コミティアについて
コミティアとはプロ・アマを問わないマンガ描きたちが自主出版した本を発表・販売する展示即売会です。
そこは、枠にはまらない自由で新鮮な個性を持つ作家が腕を試す自己表現の舞台であり、既製品に飽き足らない読者にとってまだ見ぬ、そして求めていたマンガを発見できる宝探しの山でもあります。
コミティアは、そうした一人一人の描き手と読み手がダイレクトに出会える「場」として開催されます。
そんな描き手と読み手の、あるいは描き手同士の作品を介して魂と魂が握手するような出会いが、新たな創作への刺激とエネルギーになることを信じています。
はじめに
コミティア実行委員会によって主催されているコミティアは、1984年より始まりました。現在の開催ペースは年に4回。会場は東京ビッグサイトで約3500~5000の出展(サークル参加)があります。1回あたりの総来場者は約1万5千人~2万5千人です。
コミティアは一般的に「同人誌即売会」という名称で分類されるイベントですが、「自主制作漫画誌展示即売会」と称しています。これは「同人誌」という言葉が「仲間内の」というニュアンスを持つため、開かれた読者に向けた場という意味を込めて命名したものです。
コミティアで販売できる作品は、オリジナル作品(一次創作)のみです。いわゆる二次創作(ファン・フィクション/パロディ)は販売することができません。オリジナル作品であればマンガ以外の作品(イラスト、小説、評論、音楽、グッズなど)も発表できます。
初心者向け案内ページ「はじめてのコミティア」公開中!
「コミティアに興味はあるけど、同人誌のイベントにはあまり行ったことがない…」という方に、知っておいてほしい情報を解説したページです。
準備から当日の過ごし方など、是非参考にしてみてください。
コミティアに参加するには
- サークル参加
自己の作品の発表を目的にコミティアに出展し、作品を販売することを指します。規定の出展費を払って参加していただく形になります。
詳しくはサークル出展申込をご覧ください。 - 一般参加
サークル(出展)参加者の発表する作品を読み、購入する目的で来場される方を指します。ただの「お客」や「消費者」ではなく、コミティアを盛り上げる協力者としてルールを守って参加し、読み手として作品を評価、購入して描き手を応援する立場で参加をお願いしています。
なお、応分の参加者負担として入場時もしくは事前(書店にて)に、コミティアの全参加サークルのPRと参加注意事項の載ったカタログ『ティアズマガジン』を購入していただきます。
詳しくは一般参加の手引きをご覧ください。 - 企業参加
自社の製品を展示・販売したり、サービスをPRするために出展する法人・企業のことを指します。規定の出展費を払って参加していただく形になります。
詳しくは企業窓口をご覧ください。
※企業・法人はサークル参加できません。必ず企業参加にてお申込みください。
ただし、生徒の作品発表の場合に限り、学校(法人)のサークル参加は可とします。この場合、「サークル名」には学校名だけでなく学部名などの所属の併記を必須とします。(→FAQ「企業・法人はサークル申込できますか?」) - スタッフ参加
主催のイベント運営スタッフとして事前の計画や準備、当日の円滑な運営などを行なうようにつとめる有志のボランティアを指します。
以上の、サークル・一般・企業・運営スタッフの参加者がそれぞれの立場で互いに尊重し、理解し、時に協力し合うことでコミティアというイベントは成り立っています。もてなされるだけの「お客」として参加することは出来ません。「みんなで作るコミティア」を合い言葉に、どうぞ積極的な参加と協力をお願いします。
コミティアの運営
コミティア実行委員会について
コミティアを主催するコミティア実行委員会は、コミティアという「場」を作り、維持してゆくために、有志のボランティアスタッフによって運営される営利を目的としない組織です。
スタッフの作業は、事前の計画や準備、当日の円滑な運営、『ティアズマガジン』の編集、…といろいろありますが、「出来る人が出来ることをやる」というのがボランティア組織であるコミティアのスタッフのポリシーです。各人が仕事や学業の合間に、無理のないように協力しあってさまざまな作業を行っています。
コミティア実行委員会では、コミティアの趣旨に賛同し協力してくれるスタッフを常に募集しています。
詳しい応募要項は「スタッフ募集」のページをご覧ください。
有限会社コミティアについて
