います。(愛知県・河村崇)
【でぃれったんと叢書4 短編集 ちいさな舞台で~/でぃれったんと】
●先入観無しで読むとものすごく深い本。
漫画ではなく、小説なのだが、頭の中でそれぞれのシーンを思い浮かべられる。けっしてわざわざ詳しく説明しているわけではないのだ。
想像上ながら生き生きと動くそれぞれの登場人物。漫画と比べても、やはり、違う。(埼玉県・Gori)
【あんず山短大寮事件簿・5/どりあんしすたーず】
●結局の所、読み手というのは勝手なもんでイベントの度に新刊が出ていて欲しいと思っているわけである。こう言うと描き手の方々から「そんな事言ったってさぁ・」と叱られてしまいそうだが、これが読み手オンリーで同人誌と10年間つきあってきた私の偽らざる気持ちなんだから仕方な
い。とはいえ描き手の方々も学生であったり、社会人であったりで仲々そうも行かないのが現実と言う物であろう。またその辺を我々読み手も理解するべきだし・。
さてそんなこんなでこのサークルさんのこのあんず山シリーズ、身勝手な私の思い込みに応えてくれる嬉しい作品である。私としてはこのシリーズの新刊が手に入ればコミティアへ参加した目標は半分以上達成されたといっても過言ではない。
せねかのロザリオをめぐって更に二人の怪しいキャラが加わり、相変わらずのテンションと勢いで物語は突き進む。がんばれ! せねか、がんばれ! どりあんしすたーず、まだまだ私を楽しませてくれぇぇぇぃ(埼玉県・角川正恭)
●読むのだー 1巻から読んで笑えー あらすじなど紹介不可能だー(東京都・飛鳥修介)
【ながまる/ながまる堂】
●同人誌には、短い小説のような物語を詰めて出されているものがたまにある。
ながまる堂から3巻出ている「ながまる」は、4人の書き手が1冊に1つのテーマで競作している本でそれぞれ「植物的」「押し入れ」「コワイハナシ」となっており、いずれも28頁と薄い本ではあるが非常な完成度で読めば読むほど4種それぞれの持ち味が染み込んできて面白い。
中でも気に入ったものをあげるならば、私の場合「押し入れ」だ。一個の押し入れをためつすがめつ時には中に入ってしまったり、挙句、入ったまま襖を閉めて暗くしてみたりする。そんな風に押し入れに対して話をつくる4人の視点が遊ぶようにからみ合う。これが私には1番印象深い。(大阪府・大岡田徹)
【ドラゴンボールはなぜ終わったか/なぜ】
●いつまでもドラゴンボール以外のまんがにのめりこめない私。どうして?
でも、その答えを示されたようで。読んだあと、不思議な気持ちになった。そんな私はベジータのFan(笑)。
いつか、貴方の冷静な目で批評されるような作家になりたいな、とか夢みたりするのでした。(東京都・羅刹夜叉乃)
【物語的やおい論/なぜ】
●女性の言動が世の男どもの理解力を越えているのはべつに今に始まったことではない。だが、「やおい」と呼ばれる物語群の存在を初めて目の当たりしたときの当惑は、そう減多にあるものではない。
「女子中高生向けのポルノだ」というオヤジ週刊誌レベルの頭の悪そうな定義づけを仮に受け入れたとしても、それが何故また「男×男」でなければならないのか? 社会的禁忌(タブー)ををしげきするブラックなジョークとしてのこれらの「物語」が消費されているという理由だけでは、これほどの隆盛は理解できない。ありふれた男女間の恋愛を描いた「物語」でなく、少年達の同性愛の「物語」を彼女たちが選ばなければならなかった切実な理由はそこにあるのだろう。だが、女性特有(あるいは世代的にも限られるかもしれない)の極めてローカルな問題であるだけに男の側からは推測することはできても、検証は非常に難しい(ビジネスとしての規模に関わりなく、男女間で読まれ(消費され)方が現実にここまで異なっている以上、「やおい」それ自身は「ローカルな問題」である)。彼女達がこれらの「物語」をどのように表現し、そしてどのように読んで(消費して)いるかは、彼女達自身によって解き明かされるのを待つしかなかった。
本書は、そうした「永遠の門外漢」を約束された男性陣にとって待望の一冊と言えよう。自身もやおい作家である正岡武士を迎え、水沢 晶がアンケートの結果をもとに相変わらず明晰な論旨でやおい論を語る。だが、この本の著者の評論者としての優れた資質は、本来ローカルな問題である「やおい」から、男女の性差を越える普遍的な「コミュニケーション」の問題点を引き出してのけている点にある。
そう。社会の中で自分の居場所を探して苦悩しているのは彼女達ばかりではなく、また我々ばかりでもないのだ。
結局、すべてはそこから始まる事を、この本は告げているように思える。(東京都・義忠)
【地啼宮/まっこうくじら】
●小説の挿絵などでプロとしても活躍していらっしゃる綾坂おきさんの個人誌です。発行日が夏コミになっているのですが、なかった所をみると、完売してしまったらしいです。というわけで、私が手に入れたのはコミティア初売りの第2版です。
いわゆるファンタジーモノで、主人公の少女大守を中心に、色々珍騒動が起こるお話です。プロとして活躍されているだけあって絵がとても美しいのですが、ストーリーもすごくよいです。読んだ後、すごくほんわかとした、あったかーい気持ちになれます。ストレスのたまっている人にはぜひおススメです!!
1話完結のシリーズ物なのですが、短編が多く、今回は結構読みごたえのあるページ数だったのですごくうれしかったです。
最近では絵の他に小説も書き始めたらしいので、次のコミティアであったら絶対買うつもりです。(埼玉県・内田美穂子)
【EASE 2.5/まるち~ず】
●すいません大空真紀ってゆー同人作家さんの絵を久かたぶりにみられたってゆー理由だけで、「EASE 2.5」をPushします。私、昔この作家さんの大ファンだったんですけれど、5年くらい前から活動をやめてしまって…、忘れかけたやさきにコミティアで彼女の絵を発見してしまったので、とても感動してしまい、思わずエコヒイキぎみにPushしてしまいました。
ともかく彼女の描く絵はとてもかわいくて、今回の「EASE 2.5」は復活号ってゆうーことで薄かったですが、今後の活動にとても期待しています。(神奈川県・小笠原和寛)
【Brillante/まんまねえ屋】
●今回も岩田真美也さんPushです。私がこのBrillante(ブリランテ)の中で、特におすすめの作品は"水中恋愛"です。岩田さんの代表作(私が勝手に思っているかも知れませんが)と言っても過言ではない。この作品内容はなかなかヘビーですが、その分だけ読後の充実感も一潮です。まだ自分の求めている作品に出会えないでいる方へ、私はおすすめします。心に残る作品を読んでみませんか? (神奈川県・こちらは相模指令)
【想い出になれない/まんまねえ屋】
●誰かを好きになるって、とっても素敵ですよね。自分自身で、どうすることも出来ない不思議な気持ち。
主人公の女の子は最後の所で、「何故、好きだった人とは別の人の事ばかり、思い出してしまうのだろう」と自問自答しています。自分にとって、本当に大切な人を失った事を、後になって気付くなんて悲しいですよね。この作品を読み終ったらすこし切ない気分になった。そして、いろんな人と出会いを、大切にしたいな思いました。
22ページと、長い話ではないが、何回も読返した。それぐらい、気に入った一冊でした。(千葉県・青木雅美)
【Sarah/みりめとる】
●すごいです。まいりました。くやしいけどかないません。話の解説とかは私に期待しないでくれ。P.37のサラ&ユキト母子の絵がとてもお気に入りです。あと表紙フルカラーじゃない方が良かったなぁ(スミマセン)(神奈川県・紅茶羊羹)
【FAKE No.3/わ-か-ほりっく】
●評論・情報同人誌なんて、酸いも甘いもしりつくした三十男が、自分を切り売りするようなものだと思ってたけど、この本を作っているやつらは、どうもハタチらしい。その割に、出来はまあまあだけど、なんか自己規制してて食い足りないあたり、若さが感じられなくて少しシャクなのですが。まあ、絵描きサイドからは、「絵も描けねえゴミカスが何ぬかしやがる」と言われる中で、あえてやってる所だけは評価したいな、と。かっこわりいけどね。(東京都・王シフト)
【1920/わくわくはうす】
●この人のギャグセンスは最高です。単行本のカバーを外してみると、とんでもないヘンなマンガが印刷されており、なんかトクした気分になったこともあります。(東京都・西田好伸)
【KIZ・第4号/アートファクトリィ】
●描き手が楽しんで作っている、と思えるのが、ハルノ宵子さんの作品だった。何がどう、とは言えないけれど、会場のパネルにも原稿が展示してあって、「すごい」とおもった。すごいと思ってKIZを手にして、まず探した。…何故だろう。やはりすごい人だからか‥。う~んわからない。
わからないけれど、KIZに参加している描き手さんたちが本気で作品に取り込んでいるいることは確かだろうと思う。BELNEさんの作品も、他では見る事のできない作品だから…。山川さんの"王様"の話も、何と言ったらよいのか表現できないけれど、…なんとなく、ホッとする。会話が普通なのが、信じられないほど不思議。王様に「恋をしたら告白するもの」と妃が教えて、王様が手紙を渡す。お嬢さんは「お友だちになったばかりよ」と返事をする。‥何も間違ってはいない。でも何かが違うような気がしてしまう。
最近、テレビドラマの会話が、ものすごく不自然で、説明ばかりするので、それに慣れてしまったような気がする。今の言葉は? と考える間が、"ああ、そうか"と納得できる時間が、全くない。頭の中で疑問とかくとうすることができないので、どんどん頭(脳)がやわになっている気がします…。
そんな時に、KIZをよむと、ちょっとはたたき直された、そんな気がします。(東京都・田村涼子)
【賞金稼ぎの街/インクボトル】
●やっぱり絵的な点でも内容的な点でも志宇舞さんの「勢い」はすごいものがあります。昨今の傾向として、スタイリッシュさに走ってしまい、パワフルさが漫画に(一般的に)感じられなくなってしまっていたので、このノリに「久しぶりに全く理屈抜きで楽しめる漫画を読んだぜ」と思わせてもらえました。また、最近の漫画はとかくトーンに頼りすぎる感があったので、トーンを使っていない画面もインパクトがありました。一言、スゴいです。(神奈川県・瑞木亮)
【X-D/オーダーメイド】
●実は今回別のサークルさんのペーパーを見てそれを目的に来ましたが、以前友達に貸したっきり返ってこなかった『新宿異譚』X-Dが発行されていたのでラッキーでした。MRIが楽しみだなあっと。(埼玉県・パンの耳)
【MAP/カミナリ・パンチ】
●自画自賛…というわけではないけれど、この本が出来てとてもうれしかったので紹介させて下さい。
即売会で最近知り合った内田かずひろさん、古谷トシタカさんと、わたし山川直人が3人で本を作りました。というより、3人で「カミナリ・パンチ」というグループを結成して、そのグループの本だと考えています。漫画を描いている人間は、手紙のやり取りや、一緒にお酒を飲むのもいいですが、やっぱり同じ本に作品を描く! これが一番の交流です。
即売会以外の日に集まって、喫茶店で本についていろいろ相談したりするような時間が今とても楽しいです。というわけで、作っている人間が楽しんだ本ですが、今後コミティアのたびに1冊ずつ出していく予定です。読む人にも楽しい本になるようにしていきたいと思います。どうか見守ってやって下さい。(東京都・山川直人)
【Green Turf Vol.5/グリーン・ターフ】
●初めて見た時は、無料本と気づかずに手に取ったのですが、とにかく愛の感じられる本だと思います。今回で1周年だそうで、私が競馬をちゃんと見始めたのが1年前でちょうどVol.1をいただいた頃だったので、これからずっと楽しみが出来て幸せです。とてもわかり易く、わたしのような初心者には最高ですね。
これから末永くがんばって続けてほしいです。(東京都・中野朝紀)
【南米大陸ペルー・ボリビア旅行記/グループ自由巣】
●待っていましたの旅行記第2弾! 前回の「ギアナ高地」同様コリまくった作りの本で、センスのよさが1ページ1ページ込められている。サングラスにくわえタバコのお姉さんも健在でうれしい。「なんで空気の薄い所へ行く人がいるのかその気持ちがわからない」などとジジむさいことをヌケヌケと新聞のコラムに書いている桂三枝に読ませてやりたい。
次回も南米かな?また楽しい体験記を読ませてほしいものだ。作者のCATさんは借金を払い終るのだろうか。この本はあんまりもうかりそうもないのだが…。(東京都・西田好伸)
●全頁3色カラーの本文と、センスの良い表紙。期待通りの楽しい内容。前回同様周りの人に見せまくってます。今度はどこに行かれるのでしょうか。アフリカ? 南極? 冒険家CATさん、がんばって下さい。(長野県・ともたねこ)
●ナスカの地上絵を見るためにセスナ機に乗って地獄を味わい、クスコ市で高山病にかかり、民族音楽を聴くために夜間外出禁止令が出ている夜のラパス市街を出歩く…。ちょっと取り上げただけでも日本では体験できない事ばかりで、これだけでも十分面白く読めるのだが、この本の一番の魅力は作者姉妹が合間あいまに見せるボケ(失礼!)とツッコミの会話だろう。私は一人旅が好きなのだが、集団で旅するなら、こんな楽しい方々と一緒に行きたいと思う。(新潟県・保科伸之)
【CHERRY PLANET/コスモス パ-ク】
●この本は今までに見たことがないタイプの絵で、少女マンガとも少年マンガとも違う不思議な雰囲気のある本でした。はなしの内容はチェリープラネットという星に住む双子の男の子がいたずらを巻き起こすというものですが、この子たちが何故か下町風の格好をして、帝釈天で売ってるオモチャのようなものを首からぶらさげるなど、妙な味が出ていて何とも言えず良いです。2人にふりまわされる周りの人たちが、おかしく笑いどころもたくさんあってとても楽しく読ませてもらいました。サークルは初参加ということですが、これからもどんどん描いてほしいとおもいます。(神奈川県・杉山陽子)
【ホリーガーデン/サリーガーデンズ】
●今回は知人にたのまれた物を買うためだけにうろうろしてましたが、ちゃんと自分の本も選んで買えました。中でも一番良かったのが『ホリーガーデンズ』です。このあたたかさをどう伝えたら良いんでしょうか、すごく安心できる優しいお話で、出会えて本当に嬉しかったです。
なんか「ああ、これだよ、これ!!」って感じ。…読んだ人ならこの気持ちわかってもらえると思うんですが、どうでしょうか?(新潟県・シマウチ)
●涙がぽろぽろこぼれてきました。心の中になつかしさ、切なさ、さびしさ、いろんな思いがあふれてきました。
切ないおはなしですね。(東京都・池田澄)
●かわいくてやさしい絵柄。切なく透き通った懐かしい話。はっきり言って涙出た!!(東京都・神崎あゆみ)
【えんじぇる大戦争/シュガーリーグ】
●良かった本、に挙げちゃいましたけど、実はこれ市販のコミックス(なはず)なんですねー、それに気付いたのはラストページを見てから、でしたが(いや、てっきり同人誌に発表した作品をまとめて出した物かと…。合間に同人仲間のコメントのページがあったし)。
でも!! コミティア会場で売って下さって正解です。私の住んでいる所では、小学館や秋田書店のコミックスでさえ発売後1~2ヶ月待たねば店頭に出ない事が多々あります。ましてや小さな出版者の本などは…(『ぱふ』はあって1~2冊、で『COMIC BOX』はまーったく見かけません! 県庁所在地の街の書店で1冊見かけたのが何年前の事だか)。そんな訳で、スタジオ・シップなる会社も、コサージュなる雑誌も全く知りませんでした。当然の事ながら、コミックスの存在自体、知る由もなく…。つまり、注文する権利(とその情報)すら与えられなかった訳です。
今回勇気を出して(ティアズマガジン読んだ限りでは白い眼を向けた人もいるんじゃないかと思えるので)コミックスをスペースに持って来た佐藤真理乃さん、それを認めた主催者の皆さん、ありがとうございました! おかげでおたくな同人やおい少女の高校生活の実体(?)を笑いころげて読む事が出来ました。通販トラブルやパクリ本の件など「うんうん、わかるわかる」の世界でしたわ。ぜひ他の方にも読んでもらいたく1票を投じました。では。(岩手県・朝倉佳)
【月と星と2/パパル】
●この本を読んでいたら、暫くの間ゆっくり夜空を見ていない自分に気付きました。
いつもうつむいて下しか見てない人や、先を急ぐあまり前しか見えない人には(勿論そうでない人にも)読んでほしい一冊です。(神奈川県・金子晴峰)
【セプテンバー・モーン/ホランドテラープロダクション】
●とても読み応えがありました。少女リディアが消えてゆくシーンは、悲しく、切ない気持ちになりました。なんて素敵なマンガでしょう…。「幽い夜と静かな朝は」も良かったです。イルツさんって魅力的な女性ですね。(兵庫県・野真奈美)
【ミッドガルドの森綺譚/北島文子】
●A4版のカラーイラスト集です。可愛らしく丁寧な絵だけでも一見の価値がありますが、何より描かれている物語世界に対する北島さんの愛情と真剣さがぎっしり詰まっていて良いなーと思います。ぱらぱらと開くと心の中がほんわり暖かくなるステキな本です。(埼玉県・片倉あおい)
【クワガタの木をさがして/メタ・パラダイム】
●初めの数ペ-ジで、あっという間に少年の日常がファンタジ-に展開していてしまいます。そこから動きのあるストーリーに巻き込まれてゆきます。せりふのひとつ、ひとつが「動き」の中に組み込まれている様な感じです。
あとがきに「写真を撮られると魂を抜かれる…」というところからヒントを貰ったと書かれていましたが、そんなありふれた迷信も、この本を読んでリアルな感じさえしてきたのです。リアルなファンタジ-というか…。続きがとても楽しみです(群馬県・かないくみ子)
【ドブス/ユニーク学園まんが部】
●身内なのに僕だけ買わされた。まけてもくれなかった(東京都・ジャワ工房元)
●はじめてこのサークルの本を読みました。こんど張り倒しに行こうと思います。(神奈川県・情熱的料亭仲居)
●すげー面白かった! こんな同人誌見たことがない!!(厚さも頁数も内容も)カタログに載ってた「やまだかつてない」とはこのことだったのか!!
