COMITIA153 レポート

アフターレポート

9月7日、東京ビッグサイト東4・5・6・8ホールで開催されたコミティア153のレポートをお届けします。
参加サークル数は4509サークルで、「ごあいさつ」でも触れた通り夏の回としては最多サークルを更新しました。

恒例の前日設営には100人以上の一般協力者に集まっていただきました。初めて参加される方も多かったのですが、作業はいつにも増してスムーズに進み、予定より大幅に早い20時20分ごろに終了しました。ご協力に感謝いたします。参加したことがない方も、機会があればぜひ一度体験していただけると嬉しいです。きっといつもと違った景色が見えることでしょう。

さて、迎えた当日の天候は晴れ、気温は25~32℃ほど。連日の酷暑で暑さを心配していましたが、9月に入り気温も落ち着き始め、秋の気配を感じられる気候でした。近年は天候に恵まれることが多く、夏は涼しく冬は暖かい状況が続いており、ありがたく感じています。会期中は終日冷房を入れており、参加者からは「涼しくて快適だった」という声が多く寄せられました。なお東京ビッグサイトの空調費用は気軽に使えるほど安くはないのですが、それによって会場全体が快適に保たれ、熱中症のリスクなどを下げる効果もあることを重視しています。
会場内の快適さも相まってか、一日を通して賑わいが続き、歩きやすさを保ちつつも閑散とはしていない、いかにも「コミティアらしい」雰囲気が続いていたように思います。午後を過ぎても入場者が途切れず、カタログ『ティアズマガジン』は14時すぎに完売しました。

今回から新たなジャンルとして「W」(人外・妖怪)、「L4」(イラスト:アナログ・手描き)を追加しました。「L4」は未知数でしたが、「このジャンルができたので申込した」「新設が嬉しい」といった声もあり、デジタル全盛の今だからこそアナログ画の価値が改めて評価されていると感じました。同人誌即売会という物理的な場との相性も良いのだろうと思います。今後もジャンルについては調整を重ねていきたいと考えています。
本部横に設けた「会長・中村公彦の交流スペース」は終日大賑わいで、馴染みの方から久しぶりの方、しっかり話すのは初めての方まで、さまざまな人が訪れていました。寄せられた激励の言葉やメッセージから、会長自身もたくさんの元気をもらえたようです。

今回は落選が発生しなかったため、通行や列整理のしやすい広い通路を確保したレイアウトとすることができました。一方で「サークルスペースを広くしてほしい」という声が少なからずありました。近年のサークルアンケートでは、「隣のサークルのはみ出し」が最も多いトラブル報告の一つとなっており、重要な課題だと認識しています。ポスタースタンドの利用が増えていることも、その一因かもしれません。工夫や対策を考えているところですが、会場の面積は限りがあり、この問題の解決には皆さんの協力も欠かせません。例えば搬入量や参加人数が多い場合は2スペース以上でのご参加を検討いただければ、周囲を含めてより快適に過ごせる場面が増えると思います。

こうした点に限らず、現在「お願い」としているマナーやご配慮については「ルールにして厳しく取り締まって欲しい」という意見が一定数あります。ただし行き過ぎると、堅苦しい雰囲気にもつながりかねません。まずはコミティアが「参加者同士で協力し合う空間」であるという意識を共有するため、案内やアナウンスを増やしているところです。引き続きバランスを考えつつ、「みんなで作るコミティア」の場を一緒に育てていければ幸いです。

コミティア実行委員会代表 吉田雄平

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