東京ビッグサイト新会場・青海(あおみ)展示棟にようこそ。
この会場は2019年4月~2020年11月の期間、東京ビッグサイトの東展示棟が東京オリンピック・パラリンピックのメディアセンターとして利用され、一般の企業・団体へは貸出できなくなるため、その代替施設として作られたものです。
東京ビッグサイト本体から1.5kmほど離れた青海地区にあり、最寄駅も違います。ティアズマガジンを書店などで先行購入された方や、公式サイトで「ごあいさつ」を事前に読んでくれている方は、降車駅を間違えないようにくれぐれもご注意ください。
次回8月もこの青海展示棟の利用となり、前述の貸出不能期間はこちらの会場を利用するケースも増える見込みです。今夏にはこれまでの西展示棟の奥に南展示棟も新設され、東京ビッグサイトの会場構造にも大きな変化があります。参加される皆さんは事前の告知にどうぞご注意ください。
さて、そういう訳で、数年前からお知らせしてきた東京オリンピックの会場への影響がついに出る時期となりました。コミティアとしても年4回の開催ペースを可能な限り維持し、スペース数も大きく減らないように、会場側との調整を行っています。
それでも今回の5月はいつものGWの時期を外れての開催となりました。さらに東展示棟が使えない関係で会場の面積も減ってしまい、一方で申込数は過去最大の5900サークルを超え、結果として約1000サークルもの落選が出てしまいました。ご参加いただけなかった方には本当に申し訳ありません。
サークル数が増え続けている時期にビッグサイトの会場が縮小されるのは何とも残念ですし、運営面でのスタッフの負担もたいへん大きいのですが、何とか難局を切り抜けてゆくしかありません。参加される皆さんにはどうぞご理解とご協力をお願いします。
そして、オリンピック会場問題をきっかけに生まれた「DOUJIN JAPAN 2020」も1年半に及ぶ準備期間を経て、このタイミングで始動しようとしています。本プロジェクトは東京ビッグサイトで開催される同人誌即売会関連の7団体(赤ブーブー通信社、COMIC1準備会、コミックマーケット準備会、コミティア実行委員会、スタジオYOU、博麗神社社務所、character1 JAPAN)が幹事団体となり発案されたものです。
オリンピックの影響で、東京ビッグサイトをはじめ、幕張メッセ、さいたまスーパーアリーナなどの東京近郊の大規模会場が軒並み利用できなくなる一方、訪日外国人の方も増えるこの時期に、日本全国の同人誌即売会に連携をよびかけ、2019年~2020年という期間を通して、日本中で同人誌文化、そしてマンガ・アニメ・ゲーム等を愛するファンの活動をさらに盛り上げ、大きな波にしていきたいという構想です。新たに作ったロゴマークはこのティアズマガジンのサークルガイド側の表紙にも掲載されています。5月中には公式サイトもオープン予定です。
コミティアも北海道・みちのく・新潟・東京・名古屋・関西・九州という7つのコミティアの全国ネットワークがあるので、「コミティアツーリズム」のような形で各地を巡る企画を考えてゆきたいと思います。発表を楽しみにお待ちください。
さて、併せてティアズマガジン関連でお知らせすることが幾つかあります。
前号で巻末綴じ込みのP&R投稿ハガキを終了しました。本の感想を送りやすくするため、郵送料をコミティア負担の形で長年続けてきたものですが、最近はサイトのフォームからの投稿がメインとなり、その役割を終えたと判断しました。イラスト投稿もフォームから出来るようにしたので、ぜひこちらをご利用ください。
そして今年11月のコミティア130より、サークルPRカットのサイズを約2/3の大きさに縮小します。ここ数年、参加サークル数が増え続け、それはPRカットページの増大、つまりティアズマガジンの重量増加に直結しました。最近「入場証代わりのティアズマガジンが重くて、持ち歩くのがつらい」という声を参加者からよく聞くようになり、その負担の軽減を目指したものです。また、今年に入って紙不足による印刷原価の値上がりがあり、10月には消費税の増税も控えています。こうした外的な問題への対応も含んでいます。
今年から来年にかけて、コミティアはさらに様々な変化・変更をしてゆかなければならないかもしれません。イベントを安定して開催してゆくための試行錯誤ですので、どうかご理解いただければと思います。
そして増えてゆくばかりのイベントの規模に対して、コミティアのスタッフはまだまだ足りていません。私たちの仲間になって、イベントを支える側に回ってみませんか? ご応募を切にお待ちしています。
最後になりましたが、本日は4869のサークル・個人の方が参加しています。新しい会場には参加者もスタッフも不慣れです。迷うことがあったら、ゆっくり落ち着いて周りの表示を確認したり、ティアズマガジンの案内を見直してみてください。
勿論、今日ここにあるのはいつものコミティアです。でも新元号・新会場で少し新鮮な気持ちで迎えられそうです。今日という日に良き出会いがあることを心から願っています。
2019年5月12日 コミティア実行委員会代表 中村公彦