とにかく彼らは作品といい活動内容といいサイコー最悪!! もう誰も愛せないる
今後に期待。でも会場でお酒をガブガブガブガブガブガブガブガブ飲むのは感心できません。僕は飲むケド。(埼玉県・飛井さん)
●買った。
初めてここの本を、買った。
すげぇ。
すげぇよ。
アツいぜ。
クールだぜ。
ヘヴィだぜ。
324ページだぜ。
きっかり一時間、トリップのしっ放しさ。
1500円? 安いぜ。
すっげぇイカしているよ、この兄ちゃん達。(埼玉県・水野輝夫)
【ジャムシティ Vol.2/リスプ2】
●「いずれ花咲く恋もある?!」即断即決の男、有朋汀。告白されればベッドに直行。再会したらしたで、その場で(事実上の)同棲にもつれ込みか?ペースのまるで違う河合くんとの間に、意思の疎通は全くありません。(でも、この恋、花‥‥咲くんですよね‥‥?)
「花の咲く庭」どこか痛いような切なさと、ぬくもりのあるお話です。季節は移ろい、花は風に散っても、大切なものは心にあればいいのです。消えない灯(ともしび)のように。
「遊びじゃないんだ」三条くと伏見って‥‥メンタリティー、くりそつ。二人して勇くんで遊んでいるし(また勇くんが遊ばれちゃってるし)。いや勇くんは、二人が知り合ったいきさつを聞きたかっただけなんですけどね。二人合せて嘘千六百本なんだもん。
しかし、本当の本当"真相"って、どういうんでしょううね。気になるなぁ。
「俺も無人島につれていってくれ」持ち上げられては落とされて、まるでシーソーね。ふーぅ。
高村くんてば、わざとじゃないから始末に負えないなぁ。それでも、県くんの幸せを願わずにはいられません、私。
「嘉月と天沼」もはや言うべきことは何もありません。ただ、"あぁ、この二人なのね"と思うだけです(ほぉ、と溜め息) (東京都・はらほろひれはれ)
●「NONFICTION」すーっごくよかったというか、硝の健気さはとっても切なくて、愛って形じゃないけれどやっぱり自分だけのものにしたいって気持ちは誰にもあって…最後はそーなってすごく良かった。
「遊びじゃないんだ」は中学時代のかわいい(?)三条と伏見が見れて嬉しかったです。でもそろそろ朱雀と勇の進展が見たいのですが…
「いずれ花咲く恋のある?!」では有朋と河合の以外な再会でこれからの展開が楽しみ(思いやられる?)です
「嘉月と天沼」は、さすが嘉月の男、年賀状の達筆さには驚きました。嘉月の誕生日に天沼は何を贈ったのでしょうか?
とーっても気になるんですけれど…(神奈川県・MEIKO)
【Living Return2/リスプ2】
●好きな人と一緒に枯れ葉を踏みしめて歩くと"さかさか"っていう枯れ葉の音とともに幸せが倍増する音もします。(神奈川県・桐野朝)
【僕等の宇宙的愛は君達の生理的事情に勝てる…かな?/リバーシブル友の会】
●もう、傑作です。大いに笑かしていただきました。
概略をいうと、「ごく一般的な地球人青年とごく一般的(?)なα4星人とのサラリーマンJUNE」ねんですけどねー。
α4星こと"αケンタウルス第4惑星"の方々は、我々地球人類と外見ほぼ同じ、文化・思考性でも類似性高しの、"ずばり、ルーツは同じでしょう"な人々なのですが、一見ささやかで…しかし奥深い違いとなるのが、「お祝い」期間の存在。
そう、彼らには、(彼らの暦による)1年に1回の、決まった発情期があるのです。
(地球時間で言う)1年半に1回、約1週間、食べも眠りもせずにひたすら「お祝い」を続けるその代わり、それ以外の時はまるっきり、天使のごとく健全そのもの、という…。
この差異故に、「恋人」の欲望の過剰と不在にとことん振り回される、我らが主人公宍道未来生くんなのでした。
「恋人」と「」書きしたのは、α4星の「お祝い」は"みんな仲良くご一緒に"の世界で"決まった恋人"というのは、彼らの中には、概念すらも存在しないわけでして。
そもそも存在しない存在に、どうやったらなれるんでしょう?
"1週間寝食忘れて"の世界に、果たして地球人がついていけるのか? 1年半に1回のHで、ごく一般的地球青年の理性がもつのだろうか。
彼らの生理的事情と戦う、未来生くんの苦悩は深い。
がんばれ、負けるな。
君には、君らの宇宙的愛がついてる(…と思う)ぞ。(東京都・ばるばら・ばるばり)
【HOPE/王様の卵】
●15ヶ月ぶりに新刊を出したそうです。ほんとに少しずつしか話が進まないけれど、それも書き手さんの事情ということで仕方がないですよね。話はとてもわかりやすくて そう、かわいー話なんですよ。じれったくてね。和粟かずねさんがお描きになっているんですが、彼女の話は本当にちょっとずつしか幸せになっていかないんですよ。
でも、人間なんてそのちょっとの幸せが重なるから、いっぱい幸せな気持ちになるんですよね。(東京都・とくめーきぼー)
【きゃらめるりぼん/金星楽団】
●見本誌コーナーで一目惚れして、即購入に走りました。
演劇の解説本としての出来の見事さはもちろん、お二人の純粋な感動がストレートに、暖かく伝わってきて、読み終った後思わず「ごちそうさま! 」と言いたくなりました。 キャラメルボックスか……
今度、観に行ってみようかな。
あ、そう言えばザバダック聴き始めたのもここの人たちの本に感化されてだっけ。(笑) (埼玉県・水野輝夫)
【富樫義博/月光盗賊】
●今更だが、この本は凄い。
難しい事を難しい言葉で書いてあるのに、ちゃんと分かる。
批評とは、こういう事だ。(神奈川県・近藤恵子)
【ANNA&MILLERS SUPER/月蝕華劇】
●世に『アンミラ本』は数あれど、その群れの中において間違いなく最高峰に位置するであろう下北沢&平野両女史の送るアンミラ本。この「SUPER」で、はや4冊目とあいなりました。
両女史の他、感涙の限りの超豪華ゲストによるいつもながらの全編これアンミラっ娘満載で、思わず「いい仕事してるね……」と感嘆の声を漏らしてしまう程の、手に取って充実満足・開いて鑑賞して幸福感激の一冊であります。
さて昨今、巷では同人誌の作品性を問い、より高めて行こうとする流れが加速しております。
その中で、この本ほそんな世界とはまるで縁がございません。ただひたすら麗しきアンミラっ娘を鑑賞し、慈しむための本であります。高尚な「作品性」などと言う物は、はっきり言って存在いたしません。
それがどうした。
それが悪いのか?
