秋風の頃、いかがお過ごしでしょうか。9月4日に行われたCOMITIA141+J.GARDEN52合同開催のアフターレポートをお送りします。
創作JUNE系同人誌即売会「J.GARDEN」とは長年イベント協力の関係でしたが、同一ホール内での合同開催は初チャレンジ。双方の参加者も初めての試みで手探り状態でしたが、運営そのものは大きな混乱もなく無事開催できました。参加サークルのアンケートでも好評で、「J.GARDENの世界が新鮮だった」「両方のイベントに参加できてお得」「また合同開催してほしい」などの声が聞かれてホッとしました。
当日は夏の酷暑のピークも過ぎ、よいイベント日和。来場者数もJ.GARDENの参加者分が上乗せされ、前回5月よりかなり増えました。もとより5月時点で「コロナ前に戻ったよう」という声が多く聞かれましたが、今回は更にそれに輪をかけた印象です。アンケートでも「コロナ後の初参加」「エアコミティアからリアルに復帰」というコメントがいくつも見られました。ウィズコロナの時代となり、しばらくお休みしていたサークルさんが戻りつつある手応えを感じます。今後も感染症予防対策をしっかり取りながら、より多くのサークルの皆さんに参加してもらえたらと思っています。
なお、今回の合同開催が決まってから急遽東8ホールを追加で借りて、そちらに「入場手続き」を設置しました。当初「入場手続き」は手前側の東1ホールに設置する計画を立てていましたが、参加者が足を運びにくい東8ホールに一部のサークルを配置する形も不満が大きいと考え、このような判断をしました。どうかご容赦いただければと思います。
また閉会後、宅急便の搬出を行うヤマト運輸の受付待ちに長蛇の列が出来てしまいました。この問題はヤマト運輸含む流通業界全体の人手不足が根底にあり、なかなか解決が難しいのですが、なるべくこうしたことが無いよう先方と相談を進めてゆきたいと思います。
会場内企画は、コミティアでは長年お世話になっているマンガ家・belneさんの第25回文化庁メディア芸術祭功労賞受賞記念企画を行いました。メインはbelneさんの恩師・竹宮惠子先生(オンライン出演)との公開対談(記念企画ページにて対談映像公開中)。熱心なファンが100人以上、熱いトークをじっくり聴いてくれました。並行して、「新潟市マンガの家」で行われた記念展示「新潟とマンガとマンガ教育 belneのコミックワークショップ」展を一日限りで移設して展示。belneさんへのお祝いメッセージが書けるコーナーもあり、嬉しいコメントが並びました。
コロナ禍で参加できないスタッフが多い状況は変わらず。今回はJ.GARDENのスタッフとの協力体制でしたが、地方コミティアのスタッフ、そしてカタログを印刷していただいている緑陽社の社員の皆さん、さらには同じ同人誌印刷所ねこのしっぽの社員の皆さんの応援もいただき、何とか開催できました。毎回たくさんの方に助けてもらっています。スタッフは切実に募集中なので、興味のある方はぜひこちらをご覧ください。→スタッフ募集
あらためて今回の合同開催はさまざまな事情が噛み合ったことで実現したもので、今のところ定期開催の予定はありません。今後も長引くコロナ禍の中で新たなスタイルの模索を行ってゆかねばなりません。大切なのはコミティアの安定した継続と発展。そのための努力とチャレンジをこれからも続けてゆきます。引き続き皆さんのご参加をよろしくお願いします。
コミティア実行委員会代表 中村公彦