森倉円CANVAS
- 職業…イラストレーター
- 趣味…おいしいものを食べに行く
- コミティア歴…COMITIA112より
- https://morikuraen.tumblr.com/
森倉円さんといえば、「キズナアイ」を連想する方も多いのではないだろうか。バーチャルYouTuberの草分けとなったアイドルキャラクターのデザインを担当したのは16年のこと。「アイちゃんは『かわいらしさ』がテーマだったので、当時の私なりの〝かわいい〟をありったけ詰め込んでみました」
その後も、国内外での個展や「絵師100人展」への参加のほか、マルイのアニメCM「猫がくれたまぁるいしあわせ」、コトブキヤのプラモデルシリーズ「創彩少女庭園」など、笑顔が似合う女性キャラを生み出すイラストレーターとして活躍の場を広げている。
子供の頃から、森倉さんがずっと続けている趣味は「お絵かき」。特に、手を動かしてラフに線を描いている時に楽しさを感じるという。「文字と同じで、線などの筆致にはその人にしかない個性を感じて、強く興味を惹かれます」
高校生のころ、個人でホームページを作り、ネットで作品の発表を開始。初めはペンタブレットの存在を知らず、アナログとマウスで作画をしていた。優美な線でキャラを描く作風が次第に注目を集め、大学在学中に小説のイラストでプロデビュー。その後も学業と並行してイラストの仕事を続けていたものの、就職に伴い一時休止。
しかし、久しぶりにコミケットに一般参加したことが、森倉さんの人生を変えるきっかけになった。「自分の生活には絵を描く時間が必要だと気づいたので、気負わずにまたチャレンジしてみようという気持ちでした」。13年から専業として作家活動を再開。同年、家族や友人の協力を得て同人活動もスタートする。「こんな瞬間が見たい」と思わせるキュートな少女たちをモデルに、彩り豊かなファッションや季節感あふれる場面などをテーマにした作品集を定期的に発表。またたく間に支持の輪を広げ、人気サークルの仲間入りを果たした。
一昨年からは、新たに6人の創作少女の個性やストーリーに着目。『デートしようよ。』(19年)、最新作『今日、君に恋をした。』(20年)等は、少女たちが特別な瞬間にだけ見せる愛らしい姿を読切形式で描いた作品集だ。「女の子の生き生きした瞬間を描きとめたいんです」と語る森倉さん。表情やポーズといったキャラ自体の魅力はもちろん、ファッションやアクセサリー、小物や背景に至るまで、表現者としての細やかな心遣いが感じ取れる点にも注目だ。
イラストレーター、また子を持つ親として慌ただしい日々を過ごす森倉さん。多忙な合間を縫っての同人活動は毎回、試行錯誤の連続だと話すが、イベントに参加することは楽しみの一つになっている。「同人は、自分の好きなものを表現できる世界。それを人と共有することで交流が生まれたり、創作意欲をもらえたりするので、今後もできる限り本を出し続けられたらいいなと思っています」
その後も、国内外での個展や「絵師100人展」への参加のほか、マルイのアニメCM「猫がくれたまぁるいしあわせ」、コトブキヤのプラモデルシリーズ「創彩少女庭園」など、笑顔が似合う女性キャラを生み出すイラストレーターとして活躍の場を広げている。
子供の頃から、森倉さんがずっと続けている趣味は「お絵かき」。特に、手を動かしてラフに線を描いている時に楽しさを感じるという。「文字と同じで、線などの筆致にはその人にしかない個性を感じて、強く興味を惹かれます」
高校生のころ、個人でホームページを作り、ネットで作品の発表を開始。初めはペンタブレットの存在を知らず、アナログとマウスで作画をしていた。優美な線でキャラを描く作風が次第に注目を集め、大学在学中に小説のイラストでプロデビュー。その後も学業と並行してイラストの仕事を続けていたものの、就職に伴い一時休止。
しかし、久しぶりにコミケットに一般参加したことが、森倉さんの人生を変えるきっかけになった。「自分の生活には絵を描く時間が必要だと気づいたので、気負わずにまたチャレンジしてみようという気持ちでした」。13年から専業として作家活動を再開。同年、家族や友人の協力を得て同人活動もスタートする。「こんな瞬間が見たい」と思わせるキュートな少女たちをモデルに、彩り豊かなファッションや季節感あふれる場面などをテーマにした作品集を定期的に発表。またたく間に支持の輪を広げ、人気サークルの仲間入りを果たした。
一昨年からは、新たに6人の創作少女の個性やストーリーに着目。『デートしようよ。』(19年)、最新作『今日、君に恋をした。』(20年)等は、少女たちが特別な瞬間にだけ見せる愛らしい姿を読切形式で描いた作品集だ。「女の子の生き生きした瞬間を描きとめたいんです」と語る森倉さん。表情やポーズといったキャラ自体の魅力はもちろん、ファッションやアクセサリー、小物や背景に至るまで、表現者としての細やかな心遣いが感じ取れる点にも注目だ。
イラストレーター、また子を持つ親として慌ただしい日々を過ごす森倉さん。多忙な合間を縫っての同人活動は毎回、試行錯誤の連続だと話すが、イベントに参加することは楽しみの一つになっている。「同人は、自分の好きなものを表現できる世界。それを人と共有することで交流が生まれたり、創作意欲をもらえたりするので、今後もできる限り本を出し続けられたらいいなと思っています」
TEXT / KENJI NAKAYAMA ティアズマガジン136に収録