春めく季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。2月20日に行われたCOMITIA139のアフターレポートをお送りします。
東京ビッグサイト東ホールでの開催はなんと3年3ヵ月ぶり。何より会場全体が一目で見渡せるのは、イベントの一体感もあり嬉しいものです。当日の朝方は雨模様でしたが、午前10時頃には雨も上がり、比較的落ち着いた一日となりました。
とは言え、状況的には新型コロナの第6波の真っ只中で、東京では新規感染者が連日1万人を超えており、厳しい影響がありました。サークルの出席率は7割弱となり、一般参加者も直近1年の間ではもっとも少ない人数でした。
サークルアンケートの回収率も下がり気味で正確なデータも取りにくい状況ですが、サークルの販売数の集計結果を見ても数が明らかに落ちていることが分かります。長引くコロナ禍で感染症の波のサイクルに影響を受けることは避けられませんが、こうした中で参加していただいた方には感謝しかありません。
今回の大きなトピックは前日の会場設営への一般協力者の募集再開。コロナ禍で募集を止めていましたが、やっと一緒に作業できるようになりました。70人近くが参加してくれて、3ホール分の設営も無事終了。やはりみんなで力を合わせて会場を作るのは充実感がありますね。これこそコミティアの醍醐味と思います。
さて、同日開催となったイラストコミュニケーションサービス「ピクシブ」主催のオンライン即売会NEOKET2 は、リアルとオンラインのそれぞれの強みが発揮されて、面白い企画となりました。コミティア会場内の出張NEOKETブースでは、リアルタイムでオンライン会場にアクセスできる形にし、参加者にも自由に操作してもらいました。また、NEOKET2はコアタイムが開催日の夜に設定されていたので、私・中村を含めて、コミティアスタッフが何人も参加。私を模した限定の3D中村アバターを使用する参加者が何人も現れて、みんなで踊ったりしたのも楽しい時間でした。
もう一つの会場内企画、例年2月恒例の文星芸術大学マンガ専攻卒業制作展「ちばてつや教授の授業」展も復活しました(昨年は開催中止でお休み)。病気療養中のちば先生の来場は叶いませんでしたが、先生が大学で行った講義資料の展示や、過去の卒展での講義映像のダイジェスト放映など、大変見応えがありました。難しい条件の中、展示の企画を練り、実現した学生の皆さんに拍手を送ります。また、彼らは会場設営や撤収作業にも大人数で参加してくれて、若い力に大いに助けられました。どうも有難うございました。
そして、コロナ禍で参加できないスタッフが多い状況は変わらず、今回も協力イベント団体のJガーデンや地方コミティアのスタッフ、そしてカタログの印刷をお願いする緑陽社の社員の皆さんが応援に来てくれて何とか開催できました。毎回たくさんの方に本当に助けられています。スタッフは切実に募集中なので、興味のある方はこちらをご覧ください。→スタッフ募集 おかげ様で開催後も応募があり、何人か新しい仲間が増えました。でもまだまだ募集中です。
今回、開催後に新型コロナウイルス感染症の検査陽性が判明した2名の方について、公式サイトにてご報告しました。現状、無症状の方すべてを確認することは難しく、日常より感染しない、感染させない行動が重要と考えています。コミティアではそのために感染症対策のルールを毎回しっかり定めて告知しています。お願いすることが多くご不便をおかけしますが、引き続きどうかご協力ください。
さて次回は久し振りにGWの5月5日開催。例年ならばもっとも参加者が増える時期です。たくさんの皆さんと出逢えることを心から楽しみにしています。
コミティア実行委員会代表 中村公彦