COMITIA89 アフターレポート

秋も深まってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。さる8月23日に行なわれたコミティア89のアフターレポートをお送りします。
今回は5月の拡大Specialの余波もあってか、サークル申込が急増。しかし会場が西の変形ホールのため、どう工夫しても2000スペース強が精一杯でした。結果200を超えるサークルの方が抽選で落選となり、本当に申し訳なく思います。やはり予測されたように、これからしばらくキャパシティオーバーによる落選が続きそうです。かといって簡単にホール数を増やすことも難しく、悩ましいところですがどうかご理解いただければと思います。
また、一般来場者もその流れに連動したように大幅増。なんと12時半にはティアズマガジンが売切という、快挙なんだか、読み違いなんだか判らないことに。当日は東ホールで「ガンダム」のイベントが行われており、そこから流れて来た人も多かったようです。おかげで終日人波が途絶えない、にぎやかな一日となりました。何しろ一週間前には同じ場所でコミケットが行われていたのですから、その疲れ知らずぶりには驚かされます。
天気も夏の盛りを過ぎ、気温がそれ程上がらなかったのと、空調を使用したおかげで、アンケートでも「人が多かったのに、会場内が涼しく過ごしやすかった」という声多数。実はビッグサイトの空調は別料金で1時間4万円とかなり高額なのですが、当日のコンディションを考えると夏場は使わざるをえません。一方、空調の効き過ぎで寒かったという声も一部にありましたが、広い会場では効き具合に差が出るのも仕方の無いところ。参加案内書にも書いたように、着脱しやすい服装にするなど各人で工夫をお願いしたいと思います。
アンケートによる売行データは平均42.23冊、中央値20冊と、拡大開催時を除くとかなり良い数字になりました。やはり来場者増は売行きに影響するようですね。
ここのところアンケートを読んでいて実感するのは初参加サークルの多さ。何より彼らがコミティアに新鮮な驚きを感じてくれているのを嬉しく思います。イベントの魅力は何より作家や読者が相互に刺激されあうこと。四半世紀を迎えるコミティアもまた、新しい作家に刺激をもらっています。もしかしたら中には挫折感を覚えて帰る人もいたかもしれません。けれどまたいつか腕を磨いて、捲土重来を果たして欲しいと思います。コミティアはいつもここにあるのですから。

コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズより)

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