COMITIA65 アフターレポート

そろそろ、秋の気配が感じられるようになりました。8月31日に行なわれたコミティア65のアフターレポートをお送りします。
今回のコミティアは1年ぶりの東京流通センター。この時期はどうしてもキャパシティの大きな第1展示場は取れず、1・2階に別れてしまう第2展示場での開催になりました。そのため、200サークル近い落選が出てしまうのはいつも申し訳ないことです。いっそ、夏も東京ビッグサイト開催に踏切るべきか?という案もあるのですが、夏コミ後はどうしても参加サークルがいつもより減り気味で、経費面も含めて現在検討中です。
当日はというと、普段より規模がいくぶん小さめで、スペースも回りやすく、一日のんびり過ごせたということで、参加者からは概ね好評でした。アンケートでは「流通センターは時間がゆっくり流れている」という声もありました。
イベント性を取るか、アットホームな雰囲気を取るか、はたまたそれを上手く融合は出来ないのか? 主催側としてはいつも頭を悩ませる問題です。
思い起せば10数年前、コミティアが都立産業貿易センターでサークルが溢れてしまい、東京流通センターに会場を移した時も同じ悩みを抱えていました。だとすれば、ビッグサイトへの移行も自然な流れと考えることも出来るのですが…。とりあえず今しばらくは悩むことになりそうです。
さて、次回11月のコミティアはビッグサイト開催。広くなったスペ-スを利用して、かつてコミティアの常連作家で、いまは『ネムキ』など商業誌で活躍中の今市子さんの原画展を行ないます。美しいカラー原稿はもちろんのこと、丁寧に描き込まれたモノクロ原稿や、同人誌時代の原稿も含めて総決算的な展示にしたいのでご期待下さい。
また、今年2月に好評を博した「出張マンガ編集部持込受付企画」も復活。今回は小学館の少年・少女・青年各部門別という形で、全社的に参加してもらうことになりました。プロ志望の方はぜひチャレンジしてみてください。
ふと気がつくと来年はもうコミティア開催20周年。これまでけして歩みを止めず、様々なことにチャレンジして来た自負はあります。創作にゴールがないように、コミティアも同じ気持ちではまだまだ疾走り続けたいと思います。

コミティア実行委員会代表 中村公彦