えのきづENOKIX
- 出身…千葉県
- 趣味…漫画
- 職業…漫画家
- コミティア歴…10数年
- http://enokix.web.fc2.com
心が読めてしまう女の子が、その力ゆえのトラブルに悩みながらも成長していく物語「琴浦さん」。1月から放送されていたアニメが好評のうちに終了。その作者であり、コミティアに長らく参加しているえのきづさんにお話を伺いました。
彼がコミティアに初めて出展したのは、さかのぼること十数年前。友人の誘いで合同誌に寄稿したことがきっかけでした。その後、個人サークルでしばらく参加していましたが、ある時に出した同人誌がヒトケタしか売れなかったことにショックを受けて一念発起。このまま年に4本コミティアに向けて描くだけでは何も変わらないと、練習がてらウェブで始めたのが「琴浦さん」。それと同じ時期にコミティアで発表していたのが「魔法少女パラケル」シリーズです。
規格外の魔力を秘める主人公の加奈は、ある日謎の魔法妖精に誘われ、魔法少女に。学園生活を続けながら魔法少女パラケルとして活動を始めた彼女は、他の魔法少女たちと魔法の国じゅうを巻き込んで大暴れ。キャラクターたちがぶつかり合いつつもお互いを認め合うという、これだけ聞けば王道の魔法少女物語なのですが、彼のマンガは一筋縄ではありません。まず主人公・加奈は、気にくわないことがあるとすぐに魔法で暴れ回るという、ほとんどテロリストな性格。ライバルの魔法少女メガッタは初め敵意剥き出しですが、加奈に心酔して下僕状態に…と思いきや、かまってもらいたいあまりに自演の誘拐事件まで起こします。えのきづさん自身も「わたしの描く女性キャラはだいたい性格が悪い」と言うほど性格に難があるキャラクターたちですが、これこそがえのきづ作品一番の魅力と言えるでしょう。
作品を作るときは、これらキャラクターや舞台設定からで、お話を作るのはペンを動かしてから。琴浦さんも当初は極端に勘が良いとだけ決めていて、実は心が読めているから、というのは話を進めてから固まった設定。「このキャラでこのシーンを描きたい、というのがあって、まずそこまで描いてしまう。だから最後にオチをまとめる時にはいつも苦しみます」とか。
「好き放題描くようになってから、みんなに受け入れてもらえた」。こんなスタイルだからこそ動ける、自由なキャラクター達の物語をこれからも楽しみにしたいと思います。
彼がコミティアに初めて出展したのは、さかのぼること十数年前。友人の誘いで合同誌に寄稿したことがきっかけでした。その後、個人サークルでしばらく参加していましたが、ある時に出した同人誌がヒトケタしか売れなかったことにショックを受けて一念発起。このまま年に4本コミティアに向けて描くだけでは何も変わらないと、練習がてらウェブで始めたのが「琴浦さん」。それと同じ時期にコミティアで発表していたのが「魔法少女パラケル」シリーズです。
規格外の魔力を秘める主人公の加奈は、ある日謎の魔法妖精に誘われ、魔法少女に。学園生活を続けながら魔法少女パラケルとして活動を始めた彼女は、他の魔法少女たちと魔法の国じゅうを巻き込んで大暴れ。キャラクターたちがぶつかり合いつつもお互いを認め合うという、これだけ聞けば王道の魔法少女物語なのですが、彼のマンガは一筋縄ではありません。まず主人公・加奈は、気にくわないことがあるとすぐに魔法で暴れ回るという、ほとんどテロリストな性格。ライバルの魔法少女メガッタは初め敵意剥き出しですが、加奈に心酔して下僕状態に…と思いきや、かまってもらいたいあまりに自演の誘拐事件まで起こします。えのきづさん自身も「わたしの描く女性キャラはだいたい性格が悪い」と言うほど性格に難があるキャラクターたちですが、これこそがえのきづ作品一番の魅力と言えるでしょう。
作品を作るときは、これらキャラクターや舞台設定からで、お話を作るのはペンを動かしてから。琴浦さんも当初は極端に勘が良いとだけ決めていて、実は心が読めているから、というのは話を進めてから固まった設定。「このキャラでこのシーンを描きたい、というのがあって、まずそこまで描いてしまう。だから最後にオチをまとめる時にはいつも苦しみます」とか。
「好き放題描くようになってから、みんなに受け入れてもらえた」。こんなスタイルだからこそ動ける、自由なキャラクター達の物語をこれからも楽しみにしたいと思います。
TEXT / TAKEMASA AOKI ティアズマガジン104に収録