HeikalaHeikala
- 職業…イラストレーター
- 趣味…植物を育てることと散歩
- コミティア歴…2017年から
- https://www.instagram.com/heikala
水彩で描かれた幻想的な風景や生き物たち。キャラクターの性格が滲む表情と仕草、生活の息遣いを感じさせる細部の描き込みに「本当にこんな子がいるのかも…」と親近感が湧いてくる。Heikalaさんの作品には、想像をかき立てられ物語が溢れ出し、じっと見続けていたくなる『魔法』のような魅力がある。
生まれはフィンランド北部のオウル。「4〜5歳頃にはお姫様や動物を描いていました。小学校に入るとアニメから日本のポップカルチャーに出会い、毎日『ポケモン』の絵に夢中でした」。現在のように、自然・少女・妖精などをモチーフに描き始めたのは美術の高校に通っていた頃から。トーベ・ヤンソンやルドルフ・コイヴの児童書に大きな影響を受けた。「伝統的な画材を使うのが好き」で、アナログ作画にこだわりがある。「性質上の制限が思いがけない効果を生んだり、画材に触れる手応えを得られることが創作過程をより楽しくします」。描き始めから終わりまで「一番大切にしていることは『作品の空気』」だと語り、色・画材・造形すべてで空気を創るようにしている。
高校の時から地元のコミックイベントのアーティストアレイに参加を始めた。「私の作品を『欲しい』と思ってくれる人がいることを知り、本当に嬉しかった」と振り返る。大学ではグラフィックデザインを専攻。在学中からイラストレーターとしての活動を始めた。「依頼を受けて描く仕事はあまりしていません。自主制作したイラスト・本・グッズを、主にWEBで販売しています。SNS投稿はキャリアを築くための大きな足掛かりになりました」。インクで描いた絵を1ヶ月間投稿するイベント『Inktober』への参加は、より多くのファンを生んだ。「誰かの絵の勉強になることを目指して作っている」という制作プロセスを紹介する動画も好評だ。Instagramでは131万人を超える世界中のフォロワーが、新しいポストを待っている。
15年から毎年日本へ旅行に来ており、17年にはTwitterで知ったコミティアに初参加。「私の作品はこの場所に合うかもしれない」と感じ、以降サークル出展を続け、22年にはヘルシンキから東京に移り住んだ。「何度も訪れるうちにここで暮らしたいと思うようになりました。離れることで、逆に母国への恋しい気持ちが増えたように感じます」。作品にも故郷に似た風景を描いてしまうそうだ。「フィンランドの春と日本の秋が好きです。美しい自然は私にインスピレーションを与えてくれます」
今年24年2月のコミティア147では告知イラストを担当し、5月には日本初個展を開催。12月にはフィンランドでの初個展を予定している。今後の目標を問うと「いつも一番良い自分でありたいです。新しいことを学び続けたい。いつまでも絵を描き続けるためにも健康でいたいですね」という素敵な答えが返ってきた。
ひた向きに絵と向き合い、丁寧に物語を込めるHeikalaさん。作品の息吹を感じ取り、あれやこれやと空想を膨らませてみて欲しい。そのワクワクするような楽しくて仕方のない体験は、あなたの世界を大きく広げてくれるはずだ。
生まれはフィンランド北部のオウル。「4〜5歳頃にはお姫様や動物を描いていました。小学校に入るとアニメから日本のポップカルチャーに出会い、毎日『ポケモン』の絵に夢中でした」。現在のように、自然・少女・妖精などをモチーフに描き始めたのは美術の高校に通っていた頃から。トーベ・ヤンソンやルドルフ・コイヴの児童書に大きな影響を受けた。「伝統的な画材を使うのが好き」で、アナログ作画にこだわりがある。「性質上の制限が思いがけない効果を生んだり、画材に触れる手応えを得られることが創作過程をより楽しくします」。描き始めから終わりまで「一番大切にしていることは『作品の空気』」だと語り、色・画材・造形すべてで空気を創るようにしている。
高校の時から地元のコミックイベントのアーティストアレイに参加を始めた。「私の作品を『欲しい』と思ってくれる人がいることを知り、本当に嬉しかった」と振り返る。大学ではグラフィックデザインを専攻。在学中からイラストレーターとしての活動を始めた。「依頼を受けて描く仕事はあまりしていません。自主制作したイラスト・本・グッズを、主にWEBで販売しています。SNS投稿はキャリアを築くための大きな足掛かりになりました」。インクで描いた絵を1ヶ月間投稿するイベント『Inktober』への参加は、より多くのファンを生んだ。「誰かの絵の勉強になることを目指して作っている」という制作プロセスを紹介する動画も好評だ。Instagramでは131万人を超える世界中のフォロワーが、新しいポストを待っている。
15年から毎年日本へ旅行に来ており、17年にはTwitterで知ったコミティアに初参加。「私の作品はこの場所に合うかもしれない」と感じ、以降サークル出展を続け、22年にはヘルシンキから東京に移り住んだ。「何度も訪れるうちにここで暮らしたいと思うようになりました。離れることで、逆に母国への恋しい気持ちが増えたように感じます」。作品にも故郷に似た風景を描いてしまうそうだ。「フィンランドの春と日本の秋が好きです。美しい自然は私にインスピレーションを与えてくれます」
今年24年2月のコミティア147では告知イラストを担当し、5月には日本初個展を開催。12月にはフィンランドでの初個展を予定している。今後の目標を問うと「いつも一番良い自分でありたいです。新しいことを学び続けたい。いつまでも絵を描き続けるためにも健康でいたいですね」という素敵な答えが返ってきた。
ひた向きに絵と向き合い、丁寧に物語を込めるHeikalaさん。作品の息吹を感じ取り、あれやこれやと空想を膨らませてみて欲しい。そのワクワクするような楽しくて仕方のない体験は、あなたの世界を大きく広げてくれるはずだ。
TEXT / KOUTARO HASHIMOTO ティアズマガジン150に収録