おーみやHappa
- 趣味……サーフィン
- 職業…漫画家
- コミティア歴…コミティア84から
- http://happa.moo.jp/
「余命100コマ」を初めて読んだときの衝撃は忘れられない。冒頭から「あなたの寿命はあと100コマです」と宣告される少女、コマ数というマンガのメタな要素を巧みにネタとして昇華させた展開、そして驚愕のラスト──。
作者のおーみやさんは、高校を卒業する頃よりイラストを描き始め、時期を同じくして始めた個人WEBサイトでイラスト仲間の輪を広げていった。同人活動も最初はイラストジャンルでの参加がメインだったが、「周囲の知り合いが何人もマンガでデビューしていくのを見て、自分もマンガを描くぞって気持ちが強くなりました」と話してくれた。
コミティア100にちなんで描いた「余命100コマ」は、初めて作った長編マンガ同人誌だった。その同人誌ならではの斬新な表現がネットの情報サイトや個人サイトを通じて口コミで広まり、同人誌ショップに委託しては完売を繰り返すほどの大きな反響を得た。しかしおーみやさん自身は「その本もこれまで作ってきたものと同じように、自分が面白いと思う本を作っただけなんですけどね。ただ、今まで描いていなかったシリアスな部分も好評で、気持ちの幅は広がりました」とストイックに語る。マンガ表現という技法とおーみやさんのセンスが見事な化学反応を起こした結果が、この反響に繋がったのではないだろうか。
1冊の本として面白いもの、満足度の高いものを作ることにこだわり続け、例えばイラスト本を作るにしても、ただイラストを描いて纏めるだけではなく、マンガのページを加えて読み応えのあるものにするなど工夫を凝らしてきたという。「自分の本はまず自分が第一の読者。自分が読んだときに面白いと思うものを作りたいですね」
2012年より角川書店の雑誌『4コマnanoエース』にて「地獄恋すてふ」を連載中だが、商業誌には商業誌の、同人誌には同人誌ならではの魅力があると話すおーみやさん。「同人誌だと一発ネタだったり装丁だったり自分で自由に作れる所が面白い」コミティア102で発表した「チラウラ」は、そんな装丁の自由さを最大限に生かした作品だ。(※上部カットを参照)
今までの作風はギャグがメインであったが、シリアスな要素も入れていきたいと語る。「絵柄そのままのことはあまりやりたくないですね。どうせふわふわして可愛いだけの話なんだろ、とは思われたくない(笑)」今後もどのようなこだわりの一冊で読者をあっと言わせてくれるのか、もうHappaが見せるマンガの魔術から目が離せない。
作者のおーみやさんは、高校を卒業する頃よりイラストを描き始め、時期を同じくして始めた個人WEBサイトでイラスト仲間の輪を広げていった。同人活動も最初はイラストジャンルでの参加がメインだったが、「周囲の知り合いが何人もマンガでデビューしていくのを見て、自分もマンガを描くぞって気持ちが強くなりました」と話してくれた。
コミティア100にちなんで描いた「余命100コマ」は、初めて作った長編マンガ同人誌だった。その同人誌ならではの斬新な表現がネットの情報サイトや個人サイトを通じて口コミで広まり、同人誌ショップに委託しては完売を繰り返すほどの大きな反響を得た。しかしおーみやさん自身は「その本もこれまで作ってきたものと同じように、自分が面白いと思う本を作っただけなんですけどね。ただ、今まで描いていなかったシリアスな部分も好評で、気持ちの幅は広がりました」とストイックに語る。マンガ表現という技法とおーみやさんのセンスが見事な化学反応を起こした結果が、この反響に繋がったのではないだろうか。
1冊の本として面白いもの、満足度の高いものを作ることにこだわり続け、例えばイラスト本を作るにしても、ただイラストを描いて纏めるだけではなく、マンガのページを加えて読み応えのあるものにするなど工夫を凝らしてきたという。「自分の本はまず自分が第一の読者。自分が読んだときに面白いと思うものを作りたいですね」
2012年より角川書店の雑誌『4コマnanoエース』にて「地獄恋すてふ」を連載中だが、商業誌には商業誌の、同人誌には同人誌ならではの魅力があると話すおーみやさん。「同人誌だと一発ネタだったり装丁だったり自分で自由に作れる所が面白い」コミティア102で発表した「チラウラ」は、そんな装丁の自由さを最大限に生かした作品だ。(※上部カットを参照)
今までの作風はギャグがメインであったが、シリアスな要素も入れていきたいと語る。「絵柄そのままのことはあまりやりたくないですね。どうせふわふわして可愛いだけの話なんだろ、とは思われたくない(笑)」今後もどのようなこだわりの一冊で読者をあっと言わせてくれるのか、もうHappaが見せるマンガの魔術から目が離せない。
TEXT / KOUHEI SAKUMA ティアズマガジン105に収録