こう言うの、嫌い?
俺、大好きだよ。こう言うの。(埼玉県・水野輝夫)
【人形少年/黒戌舎】
●表紙はスミ一色で、見た目はすごく地味な本かもしれません。が、ぜひ多くの人に読んでほしいと思いました。中性的なキャラクター、雰囲気、表情…。いわゆる「泣かせる話」とは違いますが、胸にじーんとくる何かがあります。特にこの本の中の「夢見る機械」という作品はおすすめです。作者の方、次の本も期待しています。もっともっと夢を見せてほしいです。頑張って下さい。(埼玉県・SAND)
●人形のヲ話なので自分と同じモチイフを使用されて自分なんぞより数億倍かっこ良いヲハナシを描かれるとウレシくてドキドキするです。
個人的にどっちかと言うと女のヒトが描かれる物より男のヒトが描かれる物の方が好きなワケでして(えっち系ノゾク(笑))更にウレシかった訳です。(愛知県・高川ヨ志ノリ)
【GODOT NO.7/散歩舎】
●無料配布で頂いた本です。イワミ・チカさんのスペイン旅行本を買ったら、オマケとして頂きました。無料配布本のハズが、なんだかとても面白かったです(無料配布の本ってほら、けっこういいかげんの多いでしょう)。ちゃんとお金出して買った本と何ら変わりない読みごたえでした。特に私、(食)についてとても興味あるからかもしれません。特にダイエットに関しては…。(中にあった「立派な体格」と言われてる体重より10Kgへったはずの私の方がぜんぜん重い…。ああー) ダイエット…しなくしゃなぁ…あと10Kgは。
こうゆうデザイン系の同人誌があるからコミティアは好き。(東京都・伊吹巡)
【自忘自記/慈徳社】
●文章を書くのが苦手の自分が、文章ばかりの評論本の紹介文を書くのもなんですが、かなり面白い本です。
本の構成は、主に4つに分かれていて、〈1〉海賊版問題、〈2〉ロリータ、〈3〉SM、〈4〉フットボール、と一つ一つは全然つながりはないのですが、文章がとてもうまくスラスラ読むことができます。内容も海賊版に対する最も効果的な方法にはなるほどと思えるし、他の3つもその題目にそれほど知識がなくても、いろいろ引用を用いて読者に対して内容についてこれるようになっています。又、作者さんが題について少しななめから見たような所が味になっていますし、〈3〉のSMの冒頭の小噺その1に思いっきり笑わせてもらいました。だからどうかみなさん一度読んでみてください。(埼玉県・松本隆)
【少年王女/少年王女】
●買いはしなかった。
買う気にはなれなかった。
この本からわたしは何も感じなかった。
作品内容の賛辞は他の人がやってくれるでしょう。
ただ採算を度外視した本のボリュームと値段の設定は正直に「凄いな」と思いました。作品を発表しても読まれなければ意味がありません。
そのために色々な手段がある中で値段を低く抑えることは簡単だが一番難しい事だと思います。
やけっぱちか読ませたい、読んで欲しいと思う熱意がないとできないでしょうから。 けど買わなかったやつがい言っても重みがないなぁ。(愛知県・森淳司)
【やおいの穴/人生】
●なんか…すごかった…。ただそれだけっス。(もちろんほめてるのよ)(千葉県・おざわ)
●「やおいの穴」。「穴」ですよ「穴」。やおいときて「穴」。このへんのセンスは流石、人生といった所でしょうか。以前に発行された「売れたい教大教典」でも世界の宗教に対比させた、やおい勢力マップという非常にアヤしいネタが掲載されておりその時から、作者様方のやおいに対する情熱の片鱗をうかがい知れたのですが、今回の「穴」はその情熱を結晶化させた代物だとおもいます。各作者様のやおいにおけるストライクゾーン等、野郎でも十分楽しめる内容です。同人(やおい)のもつ「熱」に触れてみたいと思う方、おすすめです。(東京都・無双三段腹)
【売れたい教大教典/人生】
●最近パロディにも興味関心を持つようになったので、非常に楽しく読ませていただきました。…いやあ、世の中ってスゴイなあ…。なんだかあっけにとられるばかりでした。はい。(埼玉県・シャネルトン)
【PRODROMES 1/須彌山】
●とても興味のある分野でしたし、天使のことをいろいろと知りたかったので買って見ました。もっと続きに出てる本が見てみたくなりました。
表紙、裏表紙に貼ってある写真、すごくインパクトがあってきれいでステキです。(群馬県・真白るり子)
【I/O Vol.2/酔族館】
●華激団というサークルが解散してもう5年以上がたってしまいましたが、当時本当にすごくレベルの高いサークルだった…。今でもオリジナル系で有名な!? (知らないかしら?)一ノ瀬柊子さん、今市子さん、遠藤りさをさん、篠原のんさんなんかや、当時からプロだった柿崎普美さん、ひたか良さん。小説では多戸雅之さんなんかがレギュラーで、ゲストには波津彬子さんや、瀬緒さん(篠原正美さん)なんかもいた。その華激団の団長の夏木えみさんとメンバーのみるいさん2人ともやっぱり上手い!! 少々荒い感じのする絵だけど、迫力のある作風で良い。特にみるいさんの作品はちょっと変わってて奥が深い。それがそのままかえってきた。(ちょっとオーバーかしら!?) 私は酔族館のI/O Vol.2をすすめます。(東京都・辻綾乃)
【百合すと/西在家香織派】
●『百合すと』五つのイカス
・今頃オウムネタでギャグをかますオヤジ感覚がイカス
・奥付を昔の某文庫そっくりにするオタッキーなセンスがイカス
・マジで百合が流行ると信じてるのがイカス
・44ページ200円の値段がイカス
・こんなハガキ出して知名度アップを狙う著者(私だ)のセコさがイカス
(東京都・中里一)
【Works/青空倶楽部】
●実は、この葉書は、反則なのです。なぜなら、当日買ったわけでなく、後日行われた読書会で見つけたものだからです。その場で三回読みかえし、その後一緒に来ていた知合にも見せました。卓抜した画力と作品構成力が私に与えた印象は「すごい、素晴らしい!」の一言、サークルカットにあった「漫画力全開」のコピーは、なる程、自信にうらうちされた発言だったかと納得しました。内容は、好き嫌いが分れてしまうものかもしれない。しかしこの読み終えた後に得た「俺は今、一つの物語を確かに読み終えたのだ」という読後感をもっと多くの人にも味わってもらいたいのです。この作品の主人公は何も解決出来なかったかもしれない、しかし彼は解決するために苦悩し、解決に向けて行動したのです。だから私は感動したし、そしてもっと多勢の人に読んでもらいたいと思ったのです。(栃木県・MA'R'.n.)
【SUN and NaveL2/大村】
●SUN and NaveL、期待以上に面白かったです。前回のティアズマガジンのPush&Reviewのコーナーに、女性の方があまり買っていかれないと書かれてあったのですが、デッサン力のしっかりしている所、安心して読ませていただけるネーム力で、すんなりと物語の世界に入っていけました。Hシーンがけっこうあるのですが、言葉や行動をありのまま、しっかりと描かれていると思います。キャラクターの性格は、1人1人(少々性格悪めですが)個性があって、なので話がいいですね。(キチュリとホマイが今後どう変わっていくのでしょう?)
