妹尾あつし九匹燕
- 生年月日…10月31日
- 職業…会社員
- 趣味…BBQ、アウトドア
- コミティア歴…多分コミティア98が初参加です
- http://seoatsushi.tumblr.com/
読むたびいつも「引き込まれる漫画描く人だなあ」とウキウキするのが妹尾さんの本だ。展開の先を求めてページをめくってしまうネームだし、キャラが生き生きと動いているのを感じる。連作が多いのも、一作では収まらなかったキャラの事情がそうさせているのだろう。そして読後感がハートフルで後に残る。ジャンルに限定されない幅広い読者に読ませたくなる。
そもそもはBLの人。「初めて漫画を描いたのが二次創作の男の子同士のエッチなやつですし、基本的にドBL畑の人間です。でも読む分には何でも読んでいましたし、一次創作をするようになって主人公以外のキャラを考えるうちに性別や年齢関係なく話を作りたくなりました」某ロボット作品の二次BLを振り出しに、様々なジャンルを経て創作BLへ。そして今回のコミティアでは青年ジャンルで参加している。
読み返すと登場人物が秘密や悩みを抱えている場合が多い。京都人に一目惚れした大阪出身の主人公が「大阪人とお好み焼きが嫌い」と拒む想い人にめげず、「お好み焼き食べなきゃ俺とチュー」と迫る。そんなバカバカしいけど切実な恋の苦境に向かうキャラクターに引き込まれる。「頑張った人がその人なりに前を向けるラストが好きで、きれいごとが通る話を心がけています。因果応報がきちんとあるというか。優しい話が描きたいです」
一方で主従関係BLを描けば、世間的にはイイヒト、自分の前では隠れドSの想い人に振り回され、挙句に主人公は相手の恋を応援する形になってしまう。しかしそんな関係も受け入れるハッピーエンドにちょっとほんわか。「いい人が損をしないように、ひどい当て馬は作らないようには、話作りで気を付けているかもしれません」ということで、これも幸せの形の変化球なのだろう。こんな人情味も妹尾さんの持ち味だ。
さて今後は、というと、しばらく新刊もご無沙汰だったのが、今年は同人も商業もたくさん読んでもらえるように頑張るとの嬉しい言葉。「今すぐ取りかかるなら女の子と女の子の話が描きたい。BLもGLも男女も年寄りの話も、作りたいモチーフや関係性は山のようにあります」と頼もしい。3月からは『CIEL』(KADOKAWA)で京都の餅屋さんを舞台にした連載「よろしゅうおあがり」も始まる。縦横無尽に羽根を広げて羽ばたいてほしい人だ。
そもそもはBLの人。「初めて漫画を描いたのが二次創作の男の子同士のエッチなやつですし、基本的にドBL畑の人間です。でも読む分には何でも読んでいましたし、一次創作をするようになって主人公以外のキャラを考えるうちに性別や年齢関係なく話を作りたくなりました」某ロボット作品の二次BLを振り出しに、様々なジャンルを経て創作BLへ。そして今回のコミティアでは青年ジャンルで参加している。
読み返すと登場人物が秘密や悩みを抱えている場合が多い。京都人に一目惚れした大阪出身の主人公が「大阪人とお好み焼きが嫌い」と拒む想い人にめげず、「お好み焼き食べなきゃ俺とチュー」と迫る。そんなバカバカしいけど切実な恋の苦境に向かうキャラクターに引き込まれる。「頑張った人がその人なりに前を向けるラストが好きで、きれいごとが通る話を心がけています。因果応報がきちんとあるというか。優しい話が描きたいです」
一方で主従関係BLを描けば、世間的にはイイヒト、自分の前では隠れドSの想い人に振り回され、挙句に主人公は相手の恋を応援する形になってしまう。しかしそんな関係も受け入れるハッピーエンドにちょっとほんわか。「いい人が損をしないように、ひどい当て馬は作らないようには、話作りで気を付けているかもしれません」ということで、これも幸せの形の変化球なのだろう。こんな人情味も妹尾さんの持ち味だ。
さて今後は、というと、しばらく新刊もご無沙汰だったのが、今年は同人も商業もたくさん読んでもらえるように頑張るとの嬉しい言葉。「今すぐ取りかかるなら女の子と女の子の話が描きたい。BLもGLも男女も年寄りの話も、作りたいモチーフや関係性は山のようにあります」と頼もしい。3月からは『CIEL』(KADOKAWA)で京都の餅屋さんを舞台にした連載「よろしゅうおあがり」も始まる。縦横無尽に羽根を広げて羽ばたいてほしい人だ。
TEXT / RYOKO SUGAYA ティアズマガジン112に収録