小規模に始まったコミティアは、その規模を拡大していく中で安定的な開催を維持するため法人化して事務所を構える必要に迫られ、有限会社コミティアという会社を1993年に設立しています。
この事務所は少人数の人員で構成され、通常のボランティアの仕事では扱うことが難しい、関係企業との交渉、金銭出納、日常事務など、コミティア実行委員会を恒常的にサポートする役割を担っています。この拠点は参加者からの申込・問合せ先、スタッフの作業場所、様々な連絡の中継点、備品倉庫などとしても機能しています。
※「COMITIA」「コミティア」は有限会社コミティアの登録商標です。
沿革
1984年 初代代表・土屋真志、熊田昌弘により「COMITIA」が企画される
1984年11月 COMITIA1開催
1985年春 二代目代表に中村公彦が就任
1991年11月 COMITIAin新潟(現・新潟コミティア)がスタート。最初の地方版コミティア
1993年7月 有限会社コミティア設立
1996年5月 イベント協力するオリジナルJUNE系同人誌即売会「J.GARDEN」がスタート
2000年2月 『COMITIA50thプレミアムブック』を美術出版社より発行
2012年5月 COMITIA100開催
2013年 中村公彦が文化庁メディア芸術祭功労賞受賞を受賞【特設サイト】
2014年 『COMITIA30thクロニクル』(全3巻)を双葉社より発行【特設サイト】
2020年8~10月 コロナ禍の影響による開催中止を受けたクラウドファンディングブロジェクト「続けコミティア」を実施【詳細】
2022年11月 三代目代表に吉田雄平が就任、中村公彦は会長に就任【お知らせ】
2023年2月 『コミティアの創り方』刊行【お知らせ】
2024年2月 『コミティア魂』がフィルムアート社より発行【特設サイト】
2024年 第28回手塚治虫文化賞特別賞をコミティア実行委員会が受賞【特設サイト】
対外的な活動のお知らせ
ジュンク堂池袋本店「同人誌委託コーナー」
ジュンク堂書店池袋本店 地下1階コミックフロアに、コミティアに参加するサークルから預かった本を販売する「同人誌委託コーナー」が常設されています。お越しの際は是非ご覧ください。
※委託コーナーでの取扱いは、コミティアからサークルにお声掛けする形で行っています。委託販売サークルの募集は行っておりません。
30周年記念作品集『コミティア30thクロニクル』
2014年にコミティアが開催30周年を迎えたことを記念し、『コミティア30thクロニクル』全3集を刊行しました。過去コミティアで発表された同人誌から幅広い視点で選んだ、総2000ページに及ぶ作品集です。特設ページでは掲載作家・作品ラインナップや、掲載作への感想コメント・イラスト、掲載作家トークショーWEB再録をご覧いただけます。
COMITIA開催継続支援プロジェクト
新型コロナウイルス感染症の影響で2020年5月・9月と連続してイベント開催が中止となり、コミティアが開催継続の危機に陥ったことから、2020年8月~10月にクラウドファンディングを実施しました。皆さんからの大きなご支援に心から感謝申し上げます。
関連・友好団体の紹介
コミティアの全国ネットワーク
現在コミティアは東京だけではなく、関西(大阪・京都)、名古屋、新潟、北海道、みちのく(福島・宮城)、福岡の6つの地域で開催されています。これはコミティアの趣旨に賛同し、それぞれの地域でもコミティアを行ないたいと考えた地元のスタッフが、独自に主催団体を組織し開催しているものです。各主催団体は個々の自主性を尊重しながらゆるやかなネットワークを作り、「全国ネットワーク」と称して協力し合っています。 混同を避けるため必要に応じ、東京で開催されているコミティアを「東京コミティア」、各地域で開催されているコミティアを「地方コミティア」と表記することがあります。詳しくは地方コミティアをご覧ください。
J.GARDEN
コミティアは1996年から続く創作JUNE系同人誌即売会「J.GARDEN」に協力しています。
全国同人誌即売会連絡会
同人誌即売主催者間の情報交換を目的とする「全国同人誌即売会連絡会」に幹事団体として参加しています。
全国同人誌即売会連絡会では、主に若い世代への選挙投票率の向上を目的とした啓発サイト「とにかく選挙に行こう!!」を開設しており、それに賛同しています。
DOUJIN JAPAN 2020
「DOUJIN JAPAN 2020」に幹事団体として参加しています。