次回コミティア、"3"が出るそうで、とても楽しみです(三重県/果竜)
【星ヒトツ/東風社】
●この本は昨年の8月発行されたモノですが、まだコミティアカタログでは紹介されていないので、今回感想を書かせていただきます。内容は太平洋戦争中、中国大陸へ出兵した兵隊達の出来事を書いたのですが、古参兵の新兵イジメの描写は「真空地帯」(原作・野間宏/映画・監督・山本薩夫、主演・木村功、S27製作)を連想させるものがあります。またプロローグという感じですが、これから「野火」(原作・大岡昇平)みたいな展開になっていくのでしょうか…。作者の方も、続きの話をこれからも出していくというコトで、期待しています。
同じ作者が書いた「山田参助の続けて二発」などの色モノ(本人が言っていた)の快作も出していますが、私としては、それと並行してシリアスな作品を出していただければ大変ありがたいなと思っています。(神奈川県・摺沢慎治)
【フロリスト1999/道楽者に月の冠】
●無気力な主人公。「死のうかな-」とついつぶやいてしまうほどに。お風呂が好きと力説する女の子を「何かに熱中する人は珍しい」と眺め、核戦争が始まると聞いても「起こりそうなことだよね」と達観する。
そんな主人公の無気力さに、つい同調する。自分の生きる意味を…無目的な自分、存在の無力さ、考えてしまう。
「今僕がベンチを立って/柵まで歩き/何気なく乗りこえて/よっこらしょととびおりても/世界は何も変わりはしない」-そんなことを考えてしまうやるせなさが、わかってしまう。駅のホームでふと、ここから飛び込んだら楽になれるのかな、と考えてしまうのは私だけではないはずだ。(さすがに実行に移そうと思ったことはないけれど。)
会社を辞めてフロリスト(笑)として街中に参上した女の子が、路行く人々に感動を与えても、それさえも主人公の彼は「べつにそんなことで世界は何も変わりはしない」とあっさり受け流してしまう。
…でも、実際そうなのだ。どんなに感動的な出来事があったとしても、それが自分を変えることなんて滅多にない。ましてや、自分のするべきことが見つかるわけなんてない。まぁ、人生なんてそんなものだよ。と、素直に納得してしまえる自分は、ちょっと悲しい。
じゃあどうやって生きるのかといったら、目の前にある小さな幸せを、幸せとして受け止めて行くしかない。彼が、お風呂に入ることに幸せの可能性を見い出したように。彼は決して幸せそのものを見い出したワケではないけれど…何も変っていないようで、何かが変わっているのだと、そう思うしかないのだ。(愛知県・河村崇)
●なんかつかみどころがないなあ。こういうのを「味がある」っていうんだろうなあ。とりあえず私も署名します(笑)。(埼玉県・Gori)
●「ハハハ何それー」と、読み終わって笑ったら、急に切なくなって、ちょっと泣きたくなってしまいました。かわいい絵とキャラクターでほのぼのとした気持ちにさせるけれど、中心にあるものはかなり硬くて飲み下せない感じがします。水人さんの本はいつも。それで余計に切ないです。こんな本をさらりと作ってしまう水人さんが私は怖いです。(千葉県・卯月蓮)
●今度は……は、反戦かぁ~~。こっ困った……
うん、確かにね、戦争は嫌ですよ。それはもう数え切れない程の人が言っている事だし、絶対的に正しい事だと思います。誰がどんなに平和をあざ笑おうと、平和な日常の喜びを求め、享受する権利は万人にある訳だからして、
ゆっくりフロに入りたいから戦争反対。
まことに結構。それでいい。
……ただ、歴史の流れって最強だし、それに対して人間の力はあまりに無力。口で反対反対って言うだけならいくらでもできますが、でも、ただそれだけじゃだめ。戦争とは常に問答無用なものですし、正しい事が強い事とは限らないのです。(本当、『映像の世紀』とか見てるとねぇ……(嘆息))
本気で戦争を止めるにはどうしたらいいのか。
問答無用で起こってしまう戦争に対し、フロライフを守るために我々は何をすべきなのか。
「戦争は嫌だ」ってのはさんざ言い尽くされてますから、反戦を語るにはもうその辺まで突っ込まきゃ説得力無いんですよね。本当は。
だから個人的には巻末の「私はフロを愛するテロリスト、略してフロリスト」って話の方が面白いと思います(笑)。「私は意地でも平和なフロライフを送る。それを乱す奴とは銃を取ってでも戦う! 」ぐらい言ってもバチは当たらないと思うし。
……が、結局それは描けなかった訳で、ここの本にそこまで求めるのは酷かな、と思います。現に面白かったし、ま、これはこれで、このサークルらしい本でよろしいんじゃないでしょうか。(埼玉県・水野輝夫)
【ポスト・ウーマンリヴとスーダラ人生/道楽者に月の冠】
●印象に残っている言葉があります。「へらへら笑って死ねたらいいな」ほんとうにそうです。一人でぽっくり静かに死ねたら言うことがありません。
そうしてじめじめ暗いお墓に入りたくありません。できたら、私の大好きな御寺の紅葉の林の根っこに散骨してほしいです。そうしてもらえたら、どんなに幸せでしょう。でも問題が一つあります。へらへら笑って死ぬためには、へらへら笑って生きなければなりません。これは相当難しいことです。矛盾しているようですが、今からでも、へらへら笑って生きるよう努力しなくてはなと思います。(埼玉県・清水悦子)
【遊びの理由(私家版)/内田かずひろ 委託】
●この本は数回前のコミティアに内田かずひろ氏が委託で持って来ていた作品で、わけあって今回手に入れる事が出来ました。今回1冊しか持って来ていないし、次回に出品(?)される事もないと思うのでここで推薦してもいかがなものかと思うんですけど…。
184枚の絵を並べた絵画本。エンピツ画によるクリスタル調に仕上げた184枚の風景。少女を中心に日常、エピソードを描き晒け出す。スバラシイ! の一言です(私の好みで言ってます)。付け加えれば、この本を持って来た内田氏もまたスバラシイマンガを描く人です。「カルシウム」から「カミナリパンチ NO! MAP」の作品も心に響く名作である事は言うまでもない事ですね。ちなみに竹書房のコマものもこれまたグッドです。早く単行本を出していただきたいものです。(東京都・水野紀之)
【NYABIRINTH NO.2/二次元魔術館】
●すっごく中身が濃い!! ショートストーリーの「アリスの鏡の国」のラストがなんとも言えないような、自業自得なんでしょうねぇ。どこまでもみていたい。(神奈川県・マリア・ドロレス)
【ジンカ/虹と理科教室】
●行ったことはないけれど、どこかで見たことがある風景とか、視覚的にははっきりとは思い出さないれけど、その時の感覚(夏の強烈な日差しの中に吹く風だとか、小春日和の5時間目だとか)をはっきりと感じる本でした。読んでいて心地良い気持ちになります。これと一緒に貰った銀河鉄道の夜みたいなコピー本(?)も良かった。(東京都・野崎美玲)
【犬缶4/猫館】
●前回の3を見て、けっこう気に入ったので前の号を買おうと行ったら4が出てたので買ってしまった。前回のコミティアとちがってジャンルに動物が増えてて また、そこにいてくれたので探しやすくてよかった。しかしサークル名が猫館とあり、犬本は4まで出てるので次は猫本を出すという話をきき、望ちゃん(犬本の主人公)ファンとしてはそれはないよと思い筆をとりました(犬本は少ないので)。とにかく望ちゃんがかわいいので読んでみて下さい。(神奈川県・サクラサク)
●いつもなに犬? と聞かれてしまうハスキー犬の望ちゃんを描いた本です。動物本でも猫本やハムスター本が多い中、犬派の私としては犬本にガンバってほしいのでPushします。それにけっこう短い時期にもう4冊目が出てる。継続は力なり…。ガンバってほしいです。(神奈川県・MAMI)
【犬缶1~4/猫館】
●実家をはなれてアパートで一人暮らし。犬も飼えずはんどうで、目につくと犬本を買っていました。
