ONE超合金黒光
- 生年月日…1986年10月29日
- 職業…漫画を描いてます
- 趣味……植物に水をやる
- コミティア歴…3年くらい
- http://galaxyheavyblow.web.fc2.com/
今日本で最もスカっとするマンガ「ワンパンマン」。ワンパンチでどんな敵でも倒してしまうヒーロー・サイタマを描く本作は、累計約2800万PVを誇るウェブマンガだ。「アイシールド21」村田雄介さんの作画でリメイクされ、「となりのヤングジャンプ」で大ヒット連載中。その作品の核は「カタルシス」だと作者のONEさんは語る。
「実はサイタマがワンパンチで敵を倒すこと自体はカタルシスではないんです。サイタマのパンチで、それまでの状況が真反対の状況になること、それがカタルシス」。極限まで追い詰められた状況が一変する瞬間、それをもたらした主人公は最高に輝きを放つ。「その世界の問題を解決できるのは主人公だけ。真似できるかっこよさだったら極論、かっこよくない。誰にも真似できないかっこよさ、それさえあれば、他のかっこよさはいらない」。
そんなウェブマンガの旗手・ONEさんにとってコミティアに参加とはひとつの願望が叶う瞬間だった。「ウェブでアクセスが増えても読者が実在するって実感がなくて、それでコミティア参加を決めたんです。本当に僕たちのことを知っている人にしか届かないように、わざと表紙やサークルカットはかっこ悪くしました(笑)」。小学生のころからマンガを描き続けていたが、実は一度も直接人に読ませたことがなかった。対面なしで読者を得られるウェブで、作品を発表できることを知り「これしかない」と思った。長年ため込んでいた「読んでもらいたい」という欲求が爆発し、作品を量産した。気がつけばサイトに一日7万人が訪れるようになり、やっと読者と対面する勇気が持てるようになる。それだけ生の読者は緊張する存在だった。
一方で個人サイト、ウェブコミック誌、紙の雑誌、と様々な媒体で発表しているからこその実感もある。「昔は雑誌に載ることに憧れてたんですけど、今はウェブの読者と雑誌の読者は一緒だと思います。出版社に認められなくても自分が面白いって思ったら、どんどんウェブで公開すればいい。それで読者がつくなら面白かったんだし、つかなかったらやっぱり面白くないんだと思います」。ONEさんはぶれない。
「読者が面白いって思う話は、僕が描いてて面白い話と同じだなってことが多くて、そのライブ感が楽しい」。無名のころから読者とともに作者として育ってきた自信、次はどんな作品が生まれるのか。「映画のように終わりが決まっていて、全シーン見せ場となるような比較的短い話が描きたい」。作品の続きが気になって、ONEさんのサイトを訪れる回数が増すぎないか今から心配だ。
「実はサイタマがワンパンチで敵を倒すこと自体はカタルシスではないんです。サイタマのパンチで、それまでの状況が真反対の状況になること、それがカタルシス」。極限まで追い詰められた状況が一変する瞬間、それをもたらした主人公は最高に輝きを放つ。「その世界の問題を解決できるのは主人公だけ。真似できるかっこよさだったら極論、かっこよくない。誰にも真似できないかっこよさ、それさえあれば、他のかっこよさはいらない」。
そんなウェブマンガの旗手・ONEさんにとってコミティアに参加とはひとつの願望が叶う瞬間だった。「ウェブでアクセスが増えても読者が実在するって実感がなくて、それでコミティア参加を決めたんです。本当に僕たちのことを知っている人にしか届かないように、わざと表紙やサークルカットはかっこ悪くしました(笑)」。小学生のころからマンガを描き続けていたが、実は一度も直接人に読ませたことがなかった。対面なしで読者を得られるウェブで、作品を発表できることを知り「これしかない」と思った。長年ため込んでいた「読んでもらいたい」という欲求が爆発し、作品を量産した。気がつけばサイトに一日7万人が訪れるようになり、やっと読者と対面する勇気が持てるようになる。それだけ生の読者は緊張する存在だった。
一方で個人サイト、ウェブコミック誌、紙の雑誌、と様々な媒体で発表しているからこその実感もある。「昔は雑誌に載ることに憧れてたんですけど、今はウェブの読者と雑誌の読者は一緒だと思います。出版社に認められなくても自分が面白いって思ったら、どんどんウェブで公開すればいい。それで読者がつくなら面白かったんだし、つかなかったらやっぱり面白くないんだと思います」。ONEさんはぶれない。
「読者が面白いって思う話は、僕が描いてて面白い話と同じだなってことが多くて、そのライブ感が楽しい」。無名のころから読者とともに作者として育ってきた自信、次はどんな作品が生まれるのか。「映画のように終わりが決まっていて、全シーン見せ場となるような比較的短い話が描きたい」。作品の続きが気になって、ONEさんのサイトを訪れる回数が増すぎないか今から心配だ。
TEXT / YASUO SUGIYAMA ティアズマガジン106に収録