スガワラエスコ犬飯
- 生年月日…2月6日
- 趣味…断捨離
- コミティア歴…コミティア104から
- http://oinari.uunyan.com/index.html
爬虫類にしか興奮できない特殊な性癖のアラサー青年と、小6とは思えない色香を持った小悪魔系美少女のラブコメディ『マドンナはガラスケースの中』をコミティアで発表後、同作品のリメイク版でプロデビュー。現在、新鋭として注目を集めているスガワラエスコさん。元々はイラストレーターが目標で、漫画家志望ではなかったが、二次創作活動を経てオリジナルを描き始める契機になったのは、ある作品との出会いだった。「『アナーキー・イン・ザ・JK』(集英社)を読んで衝撃を受けて、位置原光Z先生の本を買う目的も兼ねてコミティアに参加するようになりました。私の活動動機はいつもミーハーなんです。いつか、憧れの漫画家さんにも自分の作品を読んでもらえるといいな、って妄想してます」
スガワラさんの作品は、性癖や環境などのコンプレックスに悩む青年と、人を魅了する色気や〝目力〟を持つ女性とが出会い、惹かれたり衝突したりを繰り返しながら、お互いに認め合える関係を築くまでが描かれることが多い。「男の子は物腰が柔らかくて一途。女の子は気が強かったり、計算高かったり、立場的に上だったり。そんなカップリングが気に入ってます。そのせいか、男性主導だった立場や関係が崩れた時の、人がみっともなくなる瞬間が好きなんです」。個性的な人物たちの人間味溢れるドラマ、特にキャラクターたちの関係の変化に注目しながら読んでみて欲しい。
最新作『S先生の付箋ノート』では、コミティアで新刊を出そうと思いながら、漫画を描けなくなってしまった男性漫画家・S先生の苦闘が描かれている。「自己否定に陥ってネタが浮かばない時に、『いっそのこと恥を売り物にしてしまえ!』と思い切ってエッセイ風に描きました」そう語るように、スガワラさん個人の体験や漫画観を窺い知ることができる興味深い内容だ。女性編集者にネタを情け容赦なくボツにされながらも、決してめげることなく、二人三脚で精一杯、読者に面白い漫画を届けようと努力し続けるS先生。その飽くなき探求心と、ひたむきさに心を打たれること請け合いだ。
プロの漫画家として歩き始めたスガワラさんの今の目標は、「ドキドキきゅんとするような健全お色気漫画を描くこと」だそう。「少しアンバランスな体形を描くのが好きなので、そこにフェチズムを感じてもらえたら嬉しいです」。これからどんな素敵な物語を見せてくれるのか、期待を膨らませながら待ちたいものだ。
スガワラさんの作品は、性癖や環境などのコンプレックスに悩む青年と、人を魅了する色気や〝目力〟を持つ女性とが出会い、惹かれたり衝突したりを繰り返しながら、お互いに認め合える関係を築くまでが描かれることが多い。「男の子は物腰が柔らかくて一途。女の子は気が強かったり、計算高かったり、立場的に上だったり。そんなカップリングが気に入ってます。そのせいか、男性主導だった立場や関係が崩れた時の、人がみっともなくなる瞬間が好きなんです」。個性的な人物たちの人間味溢れるドラマ、特にキャラクターたちの関係の変化に注目しながら読んでみて欲しい。
最新作『S先生の付箋ノート』では、コミティアで新刊を出そうと思いながら、漫画を描けなくなってしまった男性漫画家・S先生の苦闘が描かれている。「自己否定に陥ってネタが浮かばない時に、『いっそのこと恥を売り物にしてしまえ!』と思い切ってエッセイ風に描きました」そう語るように、スガワラさん個人の体験や漫画観を窺い知ることができる興味深い内容だ。女性編集者にネタを情け容赦なくボツにされながらも、決してめげることなく、二人三脚で精一杯、読者に面白い漫画を届けようと努力し続けるS先生。その飽くなき探求心と、ひたむきさに心を打たれること請け合いだ。
プロの漫画家として歩き始めたスガワラさんの今の目標は、「ドキドキきゅんとするような健全お色気漫画を描くこと」だそう。「少しアンバランスな体形を描くのが好きなので、そこにフェチズムを感じてもらえたら嬉しいです」。これからどんな素敵な物語を見せてくれるのか、期待を膨らませながら待ちたいものだ。
TEXT / KENJI NAKAYAMA ティアズマガジン117に収録