今回のコミティアは使用するホールの変更で、開催前にかなりの混乱がありました。当初告知した面積が半分の西3ホールから、ニ転三転して最終的に東3ホールに。会場設営が深夜0時開始とスタッフにはとても辛いスケジュールになりましたが、なんとか2000スペースを確保することが出来、直接参加の落選を出さずに済んでホッとしました。おかげで夏のシーズンとしては過去最高の直接1633/委託111のサークルが参加。場内も終日大いに賑わいました。
例年、夏コミ後のコミティアは来場者が減る傾向があったのですが、去年の夏、今年の夏と続いて参加サークルは増え続けており、コミックシティと同日開催の+α部分もあれ、ちょっと傾向が変わってきた手応えがあります。パンフレットも此処のところ早い時間の完売が続いており、こちらの予測を上回って来場者が増えつつあるようです。
なお、前回のレポートでは「ビッグサイトは空調費が高いので、空調を入れられない」と書きましたが、この状況に急遽空調を入れることに決定。当日は外気温も比較的暑くなかったことから、会場内が快適だったという声が多く寄せられました。やはり当日のコンディションはイベントの満足度に大きな影響がありますので、なるべく対応を考えてゆきたいと思います。
今回の会場内企画は「出張マンガ編集部」。なんと32誌の参加で、会場右側の壁沿いにズラリと各編集部が並んだ様は壮観。今回は延べ持込数で700人以上。一部人気ブースは早々と整理券切れになるなど大人気でした。「平日は仕事で出版社に行けない」「地方から上京するのでイベント会場で持込できるのは有難い」「一日で何ヶ所も回れて効率が良い」と評判も良いようです。
サークルアンケートでこのコーナーについて質問したところ、実際に持込した人や、「時間の都合でいけないが興味は有る」という人が多く、否定的な回答は皆無でした。もちろん「商業誌には興味が無い」という人もいるのですが、こうした持込窓口が有ること自体は否定しないというスタンスが多いことが判りました。今後も年2回程度のペースで様子を見ながら続けてゆきたいと考えています。
さて、総じてにぎやかながらもゆったりと一日が過ぎていったコミティア73。参加者が楽しんで、それぞれの満足を持ち帰ってもらえれば幸いです。次回は本年最後の11月開催。多くの方の来場をお待ちしています。
コミティア実行委員会代表 中村公彦
(ティアズマガジンvol.74より)