PericoPerico
- 職業…漫画家
- 趣味…漫画を売る
- コミティア歴…コミティア109より
- https://twitter.com/perico_op
家が隣り同士で幼馴染の高校生の男女が、関係を一歩踏み出して交際を始めるラブコメディ『マジで付き合う15分前』は、19年秋にTwitterで連載が始まったSNS漫画だ。当初は単発読切のつもりだった第一話が反響を呼び、主人公達のその後を期待する読者の声に押されてシリーズ化。「幼馴染が付き合う恋愛ものは、ありそうで意外とないので描いてみようと思った」と語る作者のPericoさん。本作の連載をきっかけにTwitterのフォロワーが急増し、現在は25万人を突破するなど、いま推したい「SNS漫画家」の一人だ。
Pericoさんは中学生の頃から同人活動を始め、投稿を経て大学在学中に『LaLa DX』でプロデビュー(亞和ミチ名義)。「LaLaの新條まゆ的存在になって欲しい」と編集者には期待されたが、当時ファンタジーを描きたかった彼女は恋愛ものに馴染めず、限界を感じてプロ活動を断念。就職後はボーカロイドの二次創作で同人活動を再開し、関西でオンリーイベントを主催するなど、プロデュースする立場の面白さにも触れたという。
14年には初の同人オリジナル作品『ボカロP物語』をマンガボックスに投稿。同作でコミティアに初めて参加したのち、持込をきっかけに『LINEマンガ』、次いで『ジャンプ+』で連載を獲得するが、いずれも商業的には不本意な結果に終わる。「思うように成果が上がらず、商業は私に不向きだなと感じました。同人や電子配信で生計を立てようと試行錯誤していたとき、たまたまバズったのが『マジで付き合う15分前』でした」
現在は連載3年目に入り、SNSで無料で読める手軽さはそのままに、各電子書籍サイトでの単行本配信や、「ちょっと贅沢なファンアイテム」という紙の同人誌、更には廉価版との位置付けの商業コミックスも刊行されるなど、多様な広がりを見せる。
『マジで付き合う15分前』が読者から支持されるのは、至近距離恋愛という題材の新鮮さや、王道の恋愛漫画ならではのエモさにありそうだ。「目標は毎回必ず読者をときめかせること(本人はキャバクラ感と呼んでいる)。読者を絶対に喜ばせて、リピーターになって欲しいんです」。大学受験、そして卒業と高校生活のクライマックスが間近に迫り、主人公たちの恋愛がどんな結末を迎えるのか。今後の展開からも目が離せない。
作家としてだけでなく、個人レーベル「Pericomic」の活動にも手応えを感じているというPericoさん。これまでは自身の作品制作が中心だったが、今冬には新たな試みとして、他の作家と作業を分担したコラボレーション作『異世界少女も楽じゃない!!』をKindleで発表した。ゆくゆくは後進の育成や個人作家の活動支援をしたいとも語る。「共感してくれる人を巻き込みながら、つながりを増やせるように挑戦していきたいです」
まだまだ可能性が広がるPericoさんの作品世界。これからもどんな「ときめき」を見せてくれるか、楽しみにしていたい。
Pericoさんは中学生の頃から同人活動を始め、投稿を経て大学在学中に『LaLa DX』でプロデビュー(亞和ミチ名義)。「LaLaの新條まゆ的存在になって欲しい」と編集者には期待されたが、当時ファンタジーを描きたかった彼女は恋愛ものに馴染めず、限界を感じてプロ活動を断念。就職後はボーカロイドの二次創作で同人活動を再開し、関西でオンリーイベントを主催するなど、プロデュースする立場の面白さにも触れたという。
14年には初の同人オリジナル作品『ボカロP物語』をマンガボックスに投稿。同作でコミティアに初めて参加したのち、持込をきっかけに『LINEマンガ』、次いで『ジャンプ+』で連載を獲得するが、いずれも商業的には不本意な結果に終わる。「思うように成果が上がらず、商業は私に不向きだなと感じました。同人や電子配信で生計を立てようと試行錯誤していたとき、たまたまバズったのが『マジで付き合う15分前』でした」
現在は連載3年目に入り、SNSで無料で読める手軽さはそのままに、各電子書籍サイトでの単行本配信や、「ちょっと贅沢なファンアイテム」という紙の同人誌、更には廉価版との位置付けの商業コミックスも刊行されるなど、多様な広がりを見せる。
『マジで付き合う15分前』が読者から支持されるのは、至近距離恋愛という題材の新鮮さや、王道の恋愛漫画ならではのエモさにありそうだ。「目標は毎回必ず読者をときめかせること(本人はキャバクラ感と呼んでいる)。読者を絶対に喜ばせて、リピーターになって欲しいんです」。大学受験、そして卒業と高校生活のクライマックスが間近に迫り、主人公たちの恋愛がどんな結末を迎えるのか。今後の展開からも目が離せない。
作家としてだけでなく、個人レーベル「Pericomic」の活動にも手応えを感じているというPericoさん。これまでは自身の作品制作が中心だったが、今冬には新たな試みとして、他の作家と作業を分担したコラボレーション作『異世界少女も楽じゃない!!』をKindleで発表した。ゆくゆくは後進の育成や個人作家の活動支援をしたいとも語る。「共感してくれる人を巻き込みながら、つながりを増やせるように挑戦していきたいです」
まだまだ可能性が広がるPericoさんの作品世界。これからもどんな「ときめき」を見せてくれるか、楽しみにしていたい。
TEXT / KENJI NAKAYAMA ティアズマガジン139に収録