今回はついに通常の1ホール開催にもかかわらず、直接2000サークルを突破しました。見本誌コーナーを2階に移動したり、壁ぎりぎりの島を増やしたり、島の端の机をなくしたりで、なんとか2085スペースを詰め込みました。本当に1ホールぎりぎりのスペース数です。来場者もティアズマガジンの売れ数からすると夏よりも少し多く、おかげさまで終日賑わいました。
当日の天気はまさに秋晴れでしたが、外気温がかなり低くなり、会場内の寒さ対策が心配されました。混雑対応や宅急便の荷物移動などの都合上、どうしても奥側のシャッターを開ける必要がありますが、随時開閉するなどの対応でなんとかしのぐことが出来たと思います。かわりに予想以上に場内が暖かくなり、用心して厚着してきた方からは「むしろ暑かった!」の声がチラホラ。なかなか難しいものです。
アンケートによる販売部数の平均値39.97冊、中央値15冊と、久し振りに平均で40冊を割り込み、中央値で-3冊とはっきり減少傾向が見受けられます。これは「新刊があるか?」の質問項目に重ねるとより明確になり、「新刊有り」は年間を通して60%台前半であまり変わりませんが、「他の即売会では売ったがコミティアでは新刊あり」約12%(前回比-7%)、「新刊無し」26%(前回比-8%)と、11月は新刊点数が少なかったのが数字に如実に表れたと言えるでしょう。この辺りは申込数などと一緒で、あまり数字に一喜一憂せずに、年間を通した視点で判断してゆきたいと思います。
会場内企画は出張マンガ編集部。今回は、創刊直後にあっと言う間に完売し、急遽増刷がかかった噂の『ジャンプSQ.』や、初の無料配布コミック誌『コミックガンボ』(残念ながらその後、廃刊)、海外出版社の『デジタルマンガ』など、非常にユニークなラインナップが揃い、持込コーナーも整理券配布待ちの人だかりが出来て、もの凄い熱気に溢れていました。定番企画として完全に定着したようですね。
サークルアンケートで話題を席巻したのは、ティアズマガジンの「スタッフ募集マンガ」(Matsuzakiさん/SuitablyPublicationMatsuzaki)。主人公の「きみぴこ」の可愛らしさと同居する黒さが大いに評判となりました。かなりドキドキしながらの掲載でしたが、「スタッフの大変さがよく判りました」などの好意的なコメントが多く、すでに数人のスタッフ応募があったほど。予想以上の効果にホッと胸を撫で下ろしました。
一方、コミティアHPでは、ティアズマガジン81の「スタッフ募集マンガ」(高世えり子さん/池猫屋騒動)のキャラによる「スタッフ作業紹介マンガ」の連載も始まっています。イベント当日以外にスタッフってどんな作業をしているんだろう?と興味のある人に読んでもらって、「自分にも出来そう!」と思ったらぜひスタッフに応募してもらおうと始めたものです。読み物としてもとても楽しいので、まずは読んでみてくださいね。
前日設営にも50人近くの協力者があり、約2時間であの広い会場設営が終了してしまいました。こういう時にコミティアは本当に多くの人に支えられていることを実感します。この信頼を裏切らずにこれからも着実に成長してゆきたいと思います。
昨年は初の2ホール拡大開催もあり、コミティアにとって転機の年でした。今年も5月は拡大開催決定です。どうぞ多くの方のご参加をお待ちしております。
コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズより)