COMITIA151 レポート

アフターレポート

2月16日、東京ビッグサイト東1・2・3ホールで開催されたコミティア151のレポートをお届けします。この回の参加サークル数は4433、2月に開催する回としては過去最多のサークル数で、コミティア史上最大規模となったコミティア150を受けた盛り上がりを感じています。

150では大部分が深夜作業となってしまった設営も、通常通り有志の方に協力をいただいて実施することができました。例年2月の回にコミティア会場で行われている文星芸術大学マンガ専攻の卒業制作展の出展もあり、この設営から同大学の学生や関係者の皆さん40人近くも参加してくれました。というところから通常よりも人手は多く、設営はスムーズに完了しました。

当日の会場周辺の天気は曇り一時晴れで、10時から15時は快晴。気温は9~16℃と高めで2月の中では最も平均気温が高い日となりました。参加された方からは「思ったより暑かった」という声も多かったです。ここしばらく開催当日の天気に恵まれているのはありがたいです。

来場者も多く、カタログ『ティアズマガジン』も完売。会場内は大盛況。大きな事件やトラブルなども発生しませんでした。SNSでもコミティアを楽しく過ごしたという声が多かったです。

昼過ぎの会場内では一時的に歩くのが困難になっている場所なども散見されました。こうした混雑を軽減できるよう、毎回配置には頭を悩ませつつ慎重に行っています。ですが、当日の状況を予測することは難しく、想定外の混雑は毎回どうしても発生してしまいます。そうした状況を少しでも改善するため、今回からオンラインでサークル申込する方には「搬入量」を質問する欄を新設して配置を行っていました。今後も有効活用に努めていきたいと思います。

参加者が増えているということは「初めて」の方が増えているということでもあります。サークル参加者は毎回20%以上が「初参加」です。一般参加者のデータは取れていませんが、同じくらいの割合で初めての方に来ていただいているのではないかと思います。コミティアのルールを守ってもらえるよう案内を増やしているところですが、まだ工夫できる点があるように感じています。こうした啓蒙は、参加者の皆さんのご協力も不可欠です。できる範囲でご協力をお願いします。

公式サイトのアクセス解析によれば約3.5%が海外からのアクセスで、主にアメリカ、中国、韓国、台湾からとなっています。​実際の来場者数は不明ですが、これらの国からの参加者が増えている印象があります。多言語対応やピクトグラムを用いた案内強化を検討しています。

また、今回は試験的に一般参加者向けのアンケートを実施しました。当日、会場出口付近のポスターで告知しただけだったのですが、思った以上にご協力いただき、200件弱の回答がありました。たっぷり楽しんだ方からそうでもなかった方まで、様々な角度から生の声を聞けたことは良かったです。近年、進めている「ジャンルの細分化」の強化を希望する声も多く、方向性が間違っていないことの確認もできました。

というところで今後のコミティアの課題は急増する参加者をどう受け入れていくかになりそうです。目先一番の悩みの種の東京ビッグサイトの大規模改修工事は2028年2月まで続く関係で、会場拡大の余地は少ないこと。希望のホールや日程を確保することも難しく、ここから数年は厳しい条件で開催をせざるを得なくなります。

そうした中でもコミティアは「楽しく安心して作品を発表できる場所」「多くの作品や作家に出会える場所」として、最善を尽くしていきます。引き続き参加者の皆さんのご理解とご協力をお願いします。

コミティア実行委員会代表 吉田雄平

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