5月26日、東京ビッグサイト東1・2・3・8ホールで行われたコミティア148。開催当日の天気は晴れ。気温は18~24℃で、日中は初夏の暑さを感じる陽気でした。朝から昼頃は場内のクーラーを稼働させ、温度調節を行っています。
参加サークル数は5065サークルで、4年半ぶりに5000の大台になったこともあり、会場内は終日大賑わい。ここまでの盛り上がりも久しぶりでした。12時半にはカタログが完売するほどで、時間によっては歩きにくいほど。サークルの落選を避けるため、急きょ借りた東8ホールに移動することになった出張マンガ編集部は、サークルスペースから離れた場所での実施となりましたが、こちらも終日賑わっていました。
この人出の多さはGW開催でなかったことも影響があるのかもしれません。もともと今回5月下旬開催となったのは、3月末に東京ビッグサイト周辺で開催された「フォーミュラE」の影響でした。開催前後の1ヶ月ほど東京ビッグサイトが使用不可となり、玉突き式にコミティア含めた各催事の日程がズレることになりました。連休から外れたことでサークル参加者が大幅に減ることも覚悟していましたが、むしろ増えたような手応えがあります。
今回の参加サークルアンケートでGW開催の是非を聞いてみたところ、GW以外を希望する声が多かったです。遠方から参加している方からの「GWは宿泊費が高い」「のぞみが全席指定になって新幹線の移動が厳しくなった」といった切実な声を筆頭に、「GWは参加しにくい」「GW中に原稿が出来て良かった」という意見なども。連休中の人混みを避けたいという意見もコロナを経ての感覚かもしれません。会場の都合次第ではありますが、開催日程は参加者の意見も参考にしつつ、検討していきたいと思います。
コミティア40周年記念企画として発売した布製「コミティアバッグ」は、十二分な数を用意したつもりでしたが13:40ごろに完売しました。同人誌即売会での買い物に特化したデザイン、というちょっと特殊なコンセプトでしたが、多くの方に手にとっていただいてありがたかったです。次回149に向けて色違いバージョンのものを再販できないか調整中です。
会場内企画は「どうなる!? 先取り『マンガ論争』電子版」トークライブを実施しました。「マンガの表現規制」という硬いテーマではありましたが、業界関係者も多数集まり、お陰様で第一部・第二部ともほぼ満席となりました。未来にも向けた意義のあるイベントになったと思います。
今回からの試みとして、宅配搬出の業者に、従来のヤマト運輸に加えてSGムービング(佐川急便)が加わりました。これは閉会後にサークルの荷物の搬出待ちの列が伸びてしまう問題に対する試みの一環です。細かいトラブルはありつつも、悪くない時間帯に列を解消することができました。
ともあれそんな状況で、40周年の2回目は大盛況の内に幕を閉じることができました。残る後半の2回も楽しく参加できるよう盛り上げていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
コミティア実行委員会代表 吉田雄平