宇一くもりUFO
- 職業…イラストレーター
- 趣味…ゲーム
- コミティア歴…コミティア102から
- https://uiti-ukumo.tumblr.com/
懐かしいようで何処にも無い場所、国籍や時代も曖昧な美しく捉えどころのない浮遊感。COMITIA126のチラシイラストを担当した宇一さんの生み出す作品は、異なる世界の大きな物語を想起させてくれる。
「地元の景色や昔行った場所の光や色の印象がぼんやりと頭に残っていて、日常風景を描いたイラストには色濃く出ていると思います」。生まれも育ちも大阪の少し田舎の方。幼い頃は学校の横にあった山で秘密基地を作ったりもした。家には漫画やTVゲームが溢れていて「漫画では植芝理一先生の『ディスコミュニケーション』にかなり影響されました」。物心ついた時から遊んでいるゲームは「『自分が参加できる映画』のような作品が好き」で、その世界観を盛り上げる音楽にも刺激された。「『聖剣伝説3』のサントラのアートワークの美しさは衝撃でした。『星のカービィ』のポップな中にある寂しさは自分の絵にも常に漂わせたい要素です」という。
高校では美術部で油絵を描き、卒業後は美術系の専門学校でアニメーションを専攻。「勉強嫌いで結局好きなことばかりやってましたね。絵は遊びとして描き続けていました」。専門学校に通うかたわら、インターネットの投稿サイト等でイラストの発表や交流を活発に行うようになる。創作ジャンルで同人活動していた知人を見て『本を作る事』にも興味を持つようになり、12年にコミティアに初参加。「沢山の人に気軽に見て貰えるのがネットのいい所だけれど、紙が好きなので、本として買って貰えたり、直接感想を聞けるのはとても嬉しいし有難い。単色表紙のいかにも自費出版物らしいものに強い憧れがあります」
宇一さんの作品には10〜20代の青少年が頻繁に登場する。「描きやすいんですよね。ミステリアスで中性的なキャラ、中身が人じゃない感のある少年が好き。背景に合わせて置く人物を決めてます」。また、ごく普通の日常よりもSFやファンタジーを描くことにワクワクするそうだ。「ちょっと違う世界で暮らす人々の『生活感』を描きたい。ただ、機械や構造を考えるのが苦手なので、説得力を持たせるデザインに苦労してます」。ストーリー漫画を仕上げたのは15年の『夢常町の明楽さん』が初めて。漫画制作ではまずシーンが浮かび、それを繋いでいくという。「イラストでも漫画でも、アニメの絵コンテのように、そのシーンの先の動きを感じさせる絵作りを意識してます。動きにはキャラクターの性格が滲むので、仕草や表情を大事にしています」
「自分の絵は商業向きでは無いと思っていた」という宇一さんだが、16年からはプロとしても活動を始め、17年には注目のイラストレーターを紹介する『ILLUSTRATION 2018』と『絵師100人 ver.3』に掲載された。「仕事とは切り分けて、自主制作は好きなものだけを自分の為に描いてます。私にとって絵を描くのは、脳内の靄みたいなイメージを整理して、ピントを合わせて現像していくようなこと。どんな絵や話なのか、自分が一番見てみたいんです」
「地元の景色や昔行った場所の光や色の印象がぼんやりと頭に残っていて、日常風景を描いたイラストには色濃く出ていると思います」。生まれも育ちも大阪の少し田舎の方。幼い頃は学校の横にあった山で秘密基地を作ったりもした。家には漫画やTVゲームが溢れていて「漫画では植芝理一先生の『ディスコミュニケーション』にかなり影響されました」。物心ついた時から遊んでいるゲームは「『自分が参加できる映画』のような作品が好き」で、その世界観を盛り上げる音楽にも刺激された。「『聖剣伝説3』のサントラのアートワークの美しさは衝撃でした。『星のカービィ』のポップな中にある寂しさは自分の絵にも常に漂わせたい要素です」という。
高校では美術部で油絵を描き、卒業後は美術系の専門学校でアニメーションを専攻。「勉強嫌いで結局好きなことばかりやってましたね。絵は遊びとして描き続けていました」。専門学校に通うかたわら、インターネットの投稿サイト等でイラストの発表や交流を活発に行うようになる。創作ジャンルで同人活動していた知人を見て『本を作る事』にも興味を持つようになり、12年にコミティアに初参加。「沢山の人に気軽に見て貰えるのがネットのいい所だけれど、紙が好きなので、本として買って貰えたり、直接感想を聞けるのはとても嬉しいし有難い。単色表紙のいかにも自費出版物らしいものに強い憧れがあります」
宇一さんの作品には10〜20代の青少年が頻繁に登場する。「描きやすいんですよね。ミステリアスで中性的なキャラ、中身が人じゃない感のある少年が好き。背景に合わせて置く人物を決めてます」。また、ごく普通の日常よりもSFやファンタジーを描くことにワクワクするそうだ。「ちょっと違う世界で暮らす人々の『生活感』を描きたい。ただ、機械や構造を考えるのが苦手なので、説得力を持たせるデザインに苦労してます」。ストーリー漫画を仕上げたのは15年の『夢常町の明楽さん』が初めて。漫画制作ではまずシーンが浮かび、それを繋いでいくという。「イラストでも漫画でも、アニメの絵コンテのように、そのシーンの先の動きを感じさせる絵作りを意識してます。動きにはキャラクターの性格が滲むので、仕草や表情を大事にしています」
「自分の絵は商業向きでは無いと思っていた」という宇一さんだが、16年からはプロとしても活動を始め、17年には注目のイラストレーターを紹介する『ILLUSTRATION 2018』と『絵師100人 ver.3』に掲載された。「仕事とは切り分けて、自主制作は好きなものだけを自分の為に描いてます。私にとって絵を描くのは、脳内の靄みたいなイメージを整理して、ピントを合わせて現像していくようなこと。どんな絵や話なのか、自分が一番見てみたいんです」
TEXT /AI AKITA ティアズマガジン126に収録