2月25日、東京ビッグサイト1・2・3ホールで行われたコミティア147のレポートをお届けします。開催当日の気温は終日4～5℃と低く、曇り時々雨。冷たい風と時おり降る小雨に冬の寒さを感じる一日でした。

参加サークル数は3626サークル。この時期のサークル数は例年少なめですが、昨年2月の3065サークルから堅調に回復・増加しています。西ホールの2フロア開催だったコミティア146に参加した方からは「フロアが見やすく、導線が良かった」という声が多くありました。　

雨の影響で待機列に並ぶことを避けた方が多く、朝一の参加者の出足はいつもより大人しめでしたが、11時前後に急増。その勢いのまま、ティアズマガジンは13時すぎに完売しました。その後は15時の入場フリーになるまで、「一般参加者入場用チケット」の販売に切り替えています。この方式は一般参加者の人数把握とコントロールにも役立つため、当面は続ける予定です。

40周年記念の試みとしてティアズマガジン表紙に施した特殊加工のニス盛りも、からめるさんのコミカルなイラストと共に話題にしてくれる方が多く、好評でした。次号も普段と異なる表紙加工を検討していますので、どうぞお楽しみに。

さて、147の目玉企画はコミティア40周年企画の一環として行った『コミティア魂』（フィルムアート社）の世界最速先行発売。会場中央付近に設置した販売ブースは事前段階から購入するつもりだった方、その場で興味を持ってくれた方が絶えず訪れ、持込1000部に対してほぼ完売に近い数が参加者の手に渡っていきました。3月2日の書店発売後の売れ行きも上々で、数日で重版が決定するほど好調のようです。

企業ブースおよびサークルスペースでは、例年この時期に出展している文星芸術大学マンガ専攻の卒業制作展も行われました。学生の皆さんと先生方、総勢約30人近くが前日夜に行っている会場設営から当日の撤収作業までフル参加してくれています。設営、撤収にはそれ以外にも一般協力者の100人近くの方々が参加してくれており、心強かったです。

印象的だったのは、雨が降った時に増えがちな落とし物の多さ。基本的に落とし物の呼び出しなどは行っていないのですが、貴重品の場合は例外とすることが多く、結果的に頻繁にアナウンスが流れることになってしまいました。

ここ最近の課題の一つだった帰りのヤマト運輸の搬出の長列化も、先方との打ち合わせを重ね色々な工夫をしてきた結果、着実に改善されてきています。ただ、物流・運送業界は今年から働き方改革法案による「2024年問題」に直面しています。今後、宅配便の搬入や搬出のやり方を大幅に見直す必要に迫られるかもしれません。参加者の方に出来るだけ不便のない形にしたいと考えていますが、予断を許さない状況があることはご留意いただければ幸いです。

ともあれ、参加者の皆さんの協力のおかげで大きなトラブルもなく、コミティア40周年の最初の回は盛況の内に幕を閉じました。引き続き40周年を盛り上げていきますので、次回もよろしくお付き合いください！

コミティア実行委員会代表　吉田雄平