その中でも4冊(1~4まであったので)いきおいで犬缶シリーズを買ったが…ここだけは他の動物親バカ本ではないので驚いた。この犬缶は一匹の望ちゃんというハスキー犬の実話マンガなのだが、作者の犬ではなく友人の犬なのだ。こういうマンガって飼い主しか描けない特権マンガだと思っていたので目からウロコだった。1,2冊ならともかく4冊も…よほど近所に住んでいると思いきやそーでもないらしいし、そんな意味で他の親バカ本より苦労してつくられているのではないかと思った。だから犬が飼いたくても飼えない人もぜひご一読を!(神奈川県・山本博子)
【たたんたたん4/年寄工房舎】
●傑作。
まず何と言っても、氏にこのテのものを書かせて右に出る者はいない。この本を買うのが今回の最大の目的であったし、買えた今、私は至福の絶頂を満喫している。
私がここで、この本について能書きをたれることは無意味だ。氏の作品の前では、どんな極彩色の言葉も光彩を失い、氏の作品を貶める結果になるからだ。文字で氏の作品の優しさやぬくもり、迫力を伝えるのはほぼ不可能だろう。だから読め! そして感動に打ち震えるがいい。荒削りで、故に温かい氏の作品は、人の情というものを貴方に魅せてくれるに違いない。
ちなみにこの本は、もう在庫ナシとのこと。私の手にあるものが最後の一冊であるらしい。開場後、速攻で二分で到着し、手にできたのが最後の一冊というこの感動! 本当に、嬉しいなどというものではない。
ということで、読者諸君には他の作品で彼の雄大なかつ温かな世界を堪能してもらいたい。ふふふ、くやしいか。氏の作品は、それほどよいのだ! それでは諸君、アデュー! (埼玉県・徳永和巳)
【たたんたたんVOL6/年寄工房舎】
●『たたんたたん』の作者ともみ先生の絵が大好きです。とくに女の子の絵が大好きです。話の内容も鉄道ネタなのですが鉄道マニアじゃなくても楽しめる話が最高です。(神奈川県・豊田順子LOVE)
●ともみさんって妥協しないんですね。56ページの少なめの本に関らず
・フルカラーカバー
・色紙巻頭2色・本文にも2色
・見返し
装丁がすごいです。
中身も『あの日のこと』という話が個人的に気に入りました。表紙の女の子がかわいい。(神奈川県・雅)
【機械少女/腐蝕金属】
●小説の本なんて普段買う事すらないのにこの本は何度も読み返してしまうほどにおもしろかった。キイカさんの絵もいいですねぇ。もうイチオシです。(千葉県・河原しいな)
【B.O.D Vol.2/放送塔】
●TAGRO氏の絵はよいよい。(神奈川県・白倉浩憲)
【B.O.D/放送塔】
●ティアズマガジン・サークルガイド扉のイラストに惹かれるものがあって覗いてみました。
こーいうのを「センスがいい」って言うんでしょうか(あくまで私自身の感覚ですが)。 3等身キャラクター達が紙面狭しと暴れまわり、刃物が飛び交い手首が落ちて血がどぶぁ~っと・・・・・と言っても、コミカルタッチな絵柄のおかげでグロさは全く感じさせません。
人間武器庫の様な色気バリバリの戦うバニーガール、という所謂 "王道"のお話ですが一見の価値あり、です。
読み終えて一言、 「おもしれーじゃねーか」(埼玉県・角川正恭)
【ミッドガルドの森綺譚/北島文子】
●久々に『買って嬉しかった本』に出会えた~。北欧神話ベースのフルカラー絵本ですが、思わず「自分もこんな本を創ってみたい!」と奮起させられました。(神奈川県・渡和田麗)
【くだまくくだもの8/満月小唄】
●腹のソコから笑った。日々の嫌な出来事をふっとばして貰いました。阿字丸よ、ありがとう!! 近頃笑ってないと思う者はこの本を読め!!(東京都/吉野はるか)
【WILD JUNK!!/遊民公司】
●数年前のコミケにて、このサークルさん発行の同人誌『NOMAD』を手にして度肝を抜かれて以来の大ファンでした。ずっと「このサークルさんもコミティアに出てくれたらなー」と思っていたので(今回が初参加とのことでした)、ものすごくうれしかったです。
今回購入した本は、窪田浩一さんという方の個人誌です。マンガが1本と、イラスト、フリートークで構成されているのですが、人物やメカ、背景に至るまでシャープなタッチでこれでもかという位精密に描き込まれており、細部まで技術に頼ったごまかしやスキもなく、とにかくその作画レベルの高さに圧倒されました。
今回の本を始めとして、このサークルさん発行の本は、私にとって「見て」いて飽きないのです。「メカと少女とガレキと怪物」このキーワードにピン! ときた方には是非是非おすすめします。(埼玉県・埼玉犬)
【瞳子/林檎堂】
●ご本人は『出来が悪くてごめん』ということでしたが、私は、本当に久しぶりにエロティックな漫画に出会えて興奮しました。ただ、完結しなかったことはとても残念でしたが。(茨城県・佐藤浩)
【RETURN MATCH 翔子/學茶無館】
●お金が続かないような気がしたので、てを出さずにいたのですが、コミックスなったのを幸い、買いました。すごく…なんか良かったです。早く続きがコミックス化しないかなーと思います。翔子ちゃんも素敵だけれど、周りで動く人も、とても良いと思うお体に気をつけて、描き続けてください。(静岡県・お茶とみかん)
===ここより下は長編特集用コメント===
【赤い月3/SAHARA BLUE】
●まだ3巻目ですが、世紀を越えて続く予定とのことです。要所、要所をひいて、ひいて、しめる展開が今後を期待させます。まずは1巻をとってみてください。あまりの"ひき"のうまさに3冊まとめて買っていることでしょう。(東京都・タカムネ21歳)
【CHASING THE RAINBOW/E.M.P.T】
●何度でもプッシュします。あらすじはどなたかが書くでしょうが、一話読み切りでつみあげるスタイルの長編として完璧に近いデキです。話をあちこちに散らして収拾がつかなくなる長編(?)が多いなか、この作品は合わせて読むと起承転結きちんとしています。その上、おもしろいんだから!(東京都・タカムネ21歳)
【Return to the sky/U.SA products】
●「昔々神様が世界をこさえた後 生き物をつくり 海へ空へ山へと放たれました/神様が人間の形をつくるまでにできてしまった中途半端なものたちを 亜人種といいます。」(本文より)
この世界には、人間と動物の他に、手が鳥の羽であるトリヒト、海に棲み地上には長く住めないウミヒト、そう呼ばれる種族がいます。しかしトリヒトやウミヒトははその変わった存在から、人間の見世物として扱われています。ちょうど奴隷のようなものでしょう。それ故彼らは、人間から離れた森や海にその身を寄せ、動物達と暮らしています。もっともこれはあくまで背景であって、この物語の本質ではありませんが。
トリヒトのチヤは、覚えたばかりの「ひみつ」(トリヒトは知能があまり高くないようです)を持ち去った人間を追って、森を抜けてしまいます。人間の町で飼われていたアーシャを森に連れていこうと雪の中をさ迷い凍え死にさせても、それさえも彼はわかりません。
ウミヒトのシータはチヤを連れ戻す為に森を出ます。しかし彼は水の無い所にはいられない上、ウミヒトを狩る「黒天使」に捕らえられ、お人好しな性格も災いしてなかなか先に進めません。
「黒天使」の頭目カノ。ウミヒトを追い続ける彼は冷酷であり、身元怪しさから仲間からも敵視される存在。シータを追い詰める一方で、内部の揉め事にはまってしまう。
面白いように悲劇に巻き込まれ、すれ違っていきます。
「純粋さ故の悲劇」とでも言うものでしょうか…。チヤはただ純粋にヒミツを追い、アーシャを連れようとし、しかし自分が何をしたのかよくわかっていません。カノがウミヒトを憎む理由はウミヒトのせいで全てを失ったせい、しかしそれも本当は良かれと思ってされた事…。シータはただチヤを探すため、それだけのために森を出たものの、カノに出会って自分のしたことの罪を知ってしまいます。
盗人のラグ、芝居一座のティカとライ、「黒天使」副頭目のグレイ。カチュアとミーオの母娘。3人の回りに様々な人間がからみながら、いよいよ彼らが一つの点にあつまろうとしています。これ載るころにはまでには完結しているはず…。3人は無事に帰るべき所に帰ることができるのでしょうか?
