11月17日、コミティア40周年のラスト&節目の記念回となったコミティア150は東京ビッグサイト東3・4・5・6・7ホールと史上最大規模で行われました。参加サークル数は6909、総来場者数はおよそ3万人といずれも最多記録を更新。本当に沢山のご来場に感謝します。
前例のない大きな回となり、事前準備はもちろん前日夜から行った設営作業も大変でした。まず、東4・5・6ホールの引き渡しが遅い時間帯になるため、当日0時からの深夜設営が確定。前日18時からの設営が可能なのは東3・7ホールのみという状況でした。その絡みで企業など複雑な設営が必要なものは全て東4・5・6に集中させ、東7ホールはサークルのみの配置としました。東3・7ホールの設営は非常に多くの協力者の方が集まってくれたおかげでスムーズに終了。一方で0時から一部スタッフと机・イスのレンタル業者と協力して行った深夜設営は思った以上に難航し、朝6時近くまでかかってしまいました。
迎えた当日の天気は晴れで、気温は15~24℃。例年より暖かかった今年11月の中でも最も気温が高い日となり「暑い」という声が多く聞かれました。来場者も朝から多く、史上最多の部数を印刷したティアズマガジンは昼過ぎに完売しています。
東5ホールに設けた40周年記念ブースは飾り付けた提灯もお祭りのように賑々しく、終日多くの人が訪れてくれました。「40周年お祝いメッセージ展示」には多くの方からお祝いの言葉を寄せていただき、「コミティア年表」はこれまでの歴史を懐かしく、興味深く見て貰えていました。新作の『コミティアの空気』を始めとした40周年記念グッズの販売コーナーも多くの人で賑わいました。
会場内企画は前回に引き続き行った『楽園 Le Paradis』のトークショー第二弾に出演していただいたのは、同誌の作家であるシギサワカヤさん、蒼樹うめさん、編集の飯田孝さん。部屋が満杯になるほどの盛況ぶりで、多くの人が楽しく聞き入ってくれていました。あわせて『楽園 Le Paradis』の創刊15周年&コミティア150を記念した企画『楽園の誘惑』原画展&記念誌販売も実施、こちらも好評でした。
東3ホールの入退場無料のエリアに設けた見本誌コーナー、出張マンガ編集部、キッチンカーも離れた場所となりましたが人は多く、出張マンガ編集部は過去に例がないほど多くの持ち込みがありました。今後また無料入場ができるかは分かりませんが、今後の運営の参考にしたいと思います。
気になったのはサークル参加者から散見された「人が沢山いるけれども、自分のスペースに人が来ない」というコメント。ここまでサークルが多くなると通りすがりの出会いが減ることは間違いなく、事前の宣伝・告知の重要度なども増しているように感じます。コミティアとしては見本誌コーナーの設置や見本誌読書会の開催、ティアズマガジンの作品紹介などによるフォローをしてきています。近年は申込数が多いジャンルの分割を行うことで、出会いの導線の確保を進めているところです。今後も工夫を重ねていきますので、よろしくお願いします。
こうした記念回を無事に、盛大に終えることができたのは参加していただいた皆さまのご協力のおかげです。50年、100年と続くよう、これからもコミティアは多くの作品や作家に出会える場所として開催を行っていきます。常連の方はもちろん今回が初めてだった方も、これからのコミティアを一緒に盛り上げていければ幸いです!
コミティア実行委員会代表 吉田雄平