エアコミティア133 ごあいさつ

2度目のエアコミティアへようこそ。

今年2月のリアルなイベント開催以降、予定していた5月、9月と2回のコミティアが中止となり、様々な対応に追われて、毎日ジェットコースターのような日々が続いています。
世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延の影響で、日本国内の日常生活も大きく変容しました。その中で実際にイベントに参加し、本や作品を売り買いするコミュニケーションが活動のベースだった同人誌の世界はまさに直撃を受けました。コミティアのみならず多くの同人イベントが中止や延期、規模縮小しての開催を強いられており、それぞれがあがきながら、「新しい道」の可能性を探っています。
「けして創作の火をたやさない」ことが私たちイベント主催者の使命です。けれどそれにはまず作品が生まれなければ、どうすることも出来ません。これまでリアルなイベントが〆切の役割を果たしていたと言われるけれど、せめてWEB上でのイベントを開催し、コミュニケーションの場を創ることで、新しい作品が生み出されるきっかけになれたらと思います。
おかげ様で5月に開催した「エアコミティア」には大きな反響がありました。そして今回は、本来「コミティア133」が開催されるはずだった9月21日にあらためて「エアコミティア133」を開催します。
前回と同様にツイッターのハッシュタグ「#エアコミティア」「#エアPandR」を活用したアピールや共有がベースになりますが、新しい企画も用意しています。
ティアズマガジンvol.133WEB版の公開と紙版の発行
発行中止となったカタログ『ティアズマガジンVol.132』に掲載予定だった記事を中心に構成した、特別版『ティアズマガジンVol.133』を1週間限定で全文WEB公開(ダウンロード可)します。同時に紙版も発行します。配布は後述の見本誌読書会にてカンパをいただいた方に進呈します。記事の多くは『ティアズマガジン Vol.134』にあらためて収録する予定ですが、この号でしか読めない限定記事も掲載されています。
エアコミティア133見本誌読書会
同人誌を読みたくてうずうずしている人のために、「エアコミティア133」開催同日に、感染症対策を行いながらリアルな「エアコミティア133見本誌読書会」を開催します(入場無料)。今年2月に開催された「コミティア131」で提出された同人誌と、直近3号分の『ティアズマガジン』の「Push&Review」で紹介した同人誌を読むことが出来ます。会場でカンパしていただいた方には、限定発行の紙版『ティアズマガジンVol.133』をプレゼントします。
●同人誌印刷所・新刊・通販のハッシュタグ
今回のエアコミティア133の大きな目標は実際の本を作ったり、売り買いしてもらうためのきっかけになることです。各同人専門書店もエアコミティアに合わせたフェアを開催してくれる予定です。そこで印刷所・新刊・通販PRのハッシュタグを用意しました。新刊は勿論ですが、既刊の販売や、電子化などへの契機になれたらと考えています。
以上、たくさんのエア及びリアルのご参加をお待ちしています。そして、この日にたくさんの作品が発表され、多くの人に届くことを心から楽しみにしています。

現在のコロナ禍が長期化する中で、小規模、中規模の同人イベントがそれぞれで感染症対策を模索しながら、開催を再開しています。
コミティアも11月23日(月/祝)にコミティア134を開催することを決定しました。募集数は1500サークルで、入場者人数も制限され、感染症対策を取りながら通常の1/3の規模での再開となります。「たくさんのご来場をお待ちしています」とはなかなか言えないのですが、それでもコミティアの会場で久しぶりに皆さんと会えるのが何より楽しみです。
最後に開催中のクラウドファンディング「コミティア開催継続支援プロジェクト」の報告をさせてください。たいへん有難いことに開始から約1週間で支援額が1億円を突破しました。たくさんのご支援に心からお礼を申し上げます。あらためてコミティアが多くの参加者によって支えられていることを実感しました。「コミティアを続けてきてよかった」という感慨と共に、「これでコミティアを続けられる」という希望をもらいました。本当に有難うございます。このプロジェクトは10月23日まで続きますので、引き続きよろしくお願いします。
前回の「ごあいさつ」の最後に「物語が終わっても、その後の人生は続く」と書きました。コミティアの「物語」は幸いにして皆さんにたくさんの力をいただいたおかげでまだまだ続けることが出来ます。それでも何度でも言いますが、コミティアを続けられるのは、皆さんの作品があってこそです。今日という日にまた新しい作品と出会えることを心から楽しみにしています。

2020年9月21日 コミティア実行委員会代表 中村公彦