梅雨空が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。6月6日に行われたコミティア136のアフターレポートをお送りします。
昨年11月の開催から、またも1回の中止を挟み、6ヵ月半ぶりのイベントとなりました。しかも、
4月から発令された緊急事態宣言は、2回の延長が行われ、開催日が宣言期間にかかることに。そのため、宣言下に定められた行政や会場のガイドラインに従い、イベント開催時の感染症対策や入場者数制限を順守しての開催となりました。
当日は朝からあいにくの雨。そして、やはりこの状況下で、前回の11月と比較しても、サークルの出席率は減り気味で8割に届かず。一般参加者も少し減って、カタログも久々に完売しませんでした。
なお、会場の規定で1ホール当たり収容者5000人以内という入場者数制限があり、リストバンドの交換数計測に加えて、青海展示棟のAホールとBホールの間に、人数カウントカメラを設置し、滞在人数のモニタリングを行いました。データによると11時半ごろBホール側に約3900人を収容したのが最大数。どちらかのホールの収容者数が5000人近くになった場合は一般参加者の入場規制を行う計画もありましたが、規定内に収めることが出来ました。
一方、検温ゲートには新しい顔認証型のサーモカメラを導入しましたが、一人当たりの検知時間が想定よりもかかり、入場待機列が大きく伸びてしまいました。さらにサークル参加者と一般参加者の区別なく、同じゲートを通るシステムだったため、10時半のサークル入場期限に間に合わない事態に。時間を繰り下げて対応しましたが、ご迷惑をかけたサークルの方にお詫びします。今回の反省を生かし、次回は検温レーン数の増強など運用の見直しによるスピードアップを図ることになりました。
そして、感染症対策の一環として、会場内での飲食販売は行わないことになり、恒例のオムそばが食べられなくて残念という声も聞かれました。また、閉会後にも速やかな帰宅をお願いし、打上げなどもされないように呼び掛けました。イベント開催にあたって、行政や会場からはこうした飲食に関する注意喚起を特に強くするよう指導があります。参加者の皆さんにはご不便をかけますが、ご理解とご協力をお願いします。
なお、今回もコロナ禍で参加できないスタッフが多く、協力イベント団体Jガーデンや地方コミティアのスタッフ、そしていつもカタログの印刷をお願いしている緑陽社の社員の皆さんに応援スタッフとしてご協力をいただきました。この場を借りて御礼を申し上げます。
現状で感染症対策に多くの人手がかかることも含め、コミティアは深刻なスタッフ不足に悩んでいます。スタッフ参加を希望される方はご連絡をお待ちしております。
コミティア実行委員会では、スタッフとして「これからのCOMITIA」を一緒に作ってくれる方を募集しています。
— COMITIA実行委員会 (@COMITIAofficial) June 8, 2021
●作業内容・応募方法など→https://t.co/1nB9C9IZ8C
カタログ「ティアズマガジン」では、あむぱかさん(おでんランチ。)@amupaka によるスタッフ漫画を連載中です。
(A) #COMITIA pic.twitter.com/CSDAa96H7j
さて当日の会場内では、昨年行ったコミティア開催継続支援クラウドファンディング関連の展示を行いました。カタログと会場に、支援者のお名前(希望者のみ)の大きな掲示を行い(写真参照)、御礼を伝えました。また、支援のリターンとして、カタログには代表対談や支援社の紹介記事を掲載。会場にはたくさんの支援社の広告スペースが並び、場内を華やかに彩りました。そこにコミティアへの応援メッセージを書いてくれた企業も多く、嬉しく拝見しました。この時のたくさんの支援のおかげで、この状況下でもイベント開催を継続できています。そのことへの感謝と責任を胸に刻みながら、これからにつなげてゆく所存です。あらためて心より御礼を申し上げます。
なお、こちらの詳細はクラウドファンディングのプロジェクトページで写真なども含めてご報告していますので、ぜひご覧ください。
●vol. 16
「COMITIA136」会場内・カタログ内リターン実施のご報告(5/30)
●vol. 17 COMITIA136開催報告とカタログバックナンバー販売のご案内(6/20)
サークルアンケートを読んでいると、「(こんな時勢に)開催してくれてありがとう」というコメントをたくさんもらいました。「即売会の空気が懐かしい、安らぐ」「この空気を求めていた」という声には同意するばかりです。そして「感染症対策がしっかりしていて安心だった」という意見も多く、ホッとしました。主催者としては、何より「参加してくれてありがとう」という気持ちが強いのですが、まずはみんなが喜んでくれたことを素直に受け止めたいと思います。
ツイッターのハッシュタグを利用したエアコミティア も継続開催しています。コロナ禍で参加できない人が多いことも考えると、こうしたオンラインのコミュニケーションも併用することが必要と考え、今後もなるべく継続してゆく予定です。
さて、イベント終了後2週間を経過しましたが、参加者や関係機関から新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生したという連絡はありません。これをもって当日の感染症対策が有効に機能したことの証左とし、ご報告いたします。
次回開催は9月20日のCOMITIA137となります。
日々変わる状況を注視しつつ、今回の経験を活かして、より安全な運用となるように計画を立ててゆきます。詳細は決まり次第お知らせしますので、ご参加どうぞよろしくお願いします。
コミティア実行委員会代表 中村公彦