冬本番となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。11月27日に行われたCOMITIA142のアフターレポートをお送りします。
当日は快晴のぽかぽか陽気。良いイベント日和となりました。会場は東京ビッグサイトの西1~4ホール。西館全館利用は久々でコロナ禍前の2020年2月以来のこと。上下階の2フロアにそれぞれサークルが配置されるため、移動距離が長く全体の運用も複雑になり、スタッフの苦労も多かったです。
その大変さは、約70人の一般協力者が参加してくれた前日の設営作業から始まりました。ホールによって引渡し予定時刻がマチマチな上、現場での変更が多く、想定外の待ち時間が発生したり、急に引渡しが繰り上がってもまだ必要な机やイスが届いておらずヤキモキしたり。それでも何とか予定通り前夜の内に会場設営は完了しました。付き合ってくれた一般協力者の皆さんには心から感謝します。
当日の感染症対策に伴う「入場手続き」はスタッフが経験を重ねたこともあってスムーズになり好評でした。自治体や会場のイベント開催ガイドラインも規制緩和されつつあります。今回はこれまで1スペース1脚までとしていたイスの追加を申込時のみ解禁しました。引き続き社会情勢なども見極めつつ、出来るだけ参加者の不便や負担が少ない形にしてゆきたいと思います。
コロナの第8波が広がり始めた時期でしたが会場はおかげ様で盛況。カタログは13時すぎに完売し、サークルの出席率は約9割とここ最近では一番高い数値でした。サークルアンケートによる販売データ集計でも、平均値38.3冊(前回35.4冊)、中央値18冊(前回18冊)と回復傾向が見られ、データからも参加者の熱意の高まりを感じます。
会場内企画は、コミティアでは3回目の実施となる「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 特別授業2022」。新しいマンガ家を育成する「ひらめき☆マンガ教室」の講師陣を招いたトークショーや作品講評会が行われ、多くの観衆が集まりました。こちらのイベントの様子はYouTubeで公開されているので、当日立寄れなかったり、来場がかなわなかった方はご覧になってみてください。
コロナ禍で参加できないスタッフが多い状況は変わらず、協力イベント団体のJガーデンや地方コミティアのスタッフ、そしてカタログの印刷をお願いする緑陽社の社員の皆さんの応援のおかげで何とか開催できました。毎回たくさんの方に助けてもらっています。スタッフは切実に募集中なので、興味のある方はぜひこちらをご覧ください。→スタッフ募集
2022年の開催はこの11月をもって終了。コロナによる開催中止も無く、サークル・一般参加者共に昨年より人数がかなり回復しました。初参加の方が増えてきた手応えも感じます。まだまだコロナ禍前の6割くらいの規模ではありますが、この流れはぜひ来年以降にもつなげてゆきたいところです。
あらためての報告となりますが、このCOMITIA142をもって私・中村公彦はコミティア実行委員会の代表を退任し、新たに会長に就任することをカタログ及び公式サイトで発表しました。代表の役割としてこのアフターレポートを書くのも今回で最後となります。
サークルアンケートではたくさんのねぎらいのメッセージをいただき、うれしく拝読しました。その声の中で、WEBカタログの充実などを例に挙げて、「これからも老舗で最先端の即売会でいて欲しい」と書かれたことが印象に残りました。こうした姿勢はきっと次の世代にも引き継がれてゆくでしょう。
これからも続くコミティアにどうぞよろしくお付き合いをお願い致します。
コミティア実行委員会会長 中村公彦