最初に、コミティア100へのご参加有難うございました。たくさんの人に参加してもらい、心より御礼申し上げます。募集数を大幅に上回る5600サークルの申込をいただいき、一時はどうなることかと思いましたが、無事に終了できて、ほっと胸を撫でおろしています。
当日は素晴らしい快晴で、前日まで大雨だったので本当に幸運でした。そして始まった実際のイベントはやはり多くの部分で想像を遥かに超えていました。
まず、入場待機列用の場外駐車場が予定面積を大きくオーバー。そして朝のサークル入場が大混雑になり、長時間待たせてしまい、行列整理のスタッフも足りず、本当に申し訳ありませんでした。これはこちらの完全な計画ミスで深くお詫びします。
100記念企画では、過去のティアズ表紙&チラシの大ポスター展、ペーパーラリー、お祝いメッセージ全てが大好評。とくにペーパーラリーは約2千サークルが参加してくれ、今度はその受付待ちが長蛇の列で、こちらも迷惑をかけてしまいました。御礼の「特製100眼鏡」は大ウケで、みんな会場で掛けてくれて、お祭りの演出に大いに役立ちました。
ティアズマガジンに掲載した「100回全記録」も懐かしがる人が多く、自分の初参加の時のことを思い出したという声が目立ちました。また逆に最近の参加者には過去にこんな人が参加していたのかと驚いた人も多かったようです。
私が手売りしていた「ティアズマガジンのごあいさつ」総集編も買いに来てくれる人が引きも切らず、生涯初のプチサイン会になってしまい、面映い一日でありました。会場撤収後の最後に行われた鏡開きも、千人近い人が残って一緒に祝ってくれて、本当に感激しました。
また100の企画という訳ではありませんが、東日本大震災復興支援として行われた、「僕らの漫画」合同サイン会や、喜国雅彦&みうらじゅん原画販売サイン会も大好評。「僕らの漫画」の同人誌版は完売。喜国さんたちの原画も総計38万2千円の売上だったそうで大いにチャリティの役に立てたようです。
もう一つ有難かったのは、前日設営になんと120人以上の一般協力者が来てくれたこと。いつもの1・5倍の面積でしたが、たいへんスムーズに終了できました。つくづくコミティアはたくさんの人々に支えられているなあ、と心から感謝しています。
さて気になるサークルアンケートの売行きデータも平均57.01冊、中央値20冊と記録的な数字となり、前回から平均で7冊のUP。これだけ人が増えたのだから当然とも言えますが、一方で中央値が変わらないのは、やはり100回効果か、突出して売れるサークルが多かった模様です。ただ、母数が大きかったためか回収率は下がってしまい、24.7%と1/4程度。ぜひより信頼度を上げるためにアンケートにご協力ください。
アンケートのコメント部分を読んでいると、来場者が増えたことで両極端の意見が目立ちました。
「人が多くていつものコミティアじゃないみたい」「人が多いけどまったりしていてコミティアらしい」
イベントの感想は、同じ会場にいてもその人がどんなことを体験し何を感じたかで変わるものだなあ、とつくづく実感します。そして、この普段の1・5倍の規模のコミティアを仕切ったスタッフへのねぎらいの言葉をたくさん書いてもらえたのも、本当に嬉しかったです。
ちょっと気になったのはマナーの問題を指摘する声がいつもより多かったこと。増加率から考えれば、初参加の人が全体の1/3近くを占めるのですから、即売会の基礎知識を知らない、周りの迷惑に気付かないのも仕方ないのかもしれません。けれどそういう人たちが参加を重ねることで、周りが見えるようになり、時には注意されて大切なマナーを学んでゆく、そうやってコミティアに馴染んでいってもらいたいのです。ベテラン参加者の皆さんもそうした部分でぜひご協力をお願いします。
さて、時がたち、作業は平常運転に戻りつつありますが、あの日を思い出すたびに「100回記念にふさわしい、にぎやかで良いお祭りだったなあ」としみじみします。けれど、これからもコミティアはこれまで通り続きます。101回は元に戻って2ホール開催です。いつものコミティアがいつものようにそこにあるから、たまのお祭りが楽しいのだと思います。常連の方も初参加の方も、どうぞこれからも末永くお付き合いお願いします。
コミティア実行委員会代表 中村公彦