結末が楽しみでもあり、不安でもあります。
(愛知県・河村崇)
【ぐんたまカンパニー/けだもののように】
●なんと表現したらよいか言葉にこまるのですが、「初めて見てしまったエロ本」の時の気持ちを抱かせる本、とでも言うのでしょうか? "性"(エロティックという意味での)というタブーをかいまみてしまううしろめたさと"こわいもの見たさ"がおりまざったフクザツな印象を受ける話です。キーワードは"ケダモノ"でしょうか。今のところ巻を追うごとにエスカレートしていくエロティシズムと"ヨリ子"の存在が"ケダモノ"のように見えますが、ヨリ子をとりまく"男たち"(-主人公の一太を含む)が、そして読者である"僕等"がケダモノと化しているのではないのか…と邪推してしまうのですが、いかがでしょうか。きっと僕等は、"けだもののように"この本の次巻を求めるようになるのではないでしょうか。果たして真の"ケダモノ"は何なのか、今から新たなるインパクトを期待させる本です。まだこの本に出会っていない"ケダモノ"予備軍のあなたに、読んでほしい本です。(千葉県・本間隆紀)
【龍騎兵三/龍計画】
●以前隣々接したときにはうるさくて邪魔で張り倒してやろうかと思ったものだけど今回なんかこざっぱりしてて本買ったら飴くれて両替までしてくれてだからじゃないけど作品も回を重ねるごとに面白くそして読み易くなっていて商業誌で書き始めてから格段に「よくなった」作家だと思った。本当に。頑張って出世してくれよ。応援するから。(神奈川県・原田みどり)
【四神聖獣伝記1/CHINESE倶楽部】
●基本(キッカケ)は、"続きを早くみたい"という声がほしかったから!
初めてだしたオフは、時間と予算…不安にかられていた。
2冊目は、手術後(右手でした!)だったので絵柄に不安定な部分があった上に又しても時間がなかった…というわけでどれも不発。
だから"四神~"は納得いくまで落ちよーが超ぶ厚い本になろーがやってやるー!
好きなことぶちまいてやるー!! てなワケで気合い入れて今も執筆中です!!(長編は気合いだーっ!!)(東京都・櫻希明)
【忍者伝説Blue Moon Stone/half way】
●今回、長編特集と、いうので、自分ちの本をプッシュします。前世からの縁深い5人が出会ってから、成長してゆく話なのですが、漫画と小説で成り立っている為、手に取っても置いてかれてしまうのですよ。(まあ、漫画もはっきりいって上手くないので仕方ないのですが)内容は面白いと思うので躊躇しないで、手に取って頂ければと思います。
まだ、2冊しか出ていないのですが、これからまだまだ続いていきます。
貴方も、5人の行く末を私達と一緒に見てゆきませんか?(東京都・春日野馨)
【RUNAWAY GAMEシリーズ/デイリープラネット社】
●私の大のお気に入りのシリーズは、「デイリープラネット社」の羽柴惺さんの「RUNAWAY GAME シリーズ」です。
ジャンルは、はっきり、きっぱり、少女漫画。それも、最近めっきり見かけなくなったお姫様ものを想像していただければ、雰囲気はお分かりいただけるかと思います。「お姫様なんて、今さら」と思われる向きもあるでしょうが、それが好きな人には、堪えられないシリーズです。
ストーリーをざっとご説明します。
さるヨーロッパの小国でクーデターが発生する。双子のプリンセスの片割れで、まだ赤ん坊だったエミリーヌ姫は難をのがれたものの、泥棒組織に拾われる。そこで自分の出自を知らぬまま、エミという名前で泥棒として育てられるが、組織のやり方に反感を抱き、仲間と脱走。以後、裏切り者として組織から追われることになるが、やがてエミの身分も判明。しかし、お姫様暮らしが性に合わないエミは、何かと事件に巻き込まれていく。
ポイントは、エミリーヌと、彼女の幼馴染みで、エミのためならたとえ火の中水の中、というジェイとの恋の行方でしょうか。もう、少女漫画のオイシイところを、全部詰め込んだという感じのお話です。
個人誌で3冊出ていますが、ストーリー順ではありません。でも、全体のストーリー紹介のある1冊目から読むのがおススメです。どれも厚さのある、読みごたえのある本です。少女漫画のお姫様に憧れたことのある方に、ぜひぜひおススメのシリーズです。(神奈川県・近藤恵子)
【鳥の王国/SERENGETI】
●ジャンルとしてはファンタジーになるのでしょうが、作者は少女まんがだと言っています。多くの方が"紫堂恭子作風"だというのは、ほめているのか、まねしすぎだという非難の声なのかどちらでしょう?
ファンタジーといっても、剣や魔法とはあまり縁のない、どちらかといえば見知らぬ外国の昔話といった感じであります。話の内容をざっとまとめますと、「鳥の王-リヴィウス」と呼ばれる、ヒトを乗せて飛ぶことの出来る巨大飛翔鳥が存在するという伝説の残る世界。そこにはノースとナセルという二種のヒトが共存していた。主人公クラウゼは、ひょんな事から「リヴィウス」の話を聞き、少年らしい単純な憧れからその鳥に強く引かれる。けれども彼と親しくしてくれたノースの老人が殺された事で「リヴィウス捜し」は別の意味をもってきた…。
この話はかなり長く続きそうなので、これからチャレンジする方は、それなりの覚悟をして下さいとは、作者からのせいいっぱいの思いやりのメッセージであります。(新潟県・コノハズク)
●この物語の世界には2種類のヒトが存在する。繁殖力に優れた「ノース」と、特殊な能力を持つ「ナセル」が共存している。
ナセルの一種族「ビアード」に生まれた少年・クラウゼは、ビアードらしからぬ小柄な体系のため、仲間からうとまれ孤立していた。ある日、ノースの老人アルフォンスを助けた事からクラウゼの運命は変わっていく。暖かい老人の心と触れあう事で、彼は劣等感を克服し成長していく。そして老人から、この世界を変える重大な秘密を、彼自身は知らぬ間に託される事になる。
1~2巻はクラウゼとアルフォンス老人との出会いが、3巻はアルフォンスの青年時代と、彼を追う敵たちとの関係が描かれ、登場人物に深みを持たせている。4巻以降は謎を解く鍵をにぎる少女が登場し、物語は新たな展開をむかえる。
今、一番続きが楽しみな本である。(新潟県・保科伸之)
●その姿ゆえに同種から疎外される少年クラウゼ。彼を一個の人間と認めてくれた二人の老人、出会いと別れ、そして旅立ち-…。鳥に愛される少女アミエル、天を駆ける鳥の王リヴィウス…安心して待っていられる長編というのも珍しいのでまだまだ続きそうですががんばって欲しいです。(神奈川県・葦谷良)
●その世界でヒトと呼ばれる種族は2種類いた。地味な色の瞳と髪を持つ「ノース」と、鳥のように色鮮やかな瞳と髪を持つ「ナセル」。ナセルの少年がノースの老人に出会うところから物語は始まる。少年は色鮮やかなナセルの徴を持ちながらも、ナセルとしての能力が発現しないことを疎まれて町外れの森で1人で暮らしていた。老人はノースの大国ハイゼンの前領主の重鎮で、現領主が放った刺客に追われてこの森にたどり着いたところだった。老人は少年と暮らすうちに1冊の本を彼に託す。そしてこの本が少年のその後の運命を大きく変えていくことになる。やがて森を出た少年は1人の少女に出会う。彼女は銀色の髪と、月の光の色の瞳を持っていた--。
この作品の魅力は何と言っても、登場人物の1人1人が人間としての"奥行き"を備えていることだ。現実の人間の言葉や動作はその時々の判断で現れるように見えても、実はそれまで生きてきた時間の重みを背負っている。それと同じように「鳥の王国」の登場人物の言葉や振舞いは
その人物のそれまでの生きざまを反映している。
長編ものはストーリーが重要であることは間違いない。だが、どんなに優れたストーリーでも登場人物が魅力的でなければ読み進めることはできない。この作品の登場人物は皆、作者が考えたストーリーに沿って行動する受動的な存在ではない。自らがストーリーを作り上げていく能動的な存在だ。それはおそらく、1人1人が作者の人生観や世界観をさまざまな視点から具現化した分身として機能しているからだろう。そのため、読者はきわめて自然にストーリーに引き込まれてしまう。
もちろん、そういった登場人物たちが織りなすストーリー展開も十分に魅力的だ。5巻まで進んでいる現在、ストーリーは「起承転結」の承に差しかかったところ(だと思う)。これまでのさまざまな伏線が部分的に集結する一方で、新たな展開を予感させる謎もいくつか現れている。今後の一層の盛り上りが期待できるところだ。
93年11月に1巻を発行して以来、1巻あたり70~100ページで既に5巻まで発行しているペースも、続きを早く読みたいと思うわがままな読者にはうれしい(ほかに外伝も1冊でている)。おそらくは大変なご苦労をされて執筆されていることと思うが、この作品を読んだ人はどれだけかかろうと最後まで描きあげてもらいたいと思わずにいられないだろう。そして最後まで読み続けたいと・・・。(東京都・中條将典)
【Invisibility/T-S】
●今のところ1~3まで発行しています。
めずらしいTRGPによってストーリーが展開しています。ファンタジーは苦手なのですが(余りに非
現実すぎて これは何が何だか。
登場人物のあまりのノン気さ。マヌケさに思わず自分をかさねてしまうのであります(泣)
(とにかくTRGPなので、今後どうなるのかさっぱりわからないのか不安でもありますが、あらすじ…五人(約)のおマヌケパーティが魔術にかかった仲間を助けに色モノな旅を続ける…って単純なモノではあるのですが、とにかくよんでみて下さい。これほど自虐的な漫画を描く人もいないと思います。ははは。作者様スマン。
(京都府・中村春菊)
【何考えてんだシリーズ/Gco-op】
●この上もなく好みのタイプが正真正銘の男だった!!
