10月まで居座っていた酷暑の夏が終わり、小さな秋が足早に過ぎ去ろうとする昨今、いかがお過ごしでしょうか。10月20日に行われたコミティア106のアフターレポートをお送りします。
さて、当日は土砂降りの雨。台風でこそありませんでしたが、参加サークル、一般参加者とも来場までにかなり被害があったようです。スタッフは早朝から夜までずっと会場内にいるので、外の様子が判らないのですが、サークルアンケートには悲惨なレポートがあふれました。それでも「雨が凄いのに、人はあまり減らない」という驚きの声も多数。元々スペースをギリギリまで詰め込んでいるので、会場面積が圧縮されているのも大きいでしょう。
今回何よりにぎわったのは「第2回 海外マンガフェスタ」。 年に一度の海外マンガファンのお祭りとして、大いに期待され、楽しんでもらえたようです。メイン企画の海外と日本のマンガ家によるトークライブも大盛況で、立ち見の人が多数。物販コーナーも、個々のブースでサイン会などが行われて、黒山の人だかりでした。個人出展のアーティストアレイも海外から作家が多数参加して、沢山の出会いが生まれていました。また、このゾーンで開催された「相馬野馬追武者絵展」も、逆に日本の作家たちの日本的な表現で、海外の作家たちに大いにアピールできたようです。
トークライブに出演してくれたマンガ家・内藤泰弘氏は「世界の様々な場所から作家がごちゃ混ぜに集まり、 漫画という一点でお客さんと交流する、どこにも見た事のない光景。 日本に今こんな特異点がある事をもっと沢山の人に知って欲しいと思いましたよ」とツイッターで報告してくれました。海外のコンベンションへの参加経験が豊富な内藤氏の評価は嬉しいですね。
また、サークル参加していたマンガ家のえすとえむさんは、スペースが目の前だったこともあり「海外マンガフェスタとコミティアの境目のスペース…西と東の文化(マンガ)が行き交い、さながらコンスタンティノープルのようですよ…」と、とても「らしい」印象をツイッターに記されていました。
今回が終わったばかりで今後はまだ未定なのですが、ご期待いただけたらと考えています。
それにしても何より大変だったのは前回8月からの準備期間が2ヶ月しかなかったこと。こればかりは会場の都合でいかんともし難いのですが、無事終わってホッとしました。参加サークルの皆さんへもご負担をかけて申し訳ありませんでした。そしてご協力有難うございました。
さて、2013年のスケジュールはこれで終わり。来年はコミティア30周年記念YEARです。いろいろな企画を準備中ですので、どうぞ楽しみにお待ちください。
コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズ106より)