COMITIA140 レポート

アフターレポート

新緑の季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。5月5日に行われたCOMITIA140のアフターレポートをお送りします。

当日は快晴。今年のGWは3年ぶりにコロナによる緊急事態宣言などの発出がないタイミングとなり、とても多くの来場者がありました。これはコミティアに限らず、この時期に開催された同人誌即売会もみな同様で、業界全体としても嬉しいことです。

サークル申込数もコロナ禍が始まってから初めて3000サークルを超え、出席率も9割前後と良い数字でした。一般参加者も非常に多く、カタログも12時半頃には売切れてしまい、それ以降は連絡先カード(入場料1000円)の販売に切替えて、入場してもらいました。

会場内は多くの人でにぎわい、「コロナ前に戻ったよう」という声が随所で聞かれました。サークルアンケートでも「2年ぶり/3年ぶりの参加です」という声が見られ、やっと同人活動を再開する人も増えてきたようです。販売冊数の集計データも好調で、回復基調が見えてきました。ただし、コロナの状況はまだまだ油断できません。コロナ前の規模に戻るのは時間がかかるでしょう。当面はしっかり感染症予防対策をとり、情勢を判断しつつ慎重に運営してゆきたいと思います。

今回も前回に引き続き、会場の前日設営は協力者を募って行いました。集まってくれた約60人の一般協力者とスタッフの共同作業です。前回は約2年ぶりの再開で手間取る部分もありましたが、今回はその経験を踏まえて作業が見直され、前回より1時間早く完了することができました。今後もなるべくこの形で行いたいと考えていますので、皆さんのご協力をよろしくお願いします。

会場内企画は二つ。一つは「SS学園祭」。雑誌『スモールエス』の誌上企画から生まれたシェアード・ワールドで、主催する編集部が直接出展して企画や展示を行ってもらう形にし、今回限定で「SS学園」ジャンルのサークル申込を受付ました。おかげでこれまでコミティアを知らなかったような若い世代が多く来場してくれました。
もう一つは、電子書籍配信などを行う会社・ナンバーナインによる「漫画家ミライ会議 出張版」。これまでオンラインで行ってきた、マンガ家を招いたトークイベントを初めて有観客で行う企画でした。こちらも立ち見が出るほどの盛況で、トータルで270名以上の来場があったようです。

オリンピック・パラリンピック対応のために始まったDOUJIN JAPAN 2020の新刊カード企画と、全国周遊コミティアスタンプラリーはついに今回で特典引換が終了。新刊カード企画による特設ジャンル「神話」「単眼」「グルメ」「TSF」もそれぞれ20~40サークルが参加し、普段とは違う交流を楽しんでくれました。

そして、コロナ禍で参加できないスタッフが多い状況は変わらず、協力イベント団体のJガーデンや地方コミティアのスタッフ、そしてカタログの印刷をお願いする緑陽社の社員の皆さんの応援のおかげで何とか開催できました。毎回たくさんの方に助けてもらっています。スタッフは切実に募集中なので、興味のある方はぜひこちらをご覧ください。→スタッフ募集

アンケートのコメントで「コミティアが無いと漫画を描かなかった。イベントは大事」という言葉がありました。うなずく人もきっと多いことでしょう。目の前にたくさんの読者がいることを実感できるからこそ、作品を描く原動力となる、リアルイベントの魅力はここにあります。いま求められるのは、作品発表の場としてコミティアを安定して開催すること。「コミティアはいつも此処にいます」とかつて言っていましたが、その状態に戻すことが大切なのだと思います。
今回の楽しそうな参加者みんなの姿を見てあらためてその思いを強くしました。引き続きご参加をどうぞよろしくお願いします。

コミティア実行委員会代表 中村公彦

サークルヒトコマレポート

盛況でした

天候・気温

スペースにて

交流・コミュニケーション

新刊

売れ行き

久しぶり

特設ジャンル

初参加

サークル巡回受付

その他