惚れた相手には男同志という事実も目を瞑ってもらおうとガンバル青年と、何が何だか納得のできない主人公のドタバタマンガです。現在"2"まで出てます。ほぼ年刊ペース(超トロい…)なので"3"は春頃でしょうか…。長編というよりは、長く書き続けている本ですね。これからあと4冊くらい発行す予定です(飛さん本気かなぁ…?)。
只今、しんぼう強く続刊を待てる人募集中…(トホホ…)マジで。
ちなみに本人(山口飛陽)にナイショでこれ書いてます。はは。がんばれよ!! 相棒!!(岩手県・たかはし智)
【ベルセルカー武勇伝/K.Ewks.STUDIO】
●ベルセルカーと呼ばれる戦士たちが、巨大な戦機士を操り、互いの技を競い合う時代があった…。主人公である、ジークは、まだ12才の少年。片田舎で平和に暮らしていたある日、祖父であり、戦機士(一般にネオ・ウォリアという)の設計を手掛けている科学者スファン博士から、彼専用のネオ・ウォリアを取りに来るよう、連絡をうける。そして…[続きは当サークルで読んでってネ~。](茨城県・かざわはやき)
【暗闇天狗始末記中村屋/千葉県】
●出てくる人たちが皆かっこよくて、かわいくて、別に『時代劇』としてのワクがなくても充分鑑賞にたえられる長編マンガだと思います。
もちろんそのワクの『時代劇』もすごい魅力的なんです。背景もしっかりしていて私のような『時代劇フリーク』にはうれしい限りです。
同じ地味な(私だけね…)長編マンガをかいてる者しましては心強い先パイです。
これからもがんばってくれい。続きを楽しみに待ってるよ。(千葉県・朋川志生・I-S)
【悪魔トリルの魔狩り人/月姫倶楽部】
●ドジでお人好しでセクサレスの悪魔トリルが人間界と魔界で活躍する涙と笑いの長編ファンタジー。シリーズもので、今度Part.5が出ます。"誰でも楽しめる読み応えのある話"を(本人は)目指してるので、良かったら見て下さいね。(東京都・神代美月)
【PRETTY/パスカル企画】
●このシリーズは、半年に1冊づつのペースで出されていて今まで1~4巻までが出ています(値段は\1000~\1200)。
内容は修学旅行で中学生の男女が、岩風呂の中でエッチ大会(?)を行うというものですが、「女の子の性欲」についての心理描写が全体を貫いている、実に文学的な作品なのです。もちろん、主人公の女の子を中心とした過激なオージーシーンも沢山有りますが、ザーメンの嵐の中にも微妙な心理描写を忘れていません。私は男性ですがむしろ女性のための作品の様な気もします。いずれにしろ、次号が楽しみなシリーズです。(東京都・トレイシー・ローズ)
【四天王戦記/とう利天】
●7冊完結予定の文字もの、FTです。多分結末は誰にも分からないでしょう。現在2巻まで発行済みです。私が初めて作ったのが、この仏教世界の物語でした。しかもこの本、一連の仏教世界シリーズのほんの一部です。…宗教じゃないんですよ。私は、宗教の枠にはまって、他を否定するのは嫌です。だから私は、釈迦を「学校の先生」とか、それぐらいにしか考えてないし、彼を自分の好きなように書くことしかしないです。「四天王戦記」なんて、男同士入ってるし…。外見は美形にしますけどね、そりゃ(笑)。でも、中身は清純ではありません。いろんな文献を読んで、結局私が釈迦に恋しただけにすぎない。好きだとやたら欠点が見えてくる、それを笑いとばして、また好きになる…そうよ、結局みな「人間」なのよ。いくら教祖だって人間何だから、欠点も間違いもあるし、昼寝したいし、女の子とHな事だってしたいのよ。そういう人の言うことを、ホイホイ聞いて従うこと自体ヤバイのよ。人間を尊敬したいのなら、もっと疑わなきゃいかんよ。…まぁ、身構えずにウチの仏教世界シリーズを手に取って、エゴイストなウチの仏様を笑い飛ばしてちょうだいな。普通のFTもあるけど、やっぱり浮気はできないのy。「四天王戦記」他コピー本シリーズで、貴方の人生の半分を損させてあげるわ!(おや?)(東京都・羅刹夜叉乃)
【高木慎一と松永時のシリーズ/ななつのこ合唱団】
●一回一回に表題がついて、一話完結形式になっていますが、シリーズ物です。「GLASS SODA」を読み終えて、まっ先に思ったのは、申しわけないことながら、松永時と高木慎一がいない、でした。二人は、今市子様がSODA誌上で描き続けている物語の主人公たちです。前半部分が「千金の夜」という誌名で、まとめられてはいますが、物語は続いています。
松永時は、本名も年齢もわからない住所不定の純文学作家で、雪の日に高木に拾われた野良猫のような男。
高木慎一は中年のうれない作家です。彼は、高校生の時に、自分が実は、叔母だと思っていた人が、不倫の末生んだ子供だと知って足元がくづれるような衝撃を受けます。それからの彼は、不安定な、あぶなっかしい人生を送ることになります。妻がいながら他の女性に子供を生ませて、実母である叔母に育てさせています。妻は、彼との関係を修復しようと努力して報われず、他の男と家を出て、一年後交通事故で死にます。
その後の高木は、十六歳の女の子を愛人にしたりして無気力に流されて生きています。十六歳の愛人が妊娠したのをきっかけに、高木は彼女と結婚してやりなおそうとしますが、彼女は子供を中絶して、彼の前から姿を消します。松永時も高木を非難して、高木の家をとび出してしまいます。一人一人がほんとうに孤独です。考えてみれば、高木は相当にいい加減な男ですす。でも、この不器用な生き方しかできない高木が私には、とてもいとしいのです。
私事ですが、私も十八歳の時、これからは余生だから、何もしないでいようと決めました。それでも、生きていれば、しなくてはならないこと、あれこれのしがらみと、いろいろやっかいなことはあります。これにただ、私が存在しているというだけで、家族には、負担や迷惑はかけてしまうわけです。人一人生きていくことは、それだけで、いろいろなきしみを引き起こします。そんな生きることの切なさが、しみじみと描かれているシリーズです。
SODAのバックナンバーも千金の夜も今では手に入らないかもしれません。それでも、私が、このシリーズをすすめるのは、今市子様に対する御願い、気持ちをこめているからです。どうか、このシリーズが完結したら総集編として一冊の本んにまとめて下さい。待っています。よろしく御願いします。(埼玉県・清水悦子)