5月5日開催のCOMITIA144のレポートをお届けします。
今回の参加サークル数4353はコロナ禍が始まった2020年以来、最多の数。事前の段階から参加者の大きな期待を感じながら準備を進めていました。前日夜の設営には110人を超える一般協力者の方が集まってくれて、いつも以上の速さで完了。迎えた当日は快晴で、過ごしやすい絶好のイベント日和となり大盛況でした。想定以上に気温が上がり場内の人の熱気も強かったため急きょ、冷房を入れました。
一般参加者の来場は閉会近くまで途切れず、いつもより多めに印刷していたカタログは13時を待たず完売。早々に入場チケットの単品販売に切り替わりました。参加サークルのアンケートでは「賑わいが完全に戻ってきた」「華やかでパワフルなイベントでした」「コロナ禍の中で参加し始めたので、これが本来のコミティアなのかと思いました」「14時以降も人の波が絶えないコミティア、そうそうこれ!」といった活況を喜ぶ声が多かったです。余談ですが当日はTwitterの日本のトレンドランキングで「コミティア」が2位まで上昇。それを受けてか5月8日にTBSの朝の情報番組『THE TIME,』の「バズったワードランキング」というコーナーで、コミティアが少しだけ紹介されたようです。
会場の東1・2・3・8ホールは昨年9月のJ.GARDENとの合同開催でも行った変則的な構成。当初は東4・5・6ホールを使用する予定だったのですが、会場側とも相談の上で急きょ変更しました。これは募集3500サークルに対し前述の通り4300を超える申込があり、落選数をできるだけ減らすために行った対応でした。さらに前回まで空けていたサークルとサークルの机の間を詰めました。サークルスペースがコロナ禍以前の面積に戻ったことで、最近の形に慣れた方からは不満の声がありました。その変更の経緯については事前にお伝えしていましたので、「仕方がない」と理解を示していただく声もそれ以上にありました。ご理解に心から感謝いたします。東8ホールは見本誌コーナーに加えて、久しぶりにキッチンカーが出店。少し離れたホールでしたが、名物のオムそばや、「コミティアに行ってきました。」どら焼きなどを求める人も多く訪れていたようです。
会場内では過去に告知イラストを描いていただいたコミティアとも縁の深いマンガ家・とよ田みのるさんが「これ描いて死ね」で『マンガ大賞2023』を受賞したことを記念する展示を行いました。これは同作にコミティアが実名で重要な場所として登場することから企画したもの。掲載誌である小学館『ゲッサン』編集部の協力のもと、記念パネルを始めとしたお祝いコーナーを設置。会場中央の目立つ場所にあり、足を止めて展示を眺める参加者も多かったです。用意された無料配布の試し読み冊子は全て参加者の手に渡っていきました。また、カタログ「ティアズマガジンVol.144」誌上ではロングインタビュー(WEB公開中)を掲載しています。
沢山の参加者で大いに盛り上がり、大きな事件やトラブルがなく開催を終えられて本当に良かったです。もちろん想定を上回る来場者によって、少なからず不便をおかけする場面もあったと思います。スタッフの各部署ではそれぞれの忙しさのピーク時は人手が足りず、大きな負荷がありました。コミティア実行委員会ではそんな状況を助けてくれる方を切実に募集中です。実際にスタッフをしていると「ここにあと一人でもいてくれたら…」と思う場面が多々あります。詳しくはコミティア公式サイトの「スタッフ募集」をお読みください。スタッフ参加が難しくとも参加案内やカタログ、コミティア公式サイトに書かれていることをよく読み、ルールとマナーを守って参加していただくだけで解決することは沢山あります。コミティアを楽しく過ごすため、引き続き参加者の皆さんのご協力をお願いいたします。
コミティア実行委員会代表